英会話するときや英文を書く時、言葉につまった経験はありませんか?英語をもっとスマートかつスムーズに使いこなすには、より多くの定型文・例文を知っておく必要があります。今回は英文や英会話の例文をシチュエーションごとに多数ご紹介していきます。
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厳選!英会話や英文をスムーズにする定型文
英語を話したり書いたりするとき、「とっさの一言が思い浮かばない」「うまく文がつなげない」「流暢に相槌が打てない」ということはよくあります。「日本語ならできるのに」ともどかしく感じたことはみなさんあるのではないでしょうか?
日本語を話す時、パターン化している定型文を使うことがあるように、英語にも日常でよく使う定型文が多数存在します。それらを上手く使いこなすことは英会話の上達において重要です。
この記事では、そんな定型文や表現の数々をシチュエーションごとに例文を交えてご紹介していきます。
出会いの場面で会話のきっかけをつかむ英文・英会話例文
英会話教室や英語の授業の初歩で習う「How do you do?」「Nice to meet you.」「My name is XX.」などは、誰でも知っている挨拶文ですが、この後どのように英会話を発展させればいいのでしょうか?ここでは、そのような日常の出会いの場面でよく使う会話文を見ていきましょう。
How should I address you?
「どのようにあなたをお呼びしましょうか?」という意味で、相手に自分の呼び方を選んでもらう便利な表現です。英語圏では最初からファーストネームで呼び合うと思っている方が多いですが、厳密にはそうではありません。特に初対面の目上の方や自分の上司などには、最初の印象を悪くしないためにも、相手に好む呼び名を指定してもらうのが無難です。英語圏には自分のセカンドネームを好む人や長いファーストネームを短くしたニックネームを好む人等様々存在しますので、この表現で相手のこだわりの名前を尊重している態度を示してみましょう。
How do you know Mr Smith?
「どのようにスミスさんとお知り合いになったのですか?」という意味で、パーティ、会合などでよく使う表現です。このような場所では初対面の人が多いので、会話に入るきっかけとして便利な表現です。パーティの主催者の名前が分からない時、「How do you know the host (hostess)?」と使うこともできます。
May I introduce Mr Peel to you?
「ピールさんをご紹介しますね。」という意味で、パーティ、会合、新学期などいろいろな状況で使える便利な表現です。英語圏ではパーティの主催者は参加者を楽しませる義務があると考えられているので、招待客が壁の花にならないように気を配り、招待客同士を紹介して会話を楽しんでもらおうとします。その時によく使うのがこの表現です。
This is Sam, who is a friend of mine.
「この人はサム、私の友人です。」の意味で、誰かを紹介する時に使います。名前を教えるのと同時にどのような人かを簡単に説明します。後半部分は「She is a friend of mine.」と表現もできます。
Mr Peel, this is Sam, who is a friend of mine from college.
ピールさん、こちらはサム、私の大学時代からの友人です。
I don’t think we’ve been properly introduced. I am Ken.
「お互いにまだ自己紹介していなかったですよね。私はケンです。」という意味になり、紹介されるのを待たずに自分で自己紹介をする英語表現です。話しかけたい相手がいる場合、自分から積極的に知り合いを作りたい時によく使う表現です。パーティ以外に、職場、学校などの日常英会話でも使えます。
出会いの場面で相手を知り自分を知ってもらうための英文・英会話例文
お互いの紹介や名刺の交換もすんだら、次は英会話をもっと広げていきましょう。ここでご紹介する定型文は、英文手紙などの文章にも使えます。
What do you do for a living?
「何をなさっていますか?」の意味で、婉曲に職業を尋ねる定型の会話文です。「What is your work/job?」とも言えますが、この場合「相手が職業を持っている」と仮定した質問になり、とてもダイレクトな聞き方になります。この例文ですと「生活のために何をしているか」という婉曲な表現になり、誰にでも使えるようになります。
I work for the XYZ company.
「私はXYZ会社で働いています。」という意味になります。日本語で丁寧に自分の所属先を言うと「XX会社に所属しています。」となるため、日本語的に「I am belonging to XX.」などと考えてしまいがちですが、英語ではシンプルに「work for」(働いている)と表現します。
また、「XX会社の○○部で働いています。」ともっと細かく所属を表す時は、「work in <所属部署>at <会社の名前>」という表現になります。
I work in the information department at the XYZ company.
私はXYZ会社の情報部で働いています。
What do you do in your spare (free) time?
「お時間のある時は何をなさってますか?」の意味で、婉曲に趣味を尋ねる時に使われる会話文です。学校の英会話だと「趣味=hobby」と習い、「What is your hobby?」と尋ねがちですが、「hobby」は「熱中しているもの」というニュアンスになり、「I don’t have a hobby.」(趣味は特にないです)と言われてしまうことも多いです。この尋ね方だと、テレビを見たり、掃除をしたりなどの日常行為を含むこともできて会話が限定されません。以下の例を見てください。
A: What do you do in your spare time?
お時間のある時は何をしていますか?
B: Oh, I normally go for walk with my dog.
ああ、大抵は犬の散歩ですね。
知人に会った時の挨拶の英文・英会話例文
学校で習う「How are you?」は、「どんな調子?」「元気でやってる?」という日常英会話の定番の挨拶ですが、それ以外にもよく使う挨拶の定型文をご紹介します。
How are you doing?
「元気でやっている?」のような意味で「How are you?」と同じシチュエーションで使います。その他以下の表現もよく使います。
What’s up?
How’s everything?
How’s your day?
How’s your day going?
What have you been up to?
〇説明
最後の3文は、主に昼頃以降「今日は今までのところどんな感じ?」のような意味を込めて使えます。
Long time no see.
「しばらく会ってなかったね」の意味で、少しご無沙汰した人との挨拶によく使う会話文です。「Hello.」や「How are you?」の挨拶の前後に続けて使うことが多いです。同じような意味で「It’s been a while.」という言い方もよく聞かれます。長い間ご無沙汰した人への手紙の文章にも使えます。
同意の相槌の英文・英会話例文
ネイティブの英会話を聞いていると、実にいろいろな相槌を使い分けています。ここでは、主に会話をスムーズにする同意の相槌、表現をご紹介します。
Exactly.
「その通りだね。」という同意を意味し、会話文でよく使う相槌表現です。その他以下のような相槌表現もよく使います。
Absolutely.
全くだ。
I totally agree with you.
賛成だね。
I couldn’t agree with you more.
完全に同意するよ。
You are absolutely right.
君は絶対に正しいね。
I think so, too.
私もそう思う。
上記の表現は手紙やメールの文章にも使えます。例文を見てください。
Robert, you wrote that you are supporting Jack’s proposal for our next project. I totally agree with you. I read his report, and found that it was brilliant.
ロバート、君はメールでジャックの次のプロジェクトへの企画を押したいと書いていたね。大賛成だよ。彼のレポートを読んだけど、素晴らしかった。
前置きの英文・英会話例文
Guess what!
こちらから何らかのニュースを提供して、相手の驚きを期待するときに日常的によく使う表現で、「ちょっと想像してみて!」のような意味になります。相手の反応を待たずに驚きのニュースや情報を提供する前に言う言葉です。カジュアルなメールや文章にも使えます。同様に以下の表現もよく使われます。
Do you know what?
知ってる?
You won’t believe it!
ちょっと信じられないと思うけど。
I must tell you something.
君に伝えたいことがある。
I’ve got news, for you.
君にニュースがあるんだ。
〇説明
最後の2文は良いニュース、悪いニュースのどちらにも使える表現です。悪いニュースを伝える時は「I must tell you something bad.」「I’ve got bad news, for you.」と表現して少し間を置き、相手に心の準備を与えます。
Really?
こちらは自分が驚いた時の表現で「本当?」の意味になります。以下の同じような表現もよく使います。
What did you say?
なんて言ったの?
Are you serious (sure)?
本気?
You must be joking!
冗談でしょ!
You’re kidding!
からかってるんでしょ!
It is hard to believe.
信じられない。
I must say it surprises me.
ものすごく驚きました。
最後の2文は、会話文にも使われますがメールや英文レターの文章にも使い勝手のいい表現です。例文を見てみましょう。
In your last letter, you wrote that your brother was awarded the EX prize. I must say it surprises me lots. It was great news.
前回の手紙で、あなたのお兄さんがEX賞を受賞したといっていましたね。ものすごく驚きました。素晴らしいニュースですね。
お願いの英文・英会話例文
ここではカジュアルなものから丁寧なものまで、日常の会話文や英語の文章でよく使うお願いの定型文を見ていきましょう。
Can you help me?
「ちょっと助けて」のようなニュアンスで、親しい間柄の会話文でよく使うカジュアルな表現です。同じように以下の表現もよく使います。
Can you help me out?
Can you give me a hand?
Would you do me a favor?
「お願いしてもいいですか?」のようなニュアンスで、少し丁寧な表現です。「favor」は「願い」「頼みごと」のような意味になります。このようにお願いされて、同意する場合は「Sure. How may I help you?」などのように返答します。
Could you please drop me at the station?
「駅まで送ってくださいますか?」という丁寧なお願いの表現です。「Could you please」の後のセンテンスを変化させれば、様々なお願いに使うことが出来ます。同じくらい丁寧なお願い表現として以下の表現もあります。
Could you possibly drop me at the station?
駅まで送ってくださいますか?
Would you mind opening the window?
「窓を開けてもらっても構いませんか?」のようなニュアンスの丁寧なお願いの表現です。「Would you mind」の後の動名詞の言葉を変えることで、いろいろなお願いに使えます。他の表現と少し異なって「相手の意志を尊重する」ような聞き方になるので、このお願いを受けるときは「No, I don’t mind.」となります。
Would it be too much trouble for you to take a look at my report?
「レポートを見て頂いたらご迷惑でしょうか?」のようなニュアンスのとても丁寧なお願いの定型文です。会話文よりは文章に適した定型文かもしれません。「Would it be too much trouble for you」の後の言葉を変えて、いろいろな状況で使えます。こちらも「相手の意志を尊重する」聞き方になるので、お願いを受けるときは「No. It is no trouble.」のような返事になります。
お礼の英文・英会話例文
学校では、「Thank you.」をもっと丁寧に表現したい時は「Thank you very much.」と習いますが、それだけの繰り返しではつまらないし、日常ではそれ以上に感謝を示したい状況もありますよね。ここでは、いろいろな感謝の表現を見ていきましょう。どれも日常会話、文章の両方に使えます。
Thanks a lot.
「本当にありがとう。」という意味で、「Thank you very much.」と同様に使われる表現です。同じく以下の言い方もよく使われます。
Thanks a million.
Thanks a bunch.
Thank you ever so much.
I really appreciate it.
「感謝します。」のニュアンスで、何かをもらった時、何かをしてもらった時に使える表現です。もちろん「Thank you.」と一緒に使っても間違いではありません。
It is a great gift. This was very kind of you. I really appreciate this. Thank you.
素晴らしい贈り物です。ご親切にどうも。本当に感謝します。ありがとう。
〇説明
上記の「This was very kind of you.」も感謝を表す表現としてよく会話文で使われます。
I owe you one.
「あなたに借りができたわ。」のようなニュアンスの感謝の言葉です。
I couldn’t finish my homework without your help. I really owe you one. Thank you so much.
あなたの助けがなかったら宿題が終わらなかった。本当に借りが出来ちゃった。どうもありがとう。
I’m so grateful for your support.
「あなたのサポートに心から感謝します。」という意味で、日常でもビジネスシーンでも使えます。メールやその他英文文章でも使用可能です。「I’m so grateful for」の後の言葉を変えていろいろな感謝を示してください。 同じような丁寧さで以下の表現もよく使われます。
I truly appreciate your support.
I’m so thankful for your support.
How kind of you to support me.
I cannot thank you enough for your support.
別れの挨拶の英文・英会話例文
学校英語では別れの挨拶は「さようなら=Good bye」と習いますが、ネイティブは、ほかにどのような表現を使っているのでしょうか?
See you.
「またね。」の意味で、日常会話文で非常によく使う表現です。アレンジとして以下のような表現が出来ます。
See you later.
あとでね。
See you tomorrow.
また明日。
See you next week.
また来週。
See you soon.
またすぐに会おうね。
I’ve got to get going.
「もう行かないと。」のような意味で、パーティや会合から抜ける時にとても便利な表現です。同じような表現として以下のようにも表せます。
I must take off.
I must get going.
I’m off.
〇説明
最後の表現はとてもカジュアルなので、親しい友人や同僚の間で使う方が無難です。
Keep in touch.
「連絡くださいね。」のようなニュアンスの表現で、しばらく会わないと予想される人との別れに使います。引っ越し、転勤、引退など、いろいろな場面で使えます。またメール、手紙の文章の終わりにも使えます。
Take care (of yourself).
「気を付けて。」「お大事に。」という表現で、体調が心配な人との別れに便利な言葉です。もちろん普通の別れの場面、特にしばらく会わないと思われる人との別れにも使えます。メールや手紙の終わりにも使えます。
Please say hello to your wife.
「奥さんによろしく。」という表現で、「your wife」の部分を変えていろいろな人への挨拶を頼むことが出来ます。同様の意味ながらもう少し丁寧で英文メールや手紙の文章に向く表現として、以下のような表現もあります。
Please send my (best) regards to your wife.
英語の定型文を使いこなしてスマートな英語表現を!
いかがでしたか?今回ご紹介したのは、日常の会話文や、英語の文章で使われる例文のほんの一部です。
英語は繰り返しを避ける言語ですので、同じ表現ばかり使っているととても単調な印象になります。できるだけ表現のバリエーションを増やして使いこなせるようにしておけると良いですね!