「英語のスピーキング力向上に効果的な学習方法がわからない」
「英会話スクールやオンライン英会話を使っているのに、スピーキング力が向上した気がしない」
「留学しないと英語のスピーキング力って高められないの?そもそも独学では身につけられないの?」
英語のスピーキングを学習している方で、これらの悩みや疑問を抱えている方はいませんか?
昔の中学校や高校の英語の授業では、単語や熟語の暗記、あるいは英文の読解に重きを置いてきたため、スピーキング力が身につかず、苦手意識を持っている日本人は少なくありません。
しかし、スピーキング上達のコツを知って、効果的な学習方法に取り組むことで、日本にいながら独学でスピーキング力を向上させることは十分可能です。
この記事では、スピーキング力向上のコツや、効果的な学習方法について詳しく解説します。
読み終わる頃には、スピーキング向上に向けてやるべきことが明確になるでしょう。TOEICやIELTSなどの資格取得に向けてもこの学習方法は有効です。
スピーキングの学習に悩んでいる人は必読です!
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「どうしても1人で英語の勉強を続けていくのは難しい」
「3ヶ月後に迫っている海外赴任までに、英語力を高めなければならない」
多忙な社会人にとって、一人で長期間コツコツと英語の学習を進めることは容易なことではないでしょう。
このような悩みをお持ちの方におすすめなのが、英語コーチングのプログリットです。
英語を話すことができない理由
まず、なぜ英語スピーキングが難しいと感じるのかについて説明します。
英語を話すことができない理由は、主に下記の3つです。
- 概念化ができていない
- 文章化ができていない
- 音声化ができていない
自分がどのプロセスでつまずいているかを理解し、それを克服するために効果的な学習をすることでスピーキング力を向上させることができます。
英語を話すことができるようになるためには5ステップが重要
そもそも英会話とは、下記の5つのステップで成り立っています。
STEP1: 音声知覚
STEP2: 意味理解
STEP3: 概念化
STEP4: 文章化
STEP5: 音声化
それぞれのプロセスの特徴・内容は下記の通りです。
英会話のステップ | 英語の技能 | 内容・特徴 |
音声知覚 | リスニング | 英語の音声を聞いて、聞こえてきた単語やフレーズを認識する段階 |
意味理解 | リスニング | 聞こえてきた英語の単語やフレーズ、そして文章の意味を理解する段階 |
概念化 | スピーキング | 頭の中で何を言おうか考えている段階 |
文章化 | スピーキング | 自分の気持ちや意思を英語の文章に置き換える段階 |
音声化 | スピーキング | 英語の文章化された自分の気持ちや意思を口に出して音声にする段階 |
そして、この5ステップを支えているのが「知識のデータベース」です。脳に蓄えた英語の知識を指し、単語、文法などがあります。
「単語の暗記や文法の勉強をしても英語は話せるようにならない」と言われることもありますが、知識のデータベースは5ステップを支えるためになくてはならないものです。音を聞き取るのにも、意味を理解するのにも、文章を作るのにも、発音をするのにも、その基礎となる知識は欠かせません。
英会話では、どのステップにおいても知識データベースとのトランザクション(やりとり)が行われています。語学習得においては、まず単語・文法・例文の基礎知識をインプットし土台作り(=知識データベースの充実)をすることが肝心なのです。
その上でスピーキングができない、あるいは難しいと考えているということは、概念化・文章化・音声化のいずれかでつまずいていることになります。
ここでは、概念化・文章化・音声化それぞれのプロセスができていないということがどういう状態であるのかを詳しく説明します。
概念化ができていない
概念化とは、頭の中で何を言おうか考えるプロセスのことです。
概念化ができていない人の大半が、難しく考えすぎているという特徴があります。
母国語の日本語で考えてしまうと、難しい表現や語彙が出てきてしまうものです。
難しい日本語をそのまま英語にするためには、英語での高い語彙力が求められます。
意外に思うかもしれませんが、英語上級者は英会話の中で難しい単語やフレーズはあまり使いません。
英会話が得意な人ほど、シンプルで簡単な単語やフレーズを使っています。
概念化ができていない人は、自分の気持ちや意思を可能な限り簡単でシンプルな表現に置き換えるように心がけましょう。
文章化ができていない
文章化とは、前ステップの概念化された内容を英語の文章に置き換えるプロセスのことを指します。
文章化が苦手な人は、これまでに学習した英単語やフレーズ、そして英文法などの知識全てをアウトプットできていません。
つまり、前章でも説明した「身につけた知識」を「使える知識」に変えることが必要不可欠です。
詳細は次章で紹介しますが、これまでに身につけた知識を自由自在に使えるようにトレーニング・反復練習をすることで、英語がスラスラと口から出てくるようになるでしょう。
音声化ができていない
音声化とは、文章化した英語の文章を口に出して音にするプロセスのことを指します。
音声化が苦手な人は、英語の発音や音声変化の理解ができていないことが原因です。
英語の発音や音声変化のルールについて学び、実際に発音する練習をしましょう。
ちなみに、日本人のカタカナ読みの英語は分かりづらく、場合によっては相手に伝わりません。
筆者は留学中にオーストラリア人の友人に「日本人の英語が一番聞き取りづらくて分かりづらい」と言われたことがあります。
正しい英語の発音や音声変化を身につけることで、相手にきちんと「伝わる」ため、自信を持って英語が話せるようになるでしょう。
「英会話の5ステップ」についてさらに詳しく知りたい人は下記の記事もあわせてお読みください。
スピーキングが上達しない原因に対するレベル別スピーキング勉強法
前章では、英会話には全部で5つのステップがあること、その中にスピーキングに該当するステップが3つあること、そしてスピーキングが苦手な理由は、概念化・文章化・音声化のいずれかのステップにつまずいていることについて説明しました。
それぞれのステップを踏まえて、ステップごと、初級者、中級者、上級者のレベルごとに学習方法を紹介いたします。
また、初級、中級、上級の目安としてはそれぞれTOEICのスコアで〜500点、500〜800点、800点〜の方を想定しています。
ここでは、それぞれのステップができるようになるための学習方法について詳しく解説します。
自分が苦手とするステップの箇所を読んで、実際に日々の英語学習に取り入れてみてください。
まず、学習方法の説明の前に、音声化は優先度が低いということをお伝えします。
スピーキング力を伸ばすとなると、多くの人が音声化の練習、つまり発音やイントネーションに意識を向けてしまいがちです。
しかし、スピーキングの本来の目的は自分の言いたいことを正しく相手に伝えることです。
そのため、自分の言いたいことをしっかり文章に落とし込む力が何よりも大切になってきます。
いくら発音が良くても、内容がぐちゃぐちゃであったら相手に自分の言いたい内容が伝わらないということを想像してください。
まずは概念化、文章化を磨き、自分の考えていることを伝える土台を作りましょう。
その後で、発音やイントネーションを改善することで、より効果的に自分の意見を伝えることができるようになります。
【初級者向け】スピーキングの練習を始める前に
先述したように、語学習得においては、まず単語・文法の基礎知識をインプットし土台作り(=知識データベースの充実)をすることが肝心です。
それぞれのステップの練習を始める前に、知識の土台は固まっていますか?
そうでない方はまずは英語の基礎力をしっかりつけましょう。
語彙力をつける
当たり前のことですが、人間は自分が知らない言葉や知識を書いたり話したりすることはできません。
「身につけた知識」があって、初めて「使える知識」になり英語を話すことができるようになります。
つまり、英語を話せるようにするためには語彙力を増やすことが大前提です。
英単語の学習をする際には、必ずCDや音声付きの単語帳を使って発音とセットで覚えるようにしてください。
正しい発音が分からないと、「読んで意味が分かる」状態になっても、「聞いて意味が分かる」状態にはならないからです。
そして、「読んで分かる状態」と「聞いて分かる状態」どちらも達成してからやっと、「使える知識」にするためのベースができあがります。
こちらの記事では、語彙力を伸ばしたいと思う方に向けて、単語を覚えるコツについてご紹介しています。
英文法の基礎を固める
また、疎かになってしまっている英文法はありませんか?
シンプルな文章を作るのに難解な英文法を習得する必要はありません。
まずは基本的な文法や構文の知識を強化し使いこなせるようにしましょう。
【中級者向け】概念化、文章化の練習方法
中級者の方はまず、概念化、文章化の練習をしましょう。
そのためのおすすめの勉強方法は、オンライン英会話に通うことです。
オンライン英会話はまさに、英会話の実践の場なため、スピーキングに必要な全ての力を満遍なく伸ばすことができます。
オンライン英会話を受講する
オンライン英会話や英会話スクールの受講は、自分の考えや気持ちを頭の中で概念として考え、文章化する練習をすることができます。
先述の通り、総合的に英語の力を伸ばすことができるのです。
筆者も留学前に1年ほどオンライン英会話を受講していましたが、スムーズに自分の気持ちや考えを英語で表現できるようになり、自信を持って留学することができました。
オンライン英会話を受講する際には、下記の点に留意しましょう。
- できるだけ毎日レッスンを受講する
- 自分のレベルや学習目的に合った講師・教材を選ぶ
- レッスン中に積極的に話す
- 授業の予習と復習を欠かさず行い、新出の単語やフレーズは覚える
- 新しく覚えた単語やフレーズを実際にレッスン中に使ってみる
オンライン英会話のメリットやデメリット、習慣化するためのコツなどについて知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
しかし、オンライン英会話や英会話スクールを受講するだけではスピーキング力は効率よく向上しません。
英会話は5つのステップから成り立っているため、いずれかの段階に苦手がある場合、そのステップに特化したトレーニングをする必要があります。
【中級者向け】概念化ができていない場合の練習方法
概念化ができていない方は難しく考えすぎていると説明しました。
そのため、自分の気持ちや意思を可能な限り、シンプルで簡単な英語に置き換えるようトレーニングすることが大切です。
ここでは、その方法について詳しく解説します。
簡単な表現に置き換えてみる
「彼は無我夢中で勉強した」
「月曜日は憂鬱だ」
「彼女は気の置けない友達だ」
これらの日本語の文章を英語に置き換えられますか?
「無我夢中」「憂鬱」「気の置けない」これらを意味する英単語やフレーズを知らないと、英語が話せないわけではありません。
英語を話すときには、日本語で自分が考えたことや思ったことをそのまま直訳することはやめましょう。
下記のように、簡単かつシンプルな日本語の文章に変えることで、文章全体の意味を変えることなく自分の気持ちや意思を伝えられるようになります。
「彼は一生懸命勉強した。」 = He studied very hard.
「月曜日はブルーです。」=I’m blue on Mondays.
「彼女は私の親友です。」= She is my best friend.
小さな子どもに話しかけるつもりで、日本語をできるだけ簡単な表現に置き換えてみてください。
【中級者向け】文章化ができていない場合の練習方法
文章化が苦手な方には瞬間英作文がおすすめです。
瞬間英作文を行うことで、「身につけた知識」を「使える知識」に変えることができ、自在に英語を話せる土台ができあがるでしょう。
瞬間英作文をする
スピーキングの学習と聞くと、話し相手がいないとできないのではないかと考える方も多いでしょう。
しかし、1人で勉強することもできます。
スピーキングの文章化を独学で行うのに効果的な学習方法が、瞬間英作文です。
学習者は日本語だけを見ながら中学校で学ぶ基本的な英文法の知識を駆使して、瞬時に口頭で英作文するという勉強法です。
瞬間英作文を使ってスピーキングの学習をする際には、下記の点に留意しましょう。
- 英文を暗記するのではなく、日本語→英語に変換するためのトレーニングであることを心得る
- 繰り返し何度も取り組む(8周やるのがおすすめ!)
- 英作文をする際には、英語を口に出す
瞬間英作文についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。
また、プログリットでは瞬間英作文にオススメのアプリをリリースしています。興味がある方はこちらからチェックしてみてください。
【上級者向け】さらにスピーキング能力を高めるために
上級者の方のポイントとしては大きく、音声化の練習と知識データベースの強化という点があります。
まずは音声化の練習についてです。
ただし、明瞭に発音ができ、自然なリズムとイントネーションで話す相手に自分の言いたい内容が伝わるレベルになっていればこの段階は飛ばしていただいても大丈夫です。
知識データベースの強化については、上級者の方は「使える」語彙を増やしていくことでさらにスピーキング力を高めることができます。
【上級者向け】音声化ができていない場合の練習方法
最後に、音声化ができていない場合の練習方法について紹介します。
下記の3つの方法がおすすめです。
- 発音の仕方やルールを覚える
- シャドーイングをする
- 録音機能を使って発音を確認する癖をつける
文章化だけで終わらせるのではなく音声化にもしっかりと力を入れることで、「伝わる」英語が身につき、誰に対しても堂々と自信を持って英語が話せるようになるでしょう。
発音の仕方やルールを覚える
英語と日本語はさまざまな点で異なる言語です。
特に、発音や音声変化に関しては日本語にないルールが数多くあります。
まず、発音について見ていきましょう。
下記のように、英語は日本語よりも母音と子音の数が多いため区別が難しいです。
母音の数 | 子音の数 | |
日本語 | 5 | 13 |
英語 | 15 | 24 |
また、英語はスペルと発音が一致しません。
たとえば、”a”という音は日本語では「ア」としか読みませんが、英語では下記のように5種類もの発音パターンがあります。
- /ə/
- /ɑ:/
- /ɒ/
- /æ/
- /ʌ/
次に英語の音声変化について見ていきましょう。
英語には下記のようにさまざまな音声変化があります。
音声変化のルール | 内容・例 |
音の連結 | 前の単語が子音で終わり、次の単語が母音で始まる場合、その子音と母音の音が連結する。例)”shut up”は「シャット アップ」ではなく、”t”と”u”が連結して「タ」のような音になり、「シャラップ」 と読む |
音の消失 | 破裂音(p /b / k / g / t / d)で前の単語が終わり、次の単語が子音で始まる場合、破裂音は発音されずに消失する。例) “Good morning.” は「グッド モーニング」ではなく、「グッモーニング」と読む |
フラップの”t” | “t”が母音で挟まれた場合、”t”は「トゥ」という発音ではなく、「ラ行」のような音に変化する例) “water”は「ウォーター」ではなく「ワラ」と読む |
弱形 | 冠詞・前置詞・代名詞などの機能語は文中では弱く発音されるというルール。例) “him”は「ヒム」ではなく「ィム」と読む |
これらの英語特有の発音や音声変化のルールについて理解し、正しく発音できるようにトレーニングすることが大切です。 これらをマスターすることは、スピーキング力上達のみではなく、リスニング力上達にもつながります。
シャドーイングをする
英語の発音や音声変化のルールをある程度理解できるようになったら、シャドーイングのトレーニングに移行しましょう。
シャドーイングとは、教材やスクリプトを見ないで英語の音声だけを聞いてそれを真似して発音する学習方法です。
シャドーイングに使う教材を選ぶ際には、下記の点に留意しましょう。
- スクリプトがあるものを選ぶ
- 自分の英語レベルに合っている英文(英語の音声を聞いて50〜60%程度内容が分かるもの)を選ぶ
- 自分の興味関心があるテーマの英文である
シャドーイングが持つ効果ややり方、おすすめの教材などさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてお読みください。
録音機能を使って発音を確認する癖をつける
前項でシャドーイングについて説明しましたが、シャドーイングをする際には、スマホなどを使って自分の声を録音するようにしてください。
録音したら、お手本の英語の音声と自分の声を下記の点で比較してみましょう。
- 音の変化
- 抑揚
- リズム
これらを細かくチェックすると、思っているほど正しく読み上げられていないものです。
自分が正しく発音できなかった箇所を修正するように努めてください。
弱点の把握と修正を繰り返すことで徐々に正しい英語の発音が身につき、スピーキング力が向上します。
1日1回録音する習慣をつけましょう。
【上級者向け】知識データベースを強化する
概念化、文章化、音声化が固まってきた上級者の方は、さらにレベルアップするために、知識データベースを強化することをおすすめします。
ある程度スピーキングの力をつけたら、より実践の場を想定した勉強、練習をすることで表現の幅を広げましょう。
表現の幅を広げる
知識データベースを強化し表現の幅を広げる、ということには例えばビジネス英語の習得が挙げられます。
ビジネス英語にはフォーマルな言い回しが求められたり、ビジネス英語独特のフレーズや言い回しがあったりします。これらのことから、ビジネス英語に対してハードルが高く難しいという印象を抱かれるかもしれません。
しかし、実は必要語彙が少なく習得しやすい上に、使えるようになればキャリアアップにつながるといった利点もあります。
このように表現の幅を広げる方法には、以下の3点が手段として考えられます。
- アプリや書籍で独学をする
- 英会話教室で身につける
- 実務で身につける
いずれの手段でも、間違った知識がそのままにならないよう、定期的に第三者からのフィードバックを受けることを意識しましょう。
スピーキング力を伸ばすためにおすすめのアプリ・サービス
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上記の学習方法に不安を感じる人は、ぜひ参考にしてみてください。
英会話トレーニングアプリのスピフル
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youtubeやNetflixなどの動画プラットホーム
より手軽にスピーキング力を向上したい、という方は動画をうまく活用することもおすすめです。
動画プラットフォームの中でも
- youtube
- Netflix
- Ted talk
日常会話を学びたい方、ビジネス会話、英語スピーチを学びたい方など目的別にプラットフォーム/動画内容を選びましょう。
映画や海外ドラマを見てネイティブの真似をすることで
これらのサービスを利用することで、自分の使える表現の幅を増やすことができます。
英語のスピーキング力向上のコツとは?
これまで勉強法を紹介してきましたが、スピーキングの学習に取り組む際にはぜひ下記の3つのコツを意識しながらやってみてください。
- スピーキング以外の他の能力を育成する
- 間違いを恐れない
- 話す練習だけでなく、インプットをたくさんする
ここでは、それぞれのコツについて詳しく解説します。
これらのコツを意識しながら英語スピーキング力向上に効果的な学習方法に取り組むことで、さらに学習効果を高めることにつながるでしょう。
スピーキング以外の他の能力を育成する
英語には、スピーキング(話す)以外にも下記の3つの技能が含まれています。
- リーディング(読む)
- リスニング(聞く)
- ライティング(書く)
それぞれの技能は全く別々のものではなく、相関関係があります。
たとえば、スピーキング力を向上させるためには、英文を作成するライティング力、そして文章を作る単語やフレーズ、文法の知識が必要です。言い換えると、他の3つの技能を伸ばしていくことで、結果としてスピーキング力の向上にもつながるということになります。
「スピーキング力の向上=徹底的なスピーキングのトレーニング」と思われがちですが、他の3技能をバランスよく育成することがスピーキング力向上の最短の近道なのです。
間違いを恐れない
「英会話を勉強しているのに、なかなか実践に移すのが難しい」
「間違えるのが怖くてなかなか上手く話せない」
このように悩む英語学習者は少なくありません。
特に、英語学習初心者に多い悩みです。
そんなあなたに、「間違いを恐れずにまずは挑戦してみること」、そして「ネイティブスピーカーですら間違えること」をお伝えします。
日本人は国民性が影響しているのか、英語学習に対して完璧主義になりがちです。
しかし、日本を訪れた外国人観光客や日本に滞在している留学生を思い浮かべてみてください。
彼らにたどたどしい日本語で話しかけられたことはありませんか?
あなたは彼らが間違った日本語を使ったり、言葉が出てこないときに、笑ったり馬鹿にしたりしますか?
そのようなリアクションは取らないはずです。
相手が伝えようとしていることに一生懸命耳を傾けて、メッセージを理解しようとする姿勢を示すでしょう。
英語も同じです。
あなたが英語のネイティブスピーカーでないことは一目見れば分かります。
あなたの英語を馬鹿にしたり笑ったりする人はいません。
また、私たちは日本語のネイティブスピーカーですが、その日本語を完璧に使いこなせる自信はありますか?
ネイティブスピーカーでも間違えることはたくさんあります。
間違いや失敗を恐れずに、どんどん英語で話しましょう!
物怖じすることなく、積極的に外国人に英語で話しかけるというマインドを育成してください。
話す練習だけでなく、インプットをたくさんする
スピーキング力を向上させるとなると、多くの人が話す練習をすることに意識が向きがちです。
しかし、学習者のレベルや状況によって変動するものの、一般的にはインプットとアウトプットの理想的な割合は8:2であると言われています。
英会話教室に通うなどアウトプットの機会を持つことは大切ですが、必ず学んだ内容をインプットする時間を取るなどして知識の幅を広げていくようにしましょう。
英語を話す「アウトプット」と共に、単語やフレーズなどを覚える「インプット」も大切にしましょう。
英語のスピーキングに関するよくある質問
最後に、英語のスピーキングに関するよくある質問と、その回答を紹介します。
社会人から学習を始めても英語のスピーキング力は向上するの?
” Never too late to learn.(学ぶのに遅すぎるということはない。)”という西洋のことわざにもあるように、英語やスピーキングの学習に年齢は関係ありません。
繰り返しになりますが、英会話の5ステップの中で自分がどこにつまずいているかを正しく把握し、その苦手分野を克服するために効果的な学習方法やトレーニングを実践しましょう。
また、学習時間も大切です。
日々の忙しい生活の中で英語の学習時間を確保するのは簡単なことではありませんが、1日の学習時間が多いほど、そしてその学習習慣を継続させるほど、スピーキング力を向上させることができます。
英語スピーキングは1人でも練習できる?
スピーキングの練習は相手がいないとできないと思われがちですが、必ずしもそうではありません。
下記のような学習方法を取り入れることで、1人でもスピーキングの練習をすることは可能です。
- 瞬間英作文を使う
- 英会話アプリを使ってAIと会話練習をする
- 英語で独り言を言う
- 英文の音読やリピーティングをする
- シャドーイングする
しかし、独学で学ぶよりもプロの手を借りることで、日々のトレーニングの方向性が正しいかどうかを確認することができ、より短期間で効率的にスピーキング力を向上させることにつながります。
毎日、オンライン英会話をすることっておすすめ?
毎日オンライン英会話を受講することが効果的であるかどうかは、人によって異なります。
それは学習者によって、スピーキングで弱点としているステップが異なるからです。
そのため、自分の弱点を常に正しく把握するよう心がけてください。
文章化のプロセスを苦手にしているのであれば、オンライン英会話を毎日続けることは学習効果があるでしょう。
しかし、他にも課題がある場合は、その課題を克服できるような学習方法に切り替えることがおすすめです。
まとめ
この記事では、英語のスピーキング力を向上させるためのコツや勉強方法などについて詳しく解説しました。
英会話は下記の5つのステップで構成されており、スピーキングが苦手な人は、STEP3〜5のいずれかでつまずいています。
STEP1: 音声知覚
STEP2: 意味理解
STEP3: 概念化
STEP4: 文章化
STEP5: 音声化
スピーキング力を向上させるためには、自分がどのステップでつまずいているのかを正確に把握し、その弱点を克服するために効果的な学習方法に取り組むことがおすすめです。
それぞれのステップでおすすめの学習方法は、下記のとおりです。
ステップ | おすすめの勉強法 |
概念化 | ・簡単な表現に置き換えてみる |
文章化 | ・語彙力を増やす・瞬間英作文をする・オンライン英会話を受講する |
音声化 | ・発音の仕方やルールを覚える・シャドーイングをする・録音機能を使って発音を確認する癖をつける |
しかし、中には「独学で英語の勉強をすると挫折してしまうのではないか」「海外赴任(海外出張)までの短い期間でできる限り英語力を向上させたい」と考える人もいるかもしれません。
そのような方には、英語コーチングのプログリットを活用することがおすすめです。
まずは、無料カウンセリングで、あなたの悩みや要望を伝えてみてください。
英語学習のプロが、あなたに最適かつ効果的な学習方法を提案してくれるでしょう。
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