日本ではまだ馴染みのない人も多いVERSANT。
VERSANTについての情報はまだ少なく、TOEICなどに比べて知名度も高くはないため、「難しすぎてわからない」「VERSANTは意味がないのでは?」と感じる人もいるようです。
しかし、VERSANTはスピーキングとライティングに特化した実際のコミュニケーションに直結する力を測るテストであり、決して意味のないものではありません。
ビジネスシーンでの英語力や国際的なコミュニケーションスキルを測定するテストとして企業や教育機関での導入が進んでいます。
この記事では、VERSANTを受験するメリットや試験の詳しい情報、試験対策法を解説します。
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「意味ない」なんて嘘!VERSANTを受験すべき理由
その知名度や難易度が理由なのか、「VERSANTは意味ない」という意見を聞くことがあります。
しかし、VERSANTは意味ないテストではありません。むしろ受験のメリットが多くあるテストです。
VERSANTを受験すべき理由としては以下のものが挙げられます。
- 日本を含め100カ国以上で活用されている
- 日本人が苦手なスピーキング力を測定できる
- 社内の海外赴任・海外駐在者の選抜に活用されているケースもある
- 客観的に評価しづらいスピーキング力が数値化されて分かりやすい
本章では、それぞれの理由について詳しく解説します。
日本を含め100カ国以上で活用されている
VERSANTのスコアは、世界的な指標であるGSE(Global Scale of English)に基づき算出されます。
GSEは、英語の4つのスキルを国際的に比較可能な基準で評価する指標です。
この評価により、学習者が自分の英語力を正確に把握してモチベーションや自信を高めていくことが意図されています。
VERSANTのスコアにより「現在の英語力で何ができるか」を明確に示せるため、テストは日本を含む世界160カ国で利用され、グローバル企業や教育機関での採用時に活用される事例も多く出ています。
国際的なビジネス環境での英語力を証明する手段として、VERSANTは就職や転職、キャリアアップの際にアピールできるテストです。
意味ないということはありません。
日本人が苦手なスピーキング力を測定できる
VERSANTは日本人が苦手なスピーキング力を客観的に測定できるテストであることから、決して意味ないものではありません。
英語学習において、日本人が最も苦手と感じる傾向が強いのがスピーキングでしょう。
特に、英語を話す際の発音や流暢さ、瞬時に考えをまとめて話すことは多くの日本人にとってハードルが高いと感じる部分です。
受験者の多いTOEICでは、リスニングやリーディングが重視されており、確かにそれらのスキルも英語の基礎力を支えるうえで重要ですが、実際に英語を使う場面ではスピーキング力が不可欠です。
VERSANTではスピーキングに重点が置かれ、TOEICに比べて難易度が高く、即座に英語で反応する能力を問われるため、スピーキングに必要なスキルを実践的に鍛えられます。
自動採点による正確なスピーキング力の測定により、課題を把握しやすくなる点もVERSANTを受験すべき理由の一つです。
社内の海外赴任・海外駐在者の選抜に活用されているケースもある
VERSANTは採用の場面だけでなく、海外赴任や海外駐在者の選抜、国際的なプロジェクトのメンバー選定に利用されるケースも増えています。
海外での業務を円滑にこなすためには、現地の人々とスムーズにコミュニケーションを取る能力が必要不可欠で、リスニングやリーディングができるだけでは不十分です。
VERSANTでは、英語を使ってどれほどスムーズにコミュニケーションできるかが評価されるため、海外赴任者としての適性を測るのに最適なツールとされています。
つまり、海外赴任・海外駐在といたキャリアアップや年収アップにつながる可能性があることからVERSANT受験が意味ないということはないということです。
客観的に評価しづらいスピーキング力が数値化されて分かりやすい
英語のスピーキング力の測定では、自己評価や試験監督の主観的な判断に頼ることが多く、正確に測定値を出すことは難しいこととされてきました。
しかしVERSANTでは最新のAIと30年に及ぶデータに基づいてスピーキング力を客観的にスコア測定します。スピーキング力が数値化されるため、受験者としても分かりやすいです。
スコアは、下記ポイントを総合的に評価して算出されます。
- 受験者が話した内容
- 話し方や伝え方
- 流暢さ
- 発音
- 話の分かりやすさ
スコアシートデータでは自分の強みや弱みを具体的に把握でき、どの部分を改善すべきかが一目で分かるため、その後の学習プランの設計やモチベーションの維持にもつなげやすいといえるでしょう。
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「どうしても1人で英語の勉強を続けていくのは難しい」
「3ヶ月後に迫っている海外赴任までに、英語力を高めなければならない」
多忙な社会人にとって、長期間コツコツと英語の学習を進めることは容易なことではないでしょう。
このような悩みをお持ちの方におすすめなのが、英語コーチングのプログリットです。
そもそもVERSANTとは?
VERSANTとは、そもそもどのようなテストでしょうか?
ここからはVERSANTについて、下記の項目ごとに解説していきます。
- 試験概要
- 種類
- 受験料
- 試験時間
- スコア
- 受験の流れ・申し込み方法
試験概要
VERSANTは、世界有数の教育サービス企業であるピアソン社が開発した、オンラインで受験可能な英語テストです。
スマートフォンアプリ、またはパソコンがあれば気軽に受験できます。
主な特徴は下記の通り。
- 24時間365日好きなタイミングで受験可能
(テスト会場への移動が不要) - 短時間で受験が可能
(スピーキングは約20分、ライティングは約35分で完了) - 世界標準
(グローバル企業や政府機関も活用) - 客観的
(最先端AIと蓄積データを駆使した自動採点で、客観的かつ公平な評価・測定)
試験は自動採点のため、受験後すぐに結果をチェックすることが可能です。
アプリでの受験が便利なので、以下簡単に手順を紹介します。
【VERSANTのアプリを使った受験方法】
- App StoreまたはGoogle PlayでVERSANTアプリをダウンロード
- アプリを開くと受験コード(TIN)を聞かれるので入力
- マイクやスピーカーのチェックをして機内モードに設定
- 名前と受験場所を回答して受験開始
- 受験完了後結果が表示
受験環境には静かで集中しやすい場所を選びましょう。
VERSANTの種類
VERSANTには以下3つの種類があります。
- スピーキング&リスニングテスト
- ライティングテスト
- プレイスメントテスト
いずれのテストも最新のAIを使った自動採点となり、テスト完了後数分で結果を確認することが可能です。
スピーキング&リスニングテスト
スピーキング&リスニングテストでは、リスニング力とスピーキング力(自然さ、流暢さ、即時性)を測定します。
総合点としてGSEスコアが示されるのと合わせて、スピーキングとリスニングのスコアもそれぞれ算出されます。
全40問 / 試験時間約20分
問題内容 | 診断項目 | 問題形式 | |
---|---|---|---|
A | 質問 8問 | リスニング力・話し方(流暢さ・発音・わかりやすさ) | 質問で使用された単語を使って回答する |
B | 復唱 16問 | リスニング力 | 音声で流れた文章を繰り返す |
C | 会話に関する質問 6問 | 短い会話の内容に関連する質問に答える | |
D | 文章に関する質問 6問 | ある程度の長さの話を聞いて3つの質問に答える | |
E | ストーリーリテリング(話の要約、言い換え) 2問 | リスニング力・言葉の使い方と話の内容・話し方(流暢さ・発音・わかりやすさ) | 短い物語を聞き、30秒間で自分の意見を要約する |
F | 自由回答 2問 | 言葉の使い方と話の内容・話し方(流暢さ・発音・わかりやすさ) | 簡単な質問に対して自由に回答す |
ライティングテスト
ライティングテストでは、文法力や語彙力も測定しながら英語を適切に書く力を測定します。
総合点としてGSEスコアが示されるのと合わせて、以下5つのスコアも算出されます。
- 文法
- 語彙
- 構成
- 文体とトーン
- 読解
全42問 / 試験時間約35分
問題内容 | 診断項目 | 問題形式 | |
---|---|---|---|
A | タイピング 1問 | タイピングの速度と正確さ | 表示された文章を60秒以内でタイプする |
B | 空欄補助 20問 | 語彙 | 短文内の空欄に適当な単語を1つ入れる |
C | ディクテーション 16問 | 文法 | 読み上げられた文章を聞いた通りに正しく書き取る |
D | 文章再構成 4問 | 文法・読解力 | 表示された文章を30秒間読み、内容を把握して自分の言葉で文章を書き直す |
E | Eメール記述 1問 ※テストのバージョンによっては2問 | 文法・語彙・文章構成・言葉遣いと文体・読解力 | ある状況を説明する文章を読み、その状況に沿った提案や問題点などをEメール形式で書く |
プレイスメントテスト
プレイスメントテストでは、英語の4技能を測定します。
総合点としてGSEスコアが示されるのと合わせて、以下4つのスコアも算出されます。
- スピーキング
- リスニング
- ライティング
- リーディング
問題構成は下記の通りです。
全81問 / 試験時間約50分
問題内容 | 診断項目 | 問題形式 | |
---|---|---|---|
A | 音読 2問 | 発音・流暢さ・文章理解力 | 表示された文章を声に出して音読する |
B | 復唱 16問 | 発音・流暢・文章構文 | 音声で流れた文章を聞こえた通りに繰り返す |
C | 文の構築 10問 | 3つのフレーズを聞き、それらを並べ替え正しい文にして答える | |
D | 会話 12問 | 発音・流暢さ・リスニング力 | 2人の会話を聞いた後に出される質問に答える |
E | タイピング 1問 | タイピングの速度と正確さ | 表示された文章を60秒以内で入力すること |
F | 空欄補助 20問 | 語彙 | 表示された短文内の空欄に適当と思われる単語を1つ入力する |
G | ディクテーション 16問 | リスニング力・言語処理能力・ライティング力 | 聞こえた文章を25秒以内に入力する |
H | 文章再構成 3問 | リーディング力・ライティング力 | 表示された文章を30秒間読んで内容を把握し、次の90秒間で自分の言葉で文章を書き直す |
I | 要約と意見 1問 | リーディング力・ライティング力 | 表示された文章を読み、文章の要約と著者の意見に対する自分の考えをそれぞれ書く |
受験料
受験料はテストの種類によって異なります。詳しくは下記をご確認ください。
スピーキング&リスニングテスト | 6,600円(税込) |
ライティングテスト | 4,400円(税込) |
プレイスメントテスト | 7,700円(税込) |
スピーキング&ライティングテスト(セット価格) | 9,900円(税込) |
試験時間
VERSANTは、下記のように比較的短い時間で受験が可能な試験です。
- スピーキング&リスニング:20分
- ライティング:35分
- プレイスメント:50分
短時間で英語力を正確に測定できるので受験者の負担が少なく済みます。仕事や家事・育児で忙しい社会人でも受験しやすいでしょう。
スコア
スコアはピアソン社が開発したGlobal Scale of English(GSE)という英語力指標に基づき、10〜90点の間で算出されます。
加えて、各テストのスコア表では「語彙」や「リーディング」といった測定項目別のスコアも提示される形式です。
それぞれのスコアと英語レベルは、下記のように細かく定義づけされています。
日本経済新聞社のリポートによると、日本人の平均スコアは38点です。
VERSANTでは「グローバルビジネスに必要な英語力総合スコア 43点以上」としているので、スコアが出たら平均点やスコア目安とも照らして自分の位置をよく確認しましょう。
下記の記事では、VERSANTのスコアについて詳しく解説しています。
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受験の流れ・申し込み方法
試験の申込みには個人受験と法人受験があります。
会社での受験で法人申し込みをする場合は、会社の案内に従ってください。
個人受験する場合は、VERSANT販売代理店の「株式会社キャリタス」または「株式会社ドリームブロッサム」のホームページよりオンラインで受験申し込みが可能です。
申し込みと支払い完了から数時間〜3営業日以内に受験コードがメールで送られてきたら、いつでも受験ができるようになります。
テストはスマホアプリ、ウェブブラウザなどいくつか受験方法がありますが、テストタイプにより対応受験方法が異なるため下記を参考にしながら自分に合った受験方法を検討してください。
スマホアプリ | ウェブブラウザ | ソフトウェアインストール | |
スピーキング&リスニングテスト | ◯ | ◯ | – |
スピーキングテスト | ◯ | ◯ | ◯ |
ライティングテスト | – | ◯ | ◯ |
プレイスメントテスト | – | ◯ | – |
VERSANT対策におすすめ勉強法
VERSANTでは、特にリスニング力とスピーキング力を強化しておく必要があります。
リスニングとスピーキングの力をつけるには下記の方法が効果的です。
- 【リスニング対策】シャドーイング
- 【リスニング対策】ディクテーション
- 【スピーキング対策】英語で独り言
- 【スピーキング対策】オンライン英会話
それでは、一つひとつ見ていきましょう。
【リスニング対策】シャドーイング
シャドーイングとは、ネイティブスピーカーの音声を聞き、そのまま同じように発音しながら追いかけて声に出していく学習方法です。
スクリプトを見て音声化するのではなく耳で聞いた音を音声化するため、リスニングだけでなく、英語らしい抑揚の付け方やリズムで発音する力を養えます。
シャドーイングに取り組む際は、まずはスクリプトを見て音読したり、スクリプトを見ながらシャドーイングしたりして全体の意味がわかるように練習するところから始めると効果的です。
スクリプトなしでの音声シャドーイングでうまく聞き取れなかったり、発音できなかったりした音はあなたが苦手とする音なので、重点的に練習するようにしましょう。
シャドーイングで英語の音に慣れていけば、VERSANTの採点に大きく影響する「発音」や「流暢さ」でのスコアの向上を期待できます。
シャドーイングでリスニング力を上げるなら「シャドテン」がおすすめです。
下記の記事では、シャドーイングについてさらに詳しく解説しています。
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【リスニング対策】ディクテーション
ディクテーションとは、英語の音声を聞き取ってその内容を正確に書き起こす学習方法です。
この方法では、英語の発音の理解やリスニング力の向上ができるだけでなく、文法の使い方も意識的に学べます。
英語の文章を1文ずつ聞いて文字起こしして、終わったらスクリプトと見比べて聞き取れなかった単語やフレーズをチェックするという流れでトレーニングを進めましょう。
aやtheなどの冠詞は聞き逃しやすく、三人称単数形のsなども抜けが多いポイントです。
細かく自分の苦手としているところを分析し、VERSANTで必要とされる「発音」の精度を高めてください。
下記の記事では、ディクテーションについて詳しく解説しています。
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【スピーキング対策】英語で独り言
英語で独り言をする学習方法もVERSANT対策には有効です。
VERSANTでは瞬時に英語で考えて答える能力が求められます。この瞬発力を高めるためには、日常的なできごとや考えたことについて自分で英作文をして話していくのが効果的です。
最初は短いフレーズから始めて、徐々に話す内容や長さを増やしていけるよう練習しましょう。自分の声を録音して確認すると、自分の癖や弱点を知るきっかけにもなります。
毎日の独り言を続けることで、VERSANTのスピーキングテストにおいて求められる瞬時の反応力と英語で考える力が自然に身につきます。
毎日の練習の積み重ねでスピーキング力向上を狙いましょう。
英語で独り言をするなら「スピフル」がおすすめ!下記の記事では「スピフル」について詳しく解説しています。
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【スピーキング対策】オンライン英会話
オンライン英会話は、VERSANTのスピーキングテストに備えるために非常に効果的な学習ツールです。
スピーキング力をアップさせるためには、アウトプットすることが重要になります。
オンライン英会話では相手の話を聞き取って、テンポよく会話を進めていく必要があるため、VERSANTで求められる英語での瞬発力アップも期待できます。
レッスンではVERSANTを受験する予定であることと、VERSANT対策用のレッスンを受けたいことを講師に伝えましょう。
たとえば、文章を提示してもらい発音がうまくできていなかったところを指摘してもらったり、短い内容の話をしてもらってうまく英語で要約文を作れているかチェックしてもらったりして、VERSANTに即した内容を取り入れてもらえると効果的です。
オンライン英会話で繰り返しレッスンを受けることで、英語を話すことに対する自信が増し、試験本番でも落ち着いて話せるようになります。
また、レッスン回数を重ねるほどに使える語彙も増えて英文の構成力も付きます。
しかし、オンライン英会話をただ受講するだけではVERSANTに必要なスピーキング力は身につきません。
ここまで説明してきたとおり、目標達成の手段としてオンライン英会話レッスンを利用することが大切です。
オンライン英会話の効果的な受け方については、下記の記事もあります。
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さらに、下記の記事ではVERSANTのさらに詳しい対策法を解説しています。
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VERSANTを受験する際に注意すべき点
VERSANTを受験する際には、下記の点に注意しましょう。
- 静かな環境で受験する
- 正しい英語の発音を身につけておく
- VERSANT対策ができる本やテキストがない
- スマホは機内モードで受験する
以下でそれぞれ解説します。
問題の聞き取りが難しいので静かな環境で受験する必要がある
VERSANTでは音声で出題される問題がほとんどなので、受験の際は自室やレンタルオフィスなどの静かな場所を試験場所として選ぶことが重要です。
雑音や音の反響が大きい環境下では、音声で出題される問題がうまく聞き取れず、正しく回答するのが難しくなります。
自宅で受験する場合でも、周囲の音を遮断できる場所やヘッドフォンを使用するなど、受験環境に配慮することが高得点取得への鍵です。
周囲の音や雑音が入ると音声認識システムが誤認識することもあるため、この点に注意し適切な受験環境を選びましょう。
正しい英語の発音を身につけておかないとスコアが低くなる
VERSANTのスピーキングテストでは、正しく英語を発音することが非常に重要です。
正しい英語の発音を身につけていないと、試験のスコアアップは望めません。
自動採点システムは発音を精度高く評価するため、英語の発音が不明瞭だとシステムが誤認識してしまうことがあります。
正しい発音をするためには下記のようなポイントに注意が必要です。
- アクセント
- イントネーション
- リンキング(リエゾン:音同士のつながり)
- 弱音(音や音節の弱い発音)
英語の音には日本語にはない音も多いため、これらをしっかりと区別できるように練習することが求められます。
日本人が英語の発音が難しいと感じるポイントをまとめた下記の記事も参考になるはずです。
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VERSANT対策ができる本やテキストがない
予想問題集や公式テキストが充実しているTOEICとは違って、VERSANTには参考書や問題集がほとんどありません。
VERSANTの問題の形式に対応するためには、VERSANTが提示するサンプルテストや過去の受験者の体験談なども参考にしながら、自分なりに対策を立てていく必要があります。
対応策としてはオンライン英会話や英語コーチングを利用したり、シャドーイングやディクテーションをしたりして、問題に対応できる力を付けておくのがおすすめです。
VERSANTの対策テキストがないため、自分に合った学習方法を見つけて、実践的な対策を行うことがスコアを上げるための鍵となります。
無言や無回答、日本語での回答はNG
VERSANTでは無言や無回答、日本語での回答はできる限り避けましょう。
VERSANTは「実践的なコミュニケーション力」も重視するテストです。実際の会話に置き換えてみた時に無言や英語以外の言語で話すのは不自然でしょう。
日本語を発すれば、似た発音の英語に置き換えて文脈に合わない回答をしたと評価されてしまうこともあります。
また、VERSANTの採点は最新のAIを活用した自動採点方式のため、回答内容が少なければ評価対象も少なくなり正確な評価ができません。
少ない回数であれば多少口ごもってしまったり、間が空いてしまったりしても問題ありませんが、無言や無回答、日本語での回答が続くとコミュニケーション能力以前に英語スキルの不足があると判断されて大きく減点されてしまいます。
考える時間が必要なときは、「Let me see.」や「Well…」などのつなぎ言葉を使ってできるだけ沈黙した時間を作らないようにしましょう。
テストでは瞬時に英語で反応する能力が求められるため、普段から英語で独り言を言ったり、英語で自分の考えを伝えたりして練習を積んでおくことが重要です。
スマホアプリで受験する際には機内モードにする
スマホアプリを使ってVERSANTを受験する際は、機内モードに設定する必要があります。
試験中に通知が来たり、通話やメッセージが入ったりすると、試験が中断されて途中で音声認識が途切れる可能性があるからです。
試験の進行に支障が出ると評価が正確に出ないこともあり、場合によってはエラーが発生して受験途中にもかかわらず受験番号が使えなくなる可能性もあります。
受験中のトラブルを防ぐためにも、事前にスマホを機内モードに設定して通知や通話が試験の邪魔にならないようにしましょう。
スマホで受験する場合も、試験環境を整えることは安定したスコアを取るために欠かせません。
効率的にVERSANT対策するならプログリット!
VERSANTは試験上でのテクニックを磨くことでスコアがアップできるものではなく、下記の力をしっかり培っておくことでスコアアップが狙える試験です。
- 言語処理
- 文章理解
- 流暢さ
- 発音
- 文章構文
- 語彙
- 文法
英語学習ではさまざまなメソッドがありますが、必要な学習は一人ひとり違います。
とりわけ社会人は限られた時間を英語学習に充てていく必要があり、効果的な学習を効率よく進めていくことがVERSANTでのスコアアップの鍵と言えます。
そんなあなたにおすすめなのが、英語コーチングプログリットです。
プログリットは、第二言語習得の最新研究に基づいた革新的な英語学習サービスで、あなたの学習を科学的な知見からサポートします。
プログリットの英語コーチングの特徴は、下記の通りです。
- 一人ひとりに合わせた最適な学習内容で効果的に学べる
- あなたの英語の課題を第二言語習得論に基づいて科学的に分析。
- 弱点に効果的にアプローチして短期間で効率よくVERSANTスコア向上を目指します。
- 戦略的に練られた学習スケジュールで英語学習を習慣化
- 生活を根本から見直す学習スケジュールの設計と、行動経済学に基づいたコーチングによって英語学習の習慣化を実現します。
- ビジネス英語に精通した英語学習のプロ
- グローバルな環境での経験を持つビジネス英語のプロフェッショナルが、VERSANTのスコア向上に必要な英語力の習得を徹底的にサポートします。
- 30日間全額返金保証サービス付き
- 1ヶ月受講してみて納得できない、効果が感じられないという場合は全額返金。
- あなたの貴重な時間とお金を無駄にすることがありません。
まずは、無料カウンセリングで英語学習のプロと一緒に、現在の英語力と学習目標から最適な学習ルートを考えてみましょう。
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プログリットでVERSANTのスコアを上げた人のサクセスストーリー
下記は、プログリットでVERSANTのスコアを上げた方の事例です。
【事例①】根拠ある学習法が腑に落ち英語力が上がり転職も成功。
生産技術・品質管理業務で英語が必要だったため、4ヶ月の育休期間中にプログリットを受講しました。
インプット重視の勉強法ではなく、シャドーイングと瞬間英作文でのアウトプット学習を実践したことで英語学習の引き出しが増えたと感じています。
コンサルタントによる学習内容の調整と、週1回の面談がモチベーション維持につながりました。
英語力が上がったことで自信に繋がり、転職の際にはスコアが伸びたVERSANTとTOEICも評価されました。
プログリット受講期間中のように1日5時間以上勉強とはいきませんが、英語学習を続けています。
効果的な学習方法を知れたのには受講料以上の価値があったと感じています。(T.H氏)
【事例②】英語を生涯学習するための基礎となった3ヶ月でした。
勤務先が海外事業を展開するタイミングで、プログリット受講を通じて短期間で英語力を向上させた人がいると社長から聞いて無料カウンセリングを受けました。
受講中に的確なアドバイスを受けられそうだと思い受講を開始。
朝2時間と夜2時間の学習を毎日継続して、スキマ時間にはシャドーイングもしていました。
毎週末のコンサルタントとの面談では英語学習の目標を再確認できて、モチベーション回復の場となっていたと思います。
シャドーイングを始めて数週間で聞き取りができるようになり、最終的にはVERSANTの点数も12点アップしました。海外事業にも参加させてもらい、英語力が上がったことで自分の視野も広がったと感じています。(A.M氏)
【事例③】英語上達と共にネイティブの部下との信頼関係が増しています。
海外向けの新製品開発プロジェクトで英語力の必要性を感じ、プログリットを受講しました。
受講前は社内ミーティングで通訳が必要でしたが、毎日3時間の学習とスキマ時間の活用で英会話ができるようになり、プロジェクトメンバーとの信頼関係が深まったと感じています。
受講2ヶ月後には、初回コンサルティングで聞いた英語のほとんどが聞き取れるようになったと実感してモチベーションが向上しました。
コンサルタントの親身なサポートを受けられて、個別に学習方法と学習量を提案してもらえたプログリットでの経験は非常に価値あるものだったと感じています。(平野 昌士氏)
VERSANTに関するFAQ
記事の終わりに、VERSANTに関するよくある質問とその回答をご紹介します。
Q. VERSANTには予想問題や過去問はありますか?
VERSANTには、TOEICやTOEFLのような公式の予想問題集の用意や過去問の公開がありません。
公式ウェブサイト上にサンプルテストがあるので、それらを活用して試験の形式や問題の出題傾向を理解しましょう。
>> Speaking Testのサンプルテストはこちらへ
>> Writing Testのサンプルテストはこちらへ
>> Placement Testのサンプルテストはこちらへ
以下は旧版のSpeaking Testサンプルとなりますが、問題の雰囲気を掴むのに参考になるかもしれません。
>> 2024年1月までの試験形式サンプルはこちらへ
Q. VERSANTとTOEICの違いは?
VERSANTもTOEICもビジネス分野での英語力を測るテストとして分類されますが、2つのテストでは重点が置かれる英語スキルと難易度に違いがあります。
下記で詳しくご確認ください。
VERSANT | TOEIC | |
---|---|---|
重点を置かれるスキル | ・スピーキング ・リスニング | ・リーディング・リスニング |
主に必要な知識・力 | ・即座に英語で反応する力 ・発音力 | ・文法力 ・語彙力 |
問題形式 | 発話式 | マークシート式 |
それぞれのテストの性質が違うため、TOEICで高得点を取れていてもVERSANTでは思うように点数が取れなかったということもよく起こります。
以下は、日本経済新聞社が2021年に発表した2つの試験の相関グラフです。
TOEIC900点以上の人でも、VERSANTを受けるとスコアは35〜80点の間で結果が分かれることがわかります。
VERSANTの受験では、TOEIC対策とは異なる勉強法が必要です。
Q. 海外赴任を目指しているんだけど、VERSANTで何点取ればいい?
職種や業務内容にもよりますが、海外赴任を目指すのであれば50点以上を目指しましょう。
VERSANTが示す「ビジネスシーンごとの英語でできること」を確認すると、50点以上のスコアであれば以下のことができるとされています。
- 営業シーンでの簡単なマーケティング文書の作成
- クライアントへの電話での状況報告
- 業務詳細の議論
企業によって海外赴任に求められるVERSANTのスコアは異なりますが、海外赴任の場合は現地でも戦力となれるほどの英語力が求められるため、50点以上を意識してください。
Q. VERSANTでハイスコアを取る意味ある?
VERSANTは高い精度で受験者の英語力を数値化する試験なので、企業側はVERSANTのスコアを見ることで受験者の英語力を知ることができます。
受験した経験があるというだけでは英語力の証明にはならず、ハイスコアを取ることではじめて高い英語力があることが証明できるのです。
VERSANTのスコアを持っていても、平均点を下回るスコアでは企業の採用試験や昇進・海外赴任の選考過程においてはかえって不利になります。
ハイスコアを取ることは、仕事やキャリアアップのために非常に重要なポイントです。
また、VERSANTでハイスコアを目指すことは学習のモチベーションにもつながるため、目標を持って試験に挑むことが重要となります。
Q. 日本人のVERSANTの平均スコアはどれくらい?
VERSANTの2018年度リポートによると、日本人のVERSANT平均スコアは38点です。
このスコアは準中級者レベルの英語力となり、日常的な話題での会話で要点を掴んで知らない言葉を推測しながら会話ができる英語力を表します。
VERSANTでは、グローバル企業や国際的なポジションで求められるスコアは43点以上としています。海外赴任や国際的な業務を希望する場合は、日本人の平均スコア以上を目指す必要がある点は意識しておきましょう。
とはいえ、最初から実力にそぐわない高い目標を立てると挫折しやすくなります。
初めてVERSANTを受験する人は、まずはこの日本人平均スコアの38点を目指しましょう。
Q. VERSANTのスコアには有効期限はある?
VERSANTでは公式な有効期限は設けられていません。しかし、TOEICなどの試験同様、有効期限を2年として見る企業は多い傾向にあります。
英語力は時間の経過とともに変化するもので、実践的に使っていないと衰えていくこともあるため、定期的にスコアを更新していくことが求められます。
自分の英語力を常にチェックし、必要に応じて学習を強化して、再受験の際も本来の力を発揮できるよう意識することは英語力を向上させていくうえでも大切な姿勢です。
転職活動や海外赴任の際には最新スコアの提出を求められることもあるので、常にVERSANTのスコアを更新しておけるよう意識しましょう。
VERSANTが意味ないなんて嘘!有効活用しよう!
この記事では「VERSANTは意味ないのか」という点を起点にして、VERSANTの特徴や具体的な試験対策方法などを解説のうえ、VERSANT受験のメリットを紹介しました。
解説してきた通り、VERSANTに意味ないということはありません。
VERSANTは単に英語試験の1つということではなく、評価基準の信頼性が高い英語力測定ツールです。
スコアの算出精度が高いからこそ、低いスコアではVERSANTの結果も意味ないものとなってしまいます。
ただ単に受験しておけばよいということではなく、しっかりと試験対策をして評価してもらえるほどの力を身につけたうえで受験に臨みましょう。
VERSANTで求められるスピーキング力は、日頃学習を積み上げていくことで向上できるものです。
とはいえ、自分で学習プランを立てたり、自分に合う適切なアプローチを見つけたりしていくのは手間のかかることです。また、学習のモチベーションを維持し続けるのも簡単ではありません。
そんな時におすすめなのは、英語学習での課題や適切な英語学習メソッドについて英語学習のプロに相談してみるということです。
自分の弱点がどこにあるのか、どう学習を進めるべきかについて科学的根拠に基づくアドバイスを受けながら学習を進めることで、効率的に目標を達成できます。
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