「英単語は覚えたのに、話そうとすると出てこない…」
「文法は分かるのに、会話になると口が止まる…」
そんな経験、ありませんか?
その原因のひとつが、「単語や文法を“バラバラ”で覚えていること」にあります。
英語を話せるようになるには、意味のある“かたまり”=チャンク(chunk)で覚えることが重要です。
この記事では、英語を“チャンク”で覚えることで、
- 自然に話せる
- 聞き取れるようになる
- 記憶に定着しやすい
といった効果を得られる学習法と、実際に使えるチャンク例、さらにアプリでの練習方法まで丁寧にご紹介します。
なぜ「チャンク」で暗記すると英語が話せるようになるのか?
単語ではなく“意味のかたまり”で覚える重要性
たとえば「I」「have」「to」「go」をバラバラで覚えるよりも、
“I have to go”(行かなきゃ)というチャンクで覚える方が、自然に口から出てきませんか?
ネイティブも英語を「単語」ではなく「チャンク」で処理しています。
だからこそ、学習者も同じ単位で覚えることが、話せる英語の近道になるのです。
脳の記憶のしくみとチャンク化の相性
脳は意味のあるまとまり=チャンクを優先的に記憶します。
これは「チャンク化理論」とも呼ばれ、スポーツや音楽などの学習でも応用されています。
英語でも同じ。短く、よく使うフレーズをひとまとまりで暗記することで、記憶の定着と再生がスムーズになるのです。
チャンク暗記で自然な英語が身につく理由
チャンクは「ネイティブが無意識に使っている単位」です。
つまり、チャンクで覚えることで「自然な語順・表現・リズム」も一緒に身につきます。
チャンク暗記とは?語句・文法との違いを解説
チャンクの定義:ネイティブが意識していない“自然な区切り”
チャンクとは、「意味のかたまり」であり、文法上の文節とは異なります。
例
- “on the other hand”(一方で)
- “I’d like to”(〜したい)
- “at the end of the day”(結局のところ)
これらは定型表現として、ひとまとめにして覚えるべきユニットです。
例文でわかるチャンクと非チャンクの違い
NG:単語単位で暗記
“I” / “am” / “looking” / “forward” / “to” / “it”
OK:チャンクで暗記
“I’m looking forward to it.”(楽しみにしています)
このように、切り方ひとつで覚えやすさ・使いやすさが激変します。
単語帳・文法書だけでは限界がある理由
単語や文法の学習はもちろん大切ですが、それだけでは実際に使うスピード・自然さにはつながりにくいのが現実です。
「覚えた英語を、実際に使えるようにする」ためには、チャンク単位での暗記とアウトプットが不可欠です。
初心者〜中級者におすすめのチャンク例フレーズ
会話の冒頭でよく使うチャンク
- I was wondering if…(〜していただけないかと思いまして)
- Let me ask you a question.(質問させてください)
- To be honest,(正直に言うと)
理由・例示・つなぎ言葉系チャンク
- The reason is that…(理由は〜です)
- For example,(たとえば)
- In other words,(言い換えると)
ビジネスで使える定型チャンク
- As soon as possible(できるだけ早く)
- Please let me know(ご連絡ください)
- I’m afraid that…(申し訳ありませんが〜)
チャンク暗記を成功させる3つのポイント
1. 意味を理解してから声に出す
ただ書いて覚えるだけではNG。
意味を理解したうえで声に出すことが、定着には不可欠です。
2. シチュエーションごとに整理する
同じチャンクでも、使う場面によって覚えやすさが変わります。
あいさつ・依頼・謝罪・感謝・意見 など、自分がよく使いそうな場面から練習するのが効果的です。
3. アウトプットで繰り返し使う
暗記だけでは定着しません。口に出して、自分の言葉として使うことが最大のポイントです。
チャンク暗記×アウトプット=最強のスピーキング学習法
チャンクを「口に出して使う」ことで記憶が定着
英語のチャンクは、繰り返し声に出して使うことで自然に定着していきます。
「言える」ようになると、「聞き取れる」ようにもなります。
瞬間英作文との組み合わせが効果的な理由
日本語を見て即座にチャンクごとに英語にする「瞬間英作文」は、
実践的なスピーキング力の養成に最適なトレーニングです。
例
- 「〜してもらえますか?」→ Could you possibly…?
- 「今いいですか?」→ Is this a good time?
瞬間英作文について詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。

独り言英会話でチャンクを自然に使えるようにする方法
1分間、あるテーマで話す中にチャンクを散りばめる練習。
「表現の引き出し」を増やすことで、実際の会話でとっさに出てくる力が身につきます。
おすすめの英語学習アプリ「スピフル」

スピフルは、ビジネス特化型スピーキングアプリで、よく使うチャンクを含んだ短文を瞬間的に英作文するトレーニングが毎日可能です。
- 「すぐに連絡します」→ I’ll get back to you soon.
- 「少し考えさせてください」→ Let me think about it.
また、AIが表現提案&フィードバックしてくれるから定着が早いです。
- 発話内容を自動で文字起こし
- 文法・語彙・表現の添削
- ネイティブっぽいチャンク表現の提案も
AIとの学習だから、誰にも遠慮せず思い切り練習できます。詳しい機能を知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。

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まとめ
単語や文法だけの暗記では、英語を話せるようにはならないです。チャンク=意味のかたまりで頭の中で処理すると、自然に口から出るようになります。また、チャンク暗記は、アウトプットと組み合わせてこそ効果倍増です。
「英語が聞き取れる・話せるようになりたい」なら、まずはチャンク単位で覚えて、実際に使う練習を始めてみましょう。ぜひあなたも、今日から英語は“チャンク”で考える練習をスタートしてみてください!