「〜してください」を英語でどう表現すればよいのか迷ったことはありませんか?
「Please ○○.」だけでは不自然な場面や、丁寧さが足りないと感じることもありますよね。
本記事では、ビジネス・カジュアル・日常・接客など、さまざまなシーンに適した「してください」の英語表現を、例文とともにわかりやすく解説します。
基本の「してください」は英語でどう言う?
英語で「〜してください」と言いたいとき、まず頭に浮かぶのが Please + 動詞の原形 という形ではないでしょうか。たとえば:
- Please sit down.(座ってください)
- Please call me back.(折り返し電話してください)
この「Please」は丁寧な表現と思われがちですが、状況やトーンによっては少し命令口調にも聞こえるため、使い方には注意が必要です。
直訳は「Please + 動詞原形」
「Please」は依頼や指示を丁寧に伝える基本表現です。ビジネスシーンでもよく使われますが、フレーズ全体のトーンが重要です。
例文
- Please send me the document.(書類を送ってください)
- Please wait a moment.(少々お待ちください)
ただし、口頭で「Please」だけを強調すると、かえって命令的に響くこともあります。
実は万能じゃない?Pleaseの使い方に注意
「Please」を使ったからといって、常に丁寧な依頼になるとは限りません。トーンや文脈、表情や声の抑揚も大切です。
NGの例(ぶっきらぼうに聞こえる)
- Please be quiet.(黙ってください)※言い方次第で怒っているように響く
改善例
- Could you please lower your voice?(声を少し抑えていただけますか?)
丁寧な「してください」の英語表現
Could you please…? / Would you mind…?
丁寧に依頼したい場合は、以下のような表現が好まれます。
- Could you please send me the file?(そのファイルを送っていただけますか?)
- Would you mind closing the window?(窓を閉めていただけますか?)
ポイントは、「してもらえますか?」というニュアンスで依頼している点です。
“Please” よりも控えめで柔らかく聞こえるため、上司や顧客にも使いやすいです。
ビジネス英語で好まれる表現とは?
- I would appreciate it if you could…
例:I would appreciate it if you could review this document.(この書類を確認していただけるとありがたいです)
このように、感謝の気持ちを込めた表現は、ビジネスメールなどで非常に好まれます。
お願いの強さ・控えめさの違いを理解しよう
表現 | 丁寧さ | ニュアンス |
---|---|---|
Do it. | ✕ | 命令・強め |
Please do it. | △ | やや丁寧だが命令っぽく聞こえることも |
Could you…? | ◎ | 丁寧でやわらかい |
Would you mind…? | ◎ | 控えめで丁寧 |
カジュアルな「して」の言い回し
Can you…? / Just… / Why don’t you…?
友人や親しい人に対しては、もう少しカジュアルに言ってもOKです。
- Can you pass me the salt?(塩を取ってくれる?)
- Just give me a second.(ちょっと待って)
- Why don’t you call her?(彼女に電話してみたら?)
これらは、距離感が近い相手に自然に使えるフレーズです。
親しい間柄で自然な依頼をするには?
- 声のトーンや表情も大事です
- 直接的すぎる表現は避け、語尾をやわらかく
例えば:
“Can you help me?” より “Can you help me out for a sec?” のほうが自然に聞こえることもあります。
「してください」に見えるけど実は違う?注意すべき表現
命令形(Do it.)との違い
“Do it.” は完全に命令形。
友人同士でもきつく聞こえる場合があります。
依頼として使いたいときは、”Please” や “Could you…” をつけると丁寧さが加わります。
言い方次第で失礼に聞こえるNG例
- ✕ Please be quiet!(静かにして!) → 命令に近い
- ◯ Could you lower your voice, please?(声を抑えていただけますか?)
柔らかく伝えるためのコツ
- 「命令」ではなく「お願い」
- クッション言葉を入れる(I was wondering if…など)
ビジネス・接客・日常などシーン別の「してください」英語表現
ビジネスメール・依頼書きの例
- Could you kindly confirm the meeting schedule?
(会議のスケジュールをご確認いただけますか?) - Please find attached the requested file.
(ご依頼のファイルを添付しております)
接客や案内で使うフレーズ
- Please wait here.(こちらでお待ちください)
- Kindly fill out this form.(こちらの用紙にご記入ください)
日常会話での自然な使い方
- Could you open the window?
- Can you call me later?
いずれも場面と相手に応じた言い方を選ぶことが大切です。
英語で「してください」と伝える練習方法
口に出して覚えるのが効果的な理由
英語の依頼表現は、聞いて理解するだけでなく、自分で言えるようにすることが大切です。
そのためには、口に出す練習(アウトプット)が効果的です。
独り言英会話・瞬間英作文での応用
たとえば、以下のような練習ができます:
- 【瞬間英作文】「これを提出してください」→ “Please submit this.”
- 【独り言】「上司にもっと丁寧に言うなら…」→ “I would appreciate it if you could submit this.”
アウトプットの練習をするなら、瞬間英作文がおすすめです。詳しいやり方は以下の記事をご確認ください。

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まとめ
「してください」の英語表現は、「Please」だけでは足りない場面もあります。
丁寧さ、カジュアルさ、相手との距離感を意識して、適切なフレーズを選ぶことが大切です。
英語で自然にお願いができるようになると、会話の幅がぐっと広がります。
ぜひ本記事の内容を練習に活かし、自信を持って英語で「してください」と言えるようになりましょう!