「英英辞典ってたくさん種類があってよく分からない、結局どれがおすすめなの、、、」そんなお悩みをよく聞きます。安心してください、英英辞典にはそれぞれ特徴がはっきり存在します!今日は英英辞典選びでお悩みを抱える人のために、おすすめの辞書を徹底比較します。
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自分に合った英英辞典を選ぼう!
英語学習も進んできて、そろそろ英英辞典を使おうと思ったものの、何を基準に選べばいいかわからないと思ったことはありませんか?
この記事では、みなさんが自分に合った英英辞典を選べるように、英英辞典の特徴をご紹介していきますので、是非ご参考になさってください。
自分に合った英英辞典とは?
英英辞典には様々な種類があり、複雑すぎることもあれば、容易すぎることもあります。知りたい単語が見つからないこともあるでしょう。これらの問題を防ぐには、自分のレベルと目的に合った英英辞典を購入することです。もしあなたが、英語学習のために英英辞典を購入するなら、自分の学習フェーズにマッチする種類の辞典をチョイスしなければいけません。
英英辞典の種類
英英辞典には様々な種類があります。日本で代表的なものは以下です。
- 「Longman Dictionary of Contemporary English (LDOCE)」 :英語学習用
- 「Oxford Advanced Learner’s Dictionary (OALD) 」:英語学習用
- 「Collins COBUILD Advanced Dictionary (Cobuild)」:英語学習用
- 「Oxford English Dictionary(OED) 」:ネイティブ用、学術論文執筆用
この記事では、「LDOCE」と「OALD」をメインで比較していきますが、その他の代表的辞書についてもご紹介していきます。
※この記事ではCobuildについては解説しませんのでご了承ください。
英英辞典ごとに想定される利用者
日本で英英辞典を求めて書店に立ち寄ると、膨大な種類がある中で2種類の英英辞典が幅を取って販売されています。
「ロングマン現代英英辞典」と「オックスフォード現代英英辞典」です。電子辞書にも標準装備されているいわばスタメン的な存在ですね。
しかし、イギリスやアメリカの書店で辞書を探してもこれらの辞書は見当たりません。その理由について以下でご説明いたします。
「ロングマン現代英英辞典」と「オックスフォード現代英英辞典」は英語学習用
よく勘違いされている方が多いですが、みなさんにお馴染みの「ロングマン現代英英辞典」と「オックスフォード現代英英辞典」はネイティヴは使用していません。なぜならこれらの辞典は、英語を母語としない外国人学習者の利用を想定しているからです。ネイティヴの人たちが使う辞書、つまり日本人にとっての広辞苑のような辞書ももちろん存在します。最も代表的なものは「The Oxford English Dictionary(オックスフォード英語辞典)」でしょう(詳しくこの後比較紹介していきます)。
大切なことは、「これから英英辞典を買って勉強してみようかな!」という英語初心者〜中級者の方がネイティブレベルのものを買ってしまうと1単語の理解に時間がかかり学習効率が悪くなってしまうということです。
自分に合った英英辞典を選ぶ基準
英英辞典選びで失敗しないためには冒頭でも述べた通り「自分に合った辞書」を選ぶことです。つまり自分のレベルと目的に合ったものを選ぶべきです。これは鉄則です。例えば、目的に合わせて以下のように選択すると良いでしょう。
目的 | レベル | おすすめの英英辞典の種類 |
英語学習(英語でNewsを読む、知らない単語を検索する) | 初心者〜中級者 | ロングマン現代英英辞典 / オックスフォード現代英英辞典 |
言語学の勉強・学術論文の執筆 | 上級者〜ネイティヴレベル | The Oxford English Dictionary(オックスフォード英語辞典) |
スラングの検索 | 初心者〜ネイティヴレベル | Urban Dictionary |
次の項以降で、それぞれの辞書の特徴を詳しくご紹介していきます。
おすすめの英英辞典①「ロングマン現代英英辞典(LDOCE)」
日本語では「ロングマン現代英英辞典」として親しまれていますが、英語では「Longman Dictionary of Contemporary English (LDOCE)」と言います。
英語学習者を想定した、世界的に利用されている英英辞典です。「ロングマン現代英英辞典の特筆すべき特徴は2つです。それは、分かりやすい解説とコロケーションの豊富さです。
おすすめポイント①簡単で分かりやすい解説
「ロングマン現代英英辞典」は語彙が限られている初心者・初学者でも使えるように、語彙の解説に最も一般的な英語約2000語を使用しています。
最も一般的な英語約2000語の大半は英語学習者なら知っている単語であることが多いはずです。つまり、ある程度英語学習が進んできて「そろそろ英英辞典を使ってみようかな」という初心者駆け出しレベルの学習者がつまづきにくいようにできているのです!
ロングマンの分かりやすい解説例①「scandal (スキャンダル)」
「scandal(スキャンダル)」の意味
an event in which someone, especially someone important, behaves in a bad way that shocks people.引用元: ロングマン現代英英辞典
誰か、特に重要な誰かが、人々にショックを与える悪いふるまいをする出来事
もう1つ見てみましょう。
ロングマンの分かりやすい解説例②「confiscate(〜を没収する)」
「cinfiscate(〜を没収する)」の意味
to officially take private property away from someone, usually as a punishment引用元: ロングマン現代英英辞典
誰かから公式に、持ち物(私有財産)を取り上げること(通常、仕置きや罰として)
どうでしょうか、英語初心者の方でもわりかし馴染みのある英単語だらけではないでしょうか?
「ロングマン現代英英辞典」は簡単な語彙で説明しているにも関わらず不自然でなく、その上とても分かりやすいという優れものなのです!
実は、筆者がイギリスで生活していた時にイギリス人の英語教師の方に勧められたのが「ロングマン現代英英辞典」でした(その頃の英語のレベルは決して高くなかったです)。
おすすめポイント②コロケーションが豊富
コロケーション(collocation)とは、「言葉の中で慣用的に併用される定番の組み合わせ」のことです。
簡潔に言うと「よく一緒に使われる単語の組み合わせ」です。これらには簡単なものから、そのフレーズでしか表せない独特な言い回しまで様々で、覚えるのは一苦労ですが、ネイティブのように自然な英語で会話するにはコロケーションの知識が欠かせません。
コロケーションの代表例
Heavy traffic
(道路の)混雑
道が混雑している時に使う「Heavy traffic」という表現です。すでに学習したことのある人の中には、この表現をセットで覚えている方が多いのではないでしょうか?このセットがコロケーションに当たります。
その他動詞のコロケーションも多数存在します。
to take a risk
リスクを取る
to close a deal
契約をまとめる
「ロングマン現代英英辞典」の1番の魅力は何と言ってもこのコロケーションが豊富に記載されている点にあります。
「dealってなんて意味だっけ」と思い検索した際に、「契約」という意味の確認ができて更にその単語の使い方として「close a deal」といった表現まで覚えられたらまさに一石二鳥ですよね!
「ロングマン現代英英辞典」まとめ
★特徴
- 基礎的な2000文字を使った直感的に分かりやすい解説
- コロケーションの豊富さ
★こんな人におすすめ
- 英英辞典最初の一冊を探している英語学習初心者〜中級者
おすすめの英英辞典②「オックスフォード現代英英辞典(OALD)」
「オックスフォード現代英英辞典」は、英語では「Oxford Advanced Learner’s Dictionary(OALD)」と称されます。
イギリス人の英語学者A・S・ホーンビーらが英語を母語としない外国人学習者のために編集して日本で出版した辞書が元になって編纂・発行されている、最も伝統のある学習者向け英英辞典です(Wikipedia, https://ja.wikipedia.org)。
では、おすすめポイントを見ていきましょう。
おすすめポイント①難易度が少し高い
「ロングマン現代英英辞典」と比較して、「オックスフォード現代英英辞典」は少し難易度が高いです。
「ロングマン現代英英辞典」同様、「オックスフォード現代英英辞典」も比較的平易な単語で解説されていることには変わりありません。しかし、「ロングマン現代英英辞典」が約2000単語の基礎単語で解説されているのに対し、「オックスフォード現代英英辞典」の解説には、Oxford3000と呼ばれる3000単語が使用されています。したがって、ロングマンと比較すると少し難しい作りといえます。
また、単語に限らず説明文も「オックスフォード現代英英辞典」の方が詳細である代わりに少し複雑です。「ロングマン現代英英辞典」が英語学習初心者の方にもおすすめできるのに対し、こちらは初心者では少し難しい作りになっています。
実際の例を見てみましょう。
「ロングマン現代英英辞典」と「オックスフォード現代英英辞典」の比較
「Tongue(舌)」の翻訳の比較
「ロングマン現代英英辞典」
the soft part inside your mouth that you can move about and use for eating and speaking引用元: ロングマン現代英英辞典
口内の柔らかい部位で動かせ、食べたり喋ることに使う
「オックスフォード現代英英辞典」
the soft part in the mouth that moves around, used for tasting, swallowing, speaking引用元: オックスフォード現代英英辞典
口内の柔らかい部位で動く。味わったり飲み込んだり、喋ることに使われる
「オックスフォード現代英英辞典」では、「ロングマン現代英英辞典」では使われない「swallow(飲み込む)」という単語が用いられています。
「Voice(声)」の翻訳の比較
ロングマン現代英英辞典
the sounds that you make when you speak.引用元: ロングマン現代英英辞典
喋るときにでる音
「オックスフォード現代英英辞典」
the sound or sounds produced through the mouth by a person speaking or singing引用元: オックスフォード現代英英辞典
喋ったり、歌ったりした際に口から生まれる音や音の集合体
いかがでしょうか、オックスフォードの説明文はロングマンと比較すると、少し難しい種類の単語も混じり詳細に説明されていますね。
おすすめポイント②無駄がない
「オックスフォード現代英英辞典」のもう1つの特徴は無駄のないそのシンプルな作りにあります。
必要な解説はしっかりありますが、無駄な解説はほとんどありません。人によっては、調べたこと以外に情報がたくさん載っていると、「どれを見たらいいんだ」と紛らわしいと感じることもあると思います。
「オックスフォード現代英英辞典」は、単語の意味や例文を中心に、語彙の変化(過去形、受け身、単数形、複数形)等必要な情報はきっちりまとめた上で無駄がない作りになっています。
簡潔に必要な情報のみを参照したい人には「オックスフォード現代英英辞典」がおすすめです。
「オックスフォード現代英英辞典」 まとめ
★特徴
- 3000文字を使った解説で「ロングマン現代英英辞典」より少し難しい
- 無駄がなく必要な情報のみを参照できる
★こんな人におすすめ
- 「ロングマン現代英英辞典」からのステップアップを考えている人
- コロケーションやイディオムを十分理解している英語初心者ではない人
- 意味の検索と必要な用法の確認のみを効率的に行いたい人
おすすめの英英辞典③「Oxford English Dictionary(OED)」
「オックスフォード英語辞典(OED)」はネイティヴの人の学術利用に使われる英英辞典です。日本でいうと、広辞苑のイメージです。
OEDは世界に存在する英単語の全てを詳細に解説することを目的としています。ファーストエディションの出版までに何と70年を要しているとか。
主に、英語学習上級者〜ネイティブレベルの方におすすめです。「ロングマン現代英英辞典」や「オックスフォード現代英英辞典」と比較すると、比にならない難しさや詳細さで、英語学習初心者〜中上級者にはお勧めできません。
反対に言語学や語源学をアカデミックな環境で学んでいる人にはおすすめです。イギリスの大学や公共の図書館では必ず完備されています。
おすすめポイント①圧倒的な網羅率
公式サイトには誇らしげに、「600,000 words and 3 million quotations」と書かれています。
60万もの単語と300万もの引用が用いられている世界最大の辞典です。全20巻構成で、29万1500の見出し語、全20巻の総重量62kgという驚異的な辞典です。
「オックスフォード英語辞典(OED)」に記載されている単語例
ここでは、「オックスフォード英語辞典(OED)」に記載せれていて、「ロングマン現代英英辞典」や「オックスフォード現代英英辞典」の載っていない単語をいくつかご紹介します。
①「simoom(シムーン)」
a hot, dry, dust-laden wind blowing in the desert, especially in Arabia引用元: オックスフォード英語辞典
主にアラビア地域の砂漠で発生する、熱風を伴う砂嵐現象
②「cacomistle(カコミスル)」
a nocturnal, racoon-like animal with a dark-ringed tail, found in North and Central America 引用元: オックスフォード英語辞典
アライグマに似た、暗い色の丸い尻尾を持つ夜行性動物で北アメリカと中央アメリカに生息する
おすすめポイント②単語の歴史が分かる
OEDが提供する情報の中でも際立って特徴的なのが、単語の歴史にまで言及していることです。単語の成立から時系列ごとにどんな変遷を遂げてきたのかが網羅的に解説されています。まるで単語の人生そのものを解説しているようです。単語の語源を詳しく知りたい人には最適な一冊です。
おすすめの英英辞典④おまけ「Urban Dictionary」
こちらの「Urban Dictionary」はおまけとして紹介します。一応英英辞典ではありますが、インターネットサービスのみで書店には売っていません。非公式で辞書として一切の権威はありませんが、人気があります。
「Urban Dictionary」はスラングの検索を目的として若者を中心に全世界の人(ネイティヴ含む)が使います。
Slang(スラング)とは、ネイティヴ同士が日常会話で使用する砕けた表現(俗語)のことです。ネイティヴの日常会話では、スラングは多用されます。「Urban Dcitonary」はもし貴方が本当の意味でネイティヴレベルに近づきたいのであれば、避けて通れない辞書であるかもしれません。
おすすめポイント ユーモアのある解説
「Urban Dictionary」が若者の間で人気がある理由の1つがそのユーモアな解説です。
特に例文は、本物の会話に近く分かりやすいです。
※注意:スラングの中には下品な種類の表現がたくさんあり、「Urban Dictionary」では解説も下品なことが多いです。
例を挙げておきます。
「Sunday Scaries(日曜日の恐怖)」
The feeling you have after a long week of work followed by a Saturday full of binge drinking, when Sunday hits you question your entire existence. Thoughts like “I”m going to die alone” and “Will I ever get a job that I actually enjoy?” consume you for the entire day while you’re battling a hangover.引用元: Urban Dictionary
平日の仕事を終え土曜日にお酒にとことん浸った後に来る日曜日の朝の憂鬱感のこと。自分の存在そのものに疑問を持つようになり
「どうせ俺は一人で死ぬだろう」や「いつか本当に楽しめる仕事に就けるだろうか?」と二日酔いと戦いながら自問自答すること
どうですか、面白いですよね。
「Urban Dictionary」には、使い所などは詳しく解説されていないケースも多いので鵜呑みにしないで意味を理解する程度にしましょう。
https://www.urbandictionary.com/
おすすめの英英辞典 まとめ
この記事では、おすすめ英英辞典についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した英英辞典はほんの一種で、その他たくさんの種類があります。是非自分のレベルと目的に合った最適な1冊を是非見つけてくださいね。
おすすめ英英辞典 まとめ
- 英語初心者には「ロングマン現代英英辞典」がおすすめ
- 中級学習者には「オックスフォード現代英英辞典」がおすすめ
- 学術的利用者には全てを網羅する「オックスフォード 英語辞典(OCD)」がおすすめ
- スラングが気になる場合は「Urban Dictionary」がおすすめ
英語の勉強がどうしても続かない方へ
多忙な日々を送る社会人や学生にとって、長期にわたって1人でコツコツと英語の学習を進めることは容易なことではありません。
「どうしても1人で英語の勉強を続けていくのは難しい」
「3ヶ月後に迫っている試験や出張までに、英語力を高めなくてはいけないから悠長にトレーニングをしている暇はない」
このような悩みをお持ちの方におすすめなのが、英語コーチングのプログリットです。
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また、カリキュラムは第二言語習得論と10,000人以上ものデータに基づいた科学的なアプローチに基づいて組み立てられていることが特徴です。
英語コーチングのプログリットであれば、英語学習に挫折することなく、短い期間で飛躍的に英語力を向上させられるでしょう。
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