「電話」や「電話番号」に関連する英語表現は、ビジネスの場だけでなく日常会話でも多く使われます。
相手の電話番号を尋ねたり相手に電話番号を伝えたりするときに、適切な英語表現を用いて余計なやり取りを避けられれば、会話や業務の進行もスムーズです。
また、名刺やEメールでの電話番号の英語表記で正しい書き方ができれば、内容がわかりやすく、相手に負担をかけずに済みます。
本記事では、電話番号の英語表記の方法から電話番号を尋ねたり教えたりするときに役立つフレーズ、電話に関する覚えておきたいフレーズをご紹介します。
「電話」や「電話番号」に関連する英語表現の完全ガイドとして、ぜひ参考にしてください。
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そもそも「電話番号」は英語で何て言う?
はじめに、本記事の核となる「電話番号」の英語での言い方を整理しておきましょう。
「電話番号」を表す英語には以下のものがあります。
- phone number
- contact number
- telephone number
それぞれ微妙に意味が異なるため、下記で詳しく解説します。
phone number
「phone number」は「電話番号」を表す最も一般的な表現です。
日常的な会話だけでなく、ビジネスの場面で使っても問題ありません。
会話では以下のように使えます。
◆ What’s your phone number?
あなたの電話番号は何ですか?
◆ Can I have your phone number?
あなたの電話番号を教えてもらえますか?
contact number
「contact number」は少しフォーマルな表現で、ビジネスや公式な場で使われるのに適しています。
次のような使い方が可能です。
◆ Please provide your contact number.
電話番号を教えてください。
◆ I will call you on your contact number.
あなたの電話番号にお電話します。
どちらも会話だけでなく、ビジネスメールや公式書類でも使える表現です。
telephone number
「telephone number」も「電話番号」を指す言葉です。
「電話機」と表現するとき、日常的には「telephone」よりも「phone」の方が使われるため、「telephone number」はやや形式ばった印象になります。
ビジネスの場や公文書など、フォーマルな場面に適した言い方です。
下記のような使い方ができます。
◆ What is your telephone number?
あなたの電話番号は何ですか?
◆ I’ll call you at your telephone number.
あなたの電話番号にお電話いたします。
名刺やEメールでの「電話」の書き方
名刺やEメールでの電話番号の英語表記の仕方も確認しましょう。
電話番号を英語表記するときは、「固定電話」「携帯電話」など、どのタイプの電話番号なのかがわかるように明記します。
電話番号の前に英語で電話タイプをつけて「Phone:090-1234-5678」のような書き方が可能です。
固定電話の例を出しましたが、電話のタイプを英語で表記するには他にも以下のようなものがあります。
固定電話 | ・Phone ・Telephone ・Tel |
内線番号 | Ex. (Extensionの略) |
スマホ・携帯番号 | ・Mobile ・Mobile phone ・Cellular phone ・Cell-phone ・Cell ・Personal phone(自分の携帯番号) |
ファックス | Fax/ Fax. |
フリーダイヤル | Toll-Free |
「固定電話」については省略形で「Tel」とすることも可能です。
携帯番号を表す際は「Mobile」が広く使われますが、イギリスやヨーロッパは「Mobile」、アメリカは「Cell」を使う傾向があります。
どの英語表記を選ぶかは、自分の好みやデザイン上のスペースで決めて問題ありません。ビジネス上でのやりとりが多い地域に合わせて選ぶのも手です。
電話番号はビジネスメールの署名欄だけでなく、本文中に書くこともあるでしょう。
下記の記事では、英語でのビジネスメールの書き方について詳しく解説しています。
電話番号の書き方と合わせて、こちらの記事も参考にしてください。
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英語で電話番号を表記する際に注意すべき点
電話番号の英語表記では、いくつか注意すべきポイントがあります。
特に注意したいのは以下のポイントです。
- 国番号をつける
- 数字を1つずつ読む
- 「0」は「ゼロ」か「オー」と読む
- 2回同じ数字が続く場合は、「ダブル〜」、3回続く場合は「トリプル〜」となる
本章ではこれらのポイントをそれぞれ解説します。
国番号をつける
海外に電話をかけたり海外から電話をかけてもらったりするときには、国番号と呼ばれる番号が必要です。国番号をつけた番号表記では下記のような2つの点に注意しましょう。
- 電話番号先頭の「0」を省略する
- 電話番号先頭に「+81」などの国番号を付ける
日本の国番号は「81」なので、090-1234-5678という番号を国際電話用に英語表記する場合は「+81 90-1234-5678」となります。これは固定電話番号でも同じです。
国際番号として電話番号を英語表記する場合は、番号の頭に「+」をつけるのが一般的です。
ビジネスなど、日本とやりとりが多い国の国番号は以下のようなものがあります。
国名 | 国番号 |
---|---|
日本 | 81 |
アメリカ | 1 |
イギリス | 44 |
フランス | 33 |
韓国 | 82 |
中国 | 86 |
タイ | 66 |
数字を1つずつ読む
日本語で電話番号を伝えるときと同様、英語で電話番号を伝えるときは数字を1つずつゆっくりと読んで伝えましょう。
英語に慣れていない場合は、ゆっくりはっきりと数字を読み上げることで相手に伝わりやすくなります。
なお、日本語と同じく、ハイフンなどの読み上げは不要です。
電話番号を伝え終わったら、相手に復唱してもらうか、自分でもう一度読み上げて聞き取り間違いがなかったか確認できると親切でしょう。
「0」は「ゼロ」か「オー」と読む
電話番号を英語で伝えるとき「0」の発音は「zero(ゼロ)」と読みますが、「oh(オー)」と読んでも問題ありません。
この読み方に慣れていないと電話番号の英語での聞き取りで戸惑うこともあるので、この「オー」の読み方についても知っていると安心です。
2回同じ数字が続く場合は、「ダブル〜」、3回続く場合は「トリプル〜」となる
電話番号の中に同じ数字が連続しているのを伝えるときは、そのまま数字を読むこともできますが、double(ダブル)やtriple(トリプル)を使って伝えることもできます。
映画『ジェイムズ・ボンド』でコードネームの「007」が、「ダブル・オー・セブン」と呼ばれるのと同じ感覚です。
具体的には、090-1123-4445という番号だった場合、「11」の部分を「one, one」と読んでも問題ないですが、「double one(ダブル ワン)」と読んで、「444」の部分を「triple four(トリプル フォー)」と読むことになります。
電話番号の伝え方ではさまざまな数字の読み方があるので、これらの表現も覚えておきましょう。
電話番号を伝える際に使える英語のフレーズ
相手に電話番号を英語で伝えるときのフレーズも確認しておきましょう。
番号を聞かれて番号のみ読み上げるのでは少し無骨な印象を与えるため、文章で答えるようにしておくのがスマートです。
特にビジネスの場では以下のようなフレーズをぱっと言えるよう練習しておきましょう。
◆ My phone number is…
私の電話番号は…です。
◆ You can reach me at…
…で私に連絡できます。
◆ I’ll give you my contact number. It’s…
私の電話番号をお伝えします。…です。
「My phone number is…」という英語表現では、「phone number」の代わりに携帯電話を表す「mobile number」や「cell phone number」を使うと電話タイプも伝わり親切です。
相手の電話番号を尋ねる際に使える英語のフレーズ
電話番号を英語で尋ねる際のフレーズもいくつか覚えておきましょう。
尋ねるときは、場面に応じて丁寧さを意識する必要があります。
下記を参照して、カジュアルな場面とビジネスシーンでの使い分けを意識してみてください。
■ 電話番号を聞くときのフレーズ
カジュアルな場面で電話番号を聞くとき | ビジネスシーンで電話番号を聞くとき |
---|---|
Can I ask your phone number? 電話番号を教えてもらえる? | May I have your phone number? 電話番号を教えていただけますか? |
Can you give me your phone number? 電話番号もらえる? | Could I have your contact number? あなたの電話番号を教えていただけますか? |
What’s your phone number? あなたの電話番号は何? | Could you tell me your contact number? あなたの電話番号を教えていただけますか? |
Give me your phone number. 電話番号をちょうだい。 | Could you give me your mobile number? あなたの携帯番号をいただけますか? |
「May I〜?」や「Could I〜?」といった表現は丁寧な印象を与えるため、ビジネスの場面での使用にも適しています。
「What’s your phone number?」や「Give me your phone number.」はかなり直接的な聞き方になるため、ビジネスやフォーマルな場での使用は控えましょう。
相手が電話をかけ間違えていることを指摘する際に使える英語のフレーズ
相手が電話番号を間違えてかけてしまっているときは、英語では「wrong number」を使うのが簡単です。
冒頭には「I’m sorry」をつけると丁寧な伝え方になります。ビジネスの場面では「I’m sorry」のほかに「I’m afraid(恐れ入りますが)」と言う場合も多くあります。
下記でフレーズを確認してください。
◆ I’m sorry, but you are calling the wrong number.
すみませんが、間違った電話番号にかけています。
◆ I’m afraid you’ve dialed the wrong number.
恐れ入りますが、間違った番号にダイヤルされています。
◆ This is not the right number.
こちらは正しい番号ではありません。
最後に提示した例のように、「right number(正しい番号)」ではないことを伝える言い方もあります。
相手の電話番号が聞き取れなかったときに使える英語のフレーズ
相手の電話番号がうまく聞き取れなかったときに使える英語フレーズも確認しておきましょう。
電話番号が聞き取れないときは、下記のような状況が想定できます。
- 単純に電話番号の情報が聞こえなかった
- 相手の話すスピードが早くて電話番号を聞き取れなかった
- 相手の声が小さくて電話番号が聞こえなかった
それぞれの場面別に例文を提示します。
単純に電話番号の情報が聞こえなかったとき
単純に電話番号の情報が聞こえなかったときは、以下のような表現が可能です。
◆ Could you repeat that, please?
もう一度言っていただけますか?
◆ Sorry, I didn’t catch that. Can you say it again?
すみません、聞き取れませんでした。もう一度言っていただけますか?
電話番号が聞こえなかったときは「repeat(繰り返す)」という単語を使ってもう一度言ってもらえるようお願いしましょう。
相手の話すスピードが早くて電話番号を聞き取れなかったとき
相手が話すのが早くて電話番号を英語で聞き取れなかったときは、「speak slower」や「speak slowly」という表現を使って伝えましょう。
◆ Sorry, I couldn’t catch that. Could you speak slower?
すみません、聞き取れませんでした。ゆっくり話していただけますか?
◆ Could you speak a little more slowly, please?
少しゆっくり話していただけますか?
ゆっくり話してほしいときには他に「Can you slow down, please?(ゆっくり話してもらえますか?)」という言い方もできます。
相手の声が小さくて電話番号が聞こえなかったとき
相手の声が小さくて電話番号が聞こえなかったときは、「speak up(大きめの声で話す)」「speak louder(大きめの声で話す)」を使えば声のボリュームを上げてほしいことが伝わります。
◆ I’m sorry, I couldn’t catch the number. Could you speak up?
すみません、番号が聞き取れませんでした。大きな声で話していただけますか?
◆ Sorry, but I have trouble hearing you. Could you speak a bit louder?
すみませんがよく聞こえませんでした。もう少し大きく話していただけますか?
日本語では電話で相手の声が聞こえづらいときは「声が遠い」と言いますが、英語の場合は聞こえなかったことをストレートに伝え、大きな声で話してもらうようお願いして問題ありません。
「電話番号」を使う際によく使われる英語表現・フレーズ
「電話番号」に関連した英語表現やフレーズでは頻繁に使われるものがあるので、まずはそれらの表現を覚えてしまいましょう。
下記が頻出のフレーズや単語です。
- give me a call
- leave a message
- text
- contact
- message
- get cut off
- missed call
本章ではそれぞれの表現の意味と使い方を詳しく紹介します。
give me a call「電話をかけて」
「give me a call」は、「電話をかけて」と言いたいときに使うフレーズです。
下記のように言うことができます。
◆ Give me a call when you get a chance.
時間があるときに電話してね。
◆ Please feel free to give me a call anytime.
いつでも気軽に電話してください。
より丁寧に依頼をしたいときは、「Could you give me a call when you get a chance?」と疑問文にするとよいでしょう。「Can you〜?」とするより、「Could you〜?」としたほうがより丁寧です。
leave a message「メッセージを残す」
「leave a message」は「メッセージを残す」という意味で、電話に出られなかったときや伝言をお願いしたいときに使うフレーズです。
◆ Leave a message after the tone.
ピーッという発信音の後にメッセージを残してください。
◆ I will leave a message for you.
あなたにメッセージを残します。
留守電で流れる「Leave a message after the tone.」は「tone」の代わりに「beep(ビープ音)」という言い方もあります。
text「テキストメッセージを送る」
「text」は「SMSメッセージ(ショートメッセージ)」自体のことも指しますが、動詞としても使えて「テキストメッセージを送る」という意味を持ちます。
以下のように使えます。
◆ I’ll text you later.
あとでショートメッセージを送るよ。
◆ Could you text me your address?
あなたの住所をショートメッセージで送っていただけますか?
contact「連絡する」
「contact」は「連絡する」という意味の単語です。
下記のようなフレーズとして使用可能です。
◆ You can contact me at any time.
いつでも連絡していいよ。
◆ Please contact me if you have any questions.
質問があれば私に連絡してください。
message「メッセージ」「留守電」
「message」は「メッセージ」の意味と「留守電」の意味を持ちます。
◆ Leave a message if I don’t answer.
私が出なかったらメッセージを残してください。
◆ I got your message.
あなたのメッセージを受け取りました。
◆ Leave a message after the beep.
ビープ音の後に留守電を残してください。
留守電アナウンスの場合の「message」は、「留守電」という意味合いになります。
なお、「message」も「text(テキストメッセージを送る)」と同様、動詞のように使い「I’ll message you. (メッセージするね。)」という使い方も可能です。
get cut off「電話が切れる」
「get cut off」は、通話中に「電話が切れてしまった」時に使うフレーズです。
「電話が切れた」と使うことが多いため、getを過去形にして「got cut off」の形で使われることが多い表現です。
下記の例文で使い方を確認してください。
◆ Sorry, I got cut off earlier.
すみません、先ほど電話が切れてしまいました。
◆ I think we got cut off.
電話が切れてしまったようです。
例文を見てお気づきかもしれませんが、このフレーズの主語は「phone(電話)」ではなく通話者(I や We)になります。
「My phone got cut off.」としてしまうと、「電話回線を止められた」という意味になるので注意しましょう。
missed call「不在着信」「電話に出られなかった」
「missed call」は「不在着信」「電話に出られなかった」を表します。
以下のような使い方が可能です。
◆ I missed your call.
あなたの電話に出られませんでした。
◆ I saw that I had a missed call from you.
あなたから不在着信があったのを見ました。
スマートフォンを英語表示で使うと、不在着信の際の通知は「missed call」と出る場合がほとんどです。
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