会食は取引先との商談を進めるうえで大切な場です。海外ゲストを迎える場合は、英語でしっかりとコミュニケーションを取り、相手に好印象を与えられると信頼関係を築けます。
しかし、英語力や文化の壁に不安を感じる方も少なくありません。会食の場では英語の会話力だけでなく、適切なマナーや気配りも重要です。
本記事では、シチュエーション別に会食に役立つ英語表現やマナーについて詳しく解説します。海外ゲストを迎える際にも、自信を持って対応できるようになります。
次回の会食がビジネス成功の一歩となるよう、しっかり準備を整えましょう。
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ビジネスにおいて会食や接待は大事!スマートに英語で会話できるようにしておこう!
近年では、国内にとどまらず海外のクライアントを相手にビジネスを進めることも少なくありません。会食のコミュニケーション力は国際的なビジネスシーンで欠かせないスキルとなります。
ビジネス英語では、会議やプレゼンテーションといった成果に焦点をあてています。一方で、会食で使われる英語は臨機応変な対応と気配りが何より重要です。相手をもてなす心遣いと正確な英語で伝える表現力を磨きましょう。
会食で使える英語表現を事前に対策しておくと、とっさな対応が取引先に好印象を与えられ、ビジネスを成功させるチャンスがつかめるかもしれません。
そもそも「会食」は英語で何て言う?
「会食」を表現する英語は下記の3つが一般的です。
- Dinner Meeting
- Business Dinner
- Social Dinner
それぞれのニュアンスの違いについて解説します。
Dinner Meeting
Dinner Meetingは「会食」を意味する英語のフレーズです。会議が主体であり、食事はあくまでも形式的な要素が強い印象。
「会議室がレストランに変わっただけ」と言い換えると覚えやすいかもしれません。契約条件や事業戦略といったビジネスの意思決定もこの場に含まれます。
目的 | 具体的なビジネスの議題について話し合うため |
---|---|
雰囲気 | フォーマル |
参加者 | ・取引先 ・上司 ・同僚 ・仕事関係者 |
話題 | ・プロジェクトの進捗状況 ・契約条件や価格交渉 ・新規事業や戦略 |
会話では以下のように使えます。
◆We have a dinner meeting with our new client tonight.
「今夜、新しいクライアントとの会食があります。」
Business Dinner
Business Dinnerも「会食」を意味する英語のフレーズです。取引先との関係構築や親交を深める目的で使われます。
イメージはオフィスの延長線上にある食事会。Dinner Meetingよりは少しリラックスしたニュアンスです。
目的 | 取引先との親交を深めるため |
---|---|
雰囲気 | セミフォーマル |
参加者 | ・取引先 ・上司 ・同僚 ・仕事関係者 |
話題 | ・業界や市場の動向 ・今後の協力の可能性 ・お互いの会社文化や価値観 |
次のような使い方が可能です。
◆The CEO invited us to a business dinner after the conference.
「CEOがカンファレンスの後に会食に招待してくれました。」
Social Dinner
Social Dinnerは「会食」のほか「親睦会」「食事会」などの意味もあります。具体的なビジネスの内容よりも「食事の場」を楽しむイメージ。プライベートの会合も含まれ、カジュアルな場を含んだ会食を表現できます。
目的 | 社交がメイン |
---|---|
雰囲気 | カジュアル |
参加者 | 【ビジネス】 ・上司 ・同僚 【プライベート】 ・家族 ・友人 |
話題 | ・仕事内容や働き方 ・趣味や休日の過ごし方 ・家族やプライベート |
下記のような使い方ができます。
◆I got to know some new people at the social dinner last night.
「昨夜の親睦会で新しい人たちと知り合いました。」
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【シチュエーション別】ビジネスシーンにおける会食で役立つ英語表現
ここでは、下記の6つの会食のシチュエーション別に、役立つ英語表現を紹介します。
- 会食に招待するとき
- 会食の日時や場所を決めるとき
- 会食の場所に相手を案内するとき
- 招待をされたとき
- 会食中
- 会食後
海外のクライアントと会食を控えている方は、ぜひチェックしてみてください。
会食に招待するとき
◆We would like to invite you to dinner sometime next week.
「来週のどこかでディナーにお招きしたいのですが(ご都合いかがですか?)。」
◆Are you available to join us for dinner?
「ディナーにご一緒されますか?」
◆It would be great to discuss the project over dinner.
「そのプロジェクトについてディナーの席で話せると嬉しいです。」
◆Would you be interested in having dinner together?
「ディナーをご一緒するのはいかがですか?」
◆I was wondering if we could exchange ideas over dinner.
「ディナーの席で意見交換できればと思うのですが(いかがでしょうか?)。」
話し合いや意見交換など、具体的な目的があると招待しやすいでしょう。上記のようなフレーズで相手の意向をさぐりながら、会食に招待してみましょう。
会食の日時や場所を決めるとき
【質問する】
◆Are you available next Friday?
「来週の金曜日のご都合はいかがですか?」
◆Do you have any location in mind?
「ご希望の場所はありますか?」
◆Would you like me to choose a restaurant?
「こちらでレストランを選びましょうか?」
【応答する】
◆That works for me.
「それで問題ありません。」
◆Let’s confirm it.
「それで決めましょう」
◆I’ll send you the details later.
「後ほど詳細を送ります。」
相手の意向を探りつつ、こちらから会食の日時や場所を提案できると取引先に好まれるでしょう。
会食の場所に相手を案内するとき
◆I’ll walk you there.
「(歩いて)お連れします。」
◆Please follow me.
「どうぞついてきてください。」
◆Let me show you.
「ご案内します。」
短いフレーズで相手をスマートにリードしましょう。
招待をされたとき
◆Thank you, that would be great.
「ありがとうございます。それは素晴らしいですね。」
◆I appreciate the offer.
「お誘いいただき感謝します。」
◆It’s very kind of you to invite me.
「お誘いいただきありがとうございます。」
感謝の気持ちを伝え、表情やトーンも明るく応えましょう。
招待を受けるとき
◆I’d love to join you.
「ぜひ参加したいです。」
◆I wouldn’t want to miss it.
「ぜひ参加したいです。(直訳:それを逃したくありません)」
◆Absolutely, I’m looking forward to it.
「もちろんです。楽しみにしています。」
期待がしっかり伝わる言い方で招待を受けましょう。
招待を断るとき
◆I’m sorry, but I won’t be able to join you this time.
「申し訳ありませんが、今回は参加できそうにありません。」
◆Thank you for the invitation, but I have prior commitments.
「お招きいただきありがとうございます。先約がありまして。」
◆Unfortunately, I’m not available on that day.
「残念ながら、その日は予定が合いません。」
断るときは、「理由」をしっかりと伝えて丁寧な言い方を心がけましょう。
会食中
◆This is a wonderful place. Thank you for choosing it.
「素敵な場所ですね。選んでいただきありがとうございます。」
◆How do you like the food?
「料理はお口に合いますか?」
◆Would you like another drink?
「おかわりはいかがですか?」
◆Would you like to try this dish? It’s really good.
「この料理を試してみますか?とても美味しいですよ。」
相手をもてなす「気遣い」や「感謝」を伝えながら印象よく振る舞いましょう。
会食後
◆Thank you for a great evening. I truly enjoyed our conversation.
「素晴らしい夜をありがとうございました。お話とても楽しかったです。」
◆Please let me know if there’s anything to follow up on.
「フォローが必要なことがあれば教えてください。」
◆I’ll definitely organize something like this again.
「必ずまたこのような機会を設けさせていただきます。」
取引先との関係性が続くように、フォローアップを入れましょう。会食後にメールを添えて、感謝の気持ちを伝えるのもマナーの一つです。
下記の記事では、ビジネスメールの書き方について詳しく紹介しています。
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外国人と会食をする際に注意すべき点
外国人と会食する際に注意すべき点を以下の5つの観点から紹介します。
- 話題の提供
- 事前の確認
- 断り方
- 避けるべき話題
- マナーの違い
ちょっとしたコツで印象を良くして、ビジネスチャンスを広げましょう。
さまざまな話題を提供して相手との関係構築を図る努力をする
仕事の話に終始せず、さまざまな話題を提供しながら親睦を深めましょう。
会話を広げるおすすめのトピックは下記の3つ。
- 食べ物
- お酒
- 旅行
お互いの国の文化の違いに触れやすいため、話が盛り上がりやすいです。
【食べ物・お酒】
◆What’s your favorite Japanese dish?
「日本食のお気に入りはありますか?」
◆What do you think of sake and Japanese beer?
「日本酒やビールについてどう思いますか?」
◆What’s a popular dish from your country?
「あなたの国ではどんな料理が人気がありますか?」
このように聞くと、その場で相手のお気に入りの料理が注文できるかもしれません。会食の場に限らず、食事とお酒は鉄板の話題です。
次に「旅行」のトピック。例えば以下のような話題です。
【旅行】
◆Is there any place in Japan you’d like to visit?
「日本で行ってみたい場所はありますか?」
◆Have you ever been to Asakusa Shrine?
「浅草寺には行かれましたか?」
取引先も現地の日本人から、ローカルな情報が聞ける貴重なチャンスです。こちらから話題を振ってあげて、相手の方が喜びそうな会話を意識すると自然とトピックが決まってくるでしょう。
下記の記事では、スモールトークについて詳しく紹介しています。
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事前に相手が食べられないものや飲めないものを把握しておく
事前に相手が食べられないものを把握しておくことは重要です。日本とは違い、文化的な背景や個別の理由で、ゲストが食べられないものがあるかもしれません。
具体的には、以下のような3つの背景が考えられます。
- 宗教上食べてはいけないものがある
- アレルギーがある
- ヴィーガンを支持している
豚肉はイスラム教とユダヤ教で食べることが禁じられています。牛肉はヒンドゥー教で禁止されているなど、宗教ごとの思想に基づいて食品制限があります。
また、日本でアレルギーについて聞かれることは少ないですが、海外のレストランでは頻繁に聞かれます。
国にもよりますが、海外では個人の思想を尊重する文化があります。ヴィーガンやベジタリアンのライフスタイルを選ぶ理由もさまざまです。
宗教や思想は個人によってもそれぞれ異なります。取引先はイスラム教徒だからと決めつけずに、以下のように直接確認してみましょう。
◆Is there any food that you cannot eat and do you have any allergies?
「食べられないものやアレルギーはありますか?」
お酒を断る時にはハッキリと断る
お酒をすすめられて断りたいときはハッキリと伝えましょう。断るときは表情やトーンに気をつけることで、柔らかい印象を与えられます。例えば、以下のように笑顔で応えましょう。
◆Thank you, but I don’t drink alcohol.
「ありがとうございます。お酒は飲まないんです。」
お酒を飲まないことは個人の自由なので、気まずさを感じる必要はありません。
デリケートなトピックは避ける
以下のようなデリケートなトピックは避けるのが無難です。
- 政治
- 宗教
- 年齢
- 容姿
- 性別
政治は意見が分かれやすく対立が生まれやすいため、ビジネスの場で扱うトピックとして好ましくありません。宗教は個人的かつセンシティブなため避けましょう。
年齢や容姿は、たとえ褒め言葉であっても、相手によってはネガティブに捉えられる場合があります。身長や肌の色、目の色などはパーソナルなトピックになります。
性別についても、固定概念や偏見と受け取られるリスクがあります。例えば、恋人を指す Boy friend, Girl friend も Partner と言い換えるような配慮が現代では一般的です。
特に、第2言語を使ったコミュニケーションでは、意図せず相手を不快にさせるおそれがあります。相手の価値観やプライバシーを尊重する意識があると自然と、デリケートなトピックは避けられるはずです。
国によってテーブルマナーやエチケットが異なることを知っておく
文化が異なるとテーブルマナーやエチケットが異なります。ここで大事になるポイントが、相手を尊重する気持ちです。
エリザベス女王の有名なエピソードをご存じでしょうか。
ある会食の場でゲストの一人がフィンガーボウルの使い方を知らず、誤ってその水を飲んでしまいました。フィンガーボウルは食事中に「指を洗うため」の小さな容器。周囲が驚く中、女王はそのゲストに恥をかかせないように、自らもボウルに入った水を飲み、場の雰囲気を和ませました。
この行動は、相手への思いやりと臨機応変な対応のお手本となるエピソードです。
国や文化が違っても常に相手にリスペクトを持っていると、自然と品格のある行動が取れるようになります。
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会食は、ビジネスの重要なイベントの一つ。取引先との関係構築や信頼を深める絶好の機会です。しかし、英語での会話となると「相手にどう思われるか不安」「言いたいことが伝えられる自信がない」と悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
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会食で使われる英語フレーズをご紹介しました。事前に対策することで、海外のクライアントの前でも堂々とコミュニケーションをとって、ビジネスを勝ち抜いていきましょう。
本記事で紹介したシチュエーションごとの英会話フレーズを参考にしながら、ぜひ対策してみてください。
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