「英文の読解スキルを上げるにはスラッシュリーディングって聞くけど、本当にいいの?」
「スラッシュリーディングはどうやってやるの?」
英語のリーディングの学習に取り組んでいる方で、このような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?
スラッシュリーディングは、読解スピードが上がるだけでなく、リスニング力の向上にも役立つ効果的な学習方法です。
しかし、スラッシュリーディングの学習効果を最大限に引き出すためには、区切り方のコツを押さえることが大切です。
本記事ではスラッシュリーディングで得られる成果とその正しいやり方を、おすすめの教材と合わせて解説します。
この記事を読めば、英文読解力が向上するでしょう。
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スラッシュリーディングとは?
「スラッシュリーディング」とは、英語で書かれた文章を理解しやすくするために「/(スラッシュ)」で文章を区切って読んでいくテクニックのことを指します。
単語や文法的な要素を意識しながら文を区切って、文章を小さな塊の連続として捉えることで、英語をそのままの語順で理解して読んでいくリーディング法です。
例文を使って確認してみましょう。
(例)
I will never forget the time when we first met.
この英文を訳すと、以下のような手順になるはずです。
- 関係代名詞節の「when we first met」の部分を和訳(→私達が初めて会った時のこと)
- 文頭の「I will never forget the time」の部分を和訳(→決して忘れません)
- 内容をまとめて「私達が初めて会った時のことを、決して忘れません。」と和訳。
このように、英文を日本語に訳す際には、英文を後ろから前に戻るような訳し方になることが一般的です。
しかし、簡単な文章であればその訳し方でも問題ありませんが、長文や複雑な文章の場合、その読み方では読解スピードがかなり落ちてしまいます。
そこで、スラッシュリーディングを活用して、英文に区切りを入れながら区切りを一塊として前から順番に意味を読み取っていくことがおすすめです。
同じ例文を使って確認しましょう。
I will never forget the time / when we first met.
私はその時を決して忘れない / 私たちが初めて会った時を
「私はその時を決して忘れない / 私たちが初めて会った時を」という和訳は正しい日本語の語順ではありませんが、十分に文意を読み取れます。
英語の語順のまま意味を理解するのは読解力をアップさせるうえでとても重要なことです。そして、その力を養うために効果的なのがスラッシュリーディングなのです。
「意味ない」は嘘!スラッシュリーディングの3つの学習効果
「スラッシュリーディングは意味ない」という意見もありますが、スラッシュリーディングは多くの英語学習者に実践されており、その有効性が証明されています。
スラッシュリーディングを実践して得られる主な効果は下記の3つです。
- 効果①:英語を読むスピードが上がる
- 効果②:複雑な文章の読解力が上がる
- 効果③:リスニング力が上がる
本章では、これらの効果について詳しく解説していきます。
スラッシュリーディングの効果①:英語を読むスピードが上がる
スラッシュリーディングの実践により、英文の読解速度が向上します。
英語を読むのに慣れていない人は日本語の語順に依存しているため、英文を訳すのに文章を前後に行ったり来たりしてしまい、読むのに時間がかかってしまいます。
文を細かく区切れば、情報を前から順に処理することが可能です。
同じ部分を読み返す必要が少なくなり、結果的に英文を読み進めるスピードが速くなります。
スラッシュリーディングの効果②:複雑な文章の読解力が上がる
スラッシュリーディングを使うと、複雑な文章構造も捉えやすくなり読解力が向上します。
文章を意味のまとまりで区切って読む方法がわかっていれば、各部分の修飾関係などもつかみやすくなるため、長文や複雑な文章でもスラスラと読めるようになるのです。
たとえば、以下の例があります。
(例)
The students / who are studying abroad / this semester / will attend / a special event / next week.
(学生たち / 留学している / 今学期 / 出席する / 特別なイベント / 来週 →今学期に留学している学生たちは、来週特別なイベントに参加します。)
スラッシュを入れることで、関係代名詞の使用で「the students」が「who are studying abroad」で修飾されている文章だとわかりやすくなって、文章が読みやすくなります。
英文を読むことへの恐れも軽減できるので、リーディングに対して苦手意識が強い人は特に試してみてほしいテクニックです。
スラッシュリーディングの効果③:リスニング力が上がる
スラッシュリーディングは、読解力を上げるだけでなく、リスニング力アップにも効果があります。
スラッシュリーディングは英文を語句の並び通りに理解する力を養います。
これは、聞こえた音声から順に意味をつかんでいくリスニングの時にも必要な力です。
英語を英語の語順のまま前から理解することに慣れておくことは、リスニングの際の理解力アップにとても効果的なのです。
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スラッシュリーディングの効果的な区切り方
ここまで読んで「スラッシュリーディングでは、どこで区切るのが正しいの?」と思った方もいるでしょう。
実は、スラッシュリーディングで区切る位置に正解はありません。
しかし、下記のルールを意識して区切ると効率的に文章の読解ができるようになります。
- 主語・動詞・目的語・補語で区切る
- 前置詞の前で区切る
- 関係代名詞の前で区切る
- 接続詞の前で区切る
- カンマやコロンの前で区切る
本章では、上記のルールをそれぞれ詳しく紹介します。
主語・動詞・目的語・補語で区切る
まず紹介するのは、主語や動詞といった役割(SVOC)で区切る方法です。
具体的には、下記のような要素で区切ります。
- 主語(S):誰が
- 動詞(V):どうした
- 目的語(O):〜を / 〜に
- 補語(C):どのように / どんな状態で *補語は主語や目的語を説明する要素で、名詞や形容詞が該当します
(例)
He / kept / the door / open.
(彼は / にしました / ドアを / 開けたまま →彼はドアを開けたままにしました)
この区切り方によって「誰が何をどうしたか」の意味の読み取りがスムーズになります。
前置詞の前で区切る
前置詞の前で区切りを入れることもできます。
「at」や「with」などの前置詞の前で区切ると、状況や場所などを捉えやすくなります。
(例)
She is walking / with my sister.
(彼女は歩いている / 私の姉と → 彼女は私の姉と歩いている)
しかし、「take care of〜(〜の世話をする)」や「adjust to〜(〜に順応する)」のように「動詞+前置詞」で動詞となっている場合は、前置詞の前で区切ることはできません。
動詞と前置詞から成る熟語や句動詞に気をつけて区切りを入れましょう。
関係代名詞の前で区切る
関係代名詞(who, which, thatなど)の前で区切る方法もあります。
(例)
The man / who has a telescope / is my brother.
(その男性は / 望遠鏡を持っている / 私の兄です → 望遠鏡を持っている男性は私の兄です)
「The man who has a telescope」というやや長めの主語ですが、「who」の前でスラッシュを入れることによって文の構造が明確になり、簡単な第2文型(SVC)の文章であることがわかります。
関係代名詞の前で区切ると英文の構造がとてもクリアになります。
接続詞の前で区切る
「and」や「after」などの接続詞の前で区切るのも有効です。
(例)
I stayed away from school / because I had a fever.
(私は学校を休んだ / 熱があったから → 熱があったので私は学校を休んだ)
接続詞の前で区切ることで、前後の文がどのように関係しているかを把握しやすくなります。
カンマやコロンの前の区切る
カンマ(,)やコロン(:)などの前で区切ることも可能です。
カンマやコロンは文章内で情報を区切ったり、補足的な説明を加えたりするために使われます。
(例)
I have 3 kinds of pets / : a cat, a dog, and a bird.
(私は3種類のペットを飼っている / 猫と犬と鳥 → 私は猫と犬と鳥の3種類のペットを飼っている)
カンマやコロンで区切ることで、追加情報や説明がどの部分に関係しているのかが明確になります。
スラッシュリーディングをうまく行うコツ
スラッシュリーディングをうまく行うためには、いくつかのポイントがあります。
特に重要なのは下記の2点です。
- はじめは細かく区切る
- ツッコミを入れて意味を理解しながら読む
これらの2つのポイントを押さえて効率的に学習を進めましょう。
はじめは細かく区切る
スラッシュリーディングをはじめたばかりの段階では、なるべく細かく区切ることを意識しましょう。
前章で紹介した区切り方を参考に細かくスラッシュを入れて読み、慣れてきたら少しずつスラッシュの数を減らしていくように進めるのがうまく行うコツです。
最初は小さな塊をひとつひとつ理解していくことで、文法や語彙の定着も図れます。
最終的には、スラッシュがなくても語順通りに英文の意味を理解できるようになるよう練習を進めましょう。
ツッコミを入れて意味を理解しながら読む
スラッシュリーディングを行う際は、話の展開を促すようなツッコミを入れて進めると意味の読み取りがスムーズです。
「何を?」「誰に?」「どうして?」のようにツッコミを入れながら読み進めると、文章の展開を意識できるため意味の塊を捉えやすくなります。
ツッコミを入れて読もうとしたときに、意味の読み取りがうまく行かない場合は教材が難しすぎる可能性があります。教材の難易度を下げてチャレンジしてみましょう。
スラッシュリーディングをする際に注意すべき点
スラッシュリーディングをする際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
本章では、下記の5つの注意点について細かく解説します。
- 英語の基礎が身についていないと効果が薄い
- スラッシュを引くことを目的にすると効果が薄い
- どこで区切るかで悩んでしまうと効率が悪い
- 和訳を意識しすぎると失敗しやすい
- 文章を読んでからスラッシュを引くと意味がない
英語の基礎が身についていないと効果が薄い
スラッシュリーディングを効果的に行うためには、基本的な文法の知識や語彙力が欠かせません。
どう区切っていくべきか困ってしまったり、単語の意味がわからなかったりして度々つまずいていると、文章全体の意味の読み取りも曖昧になってしまいます。
結局、また文章を前後に行き来して読み進めることになってしまっては、意味がありません。
文法知識や語彙力の不足で誤った位置に区切りを入れてしまえば、意味の読み取りも難しくなります。
中学校レベルぐらいの基礎的な英語力を身につけてからスラッシュリーディングに取り組むようにするのが重要です。
スラッシュを引くことを目的にすると効果が薄い
スラッシュリーディングはただ文中にスラッシュを引けばいいというものではなく、英文の構造を理解しやすくする目的があります。
たしかに、文中にたくさんのスラッシュが入れば学習に取り組んだ気がしてくるものですが、大切なのは文の意味をしっかり理解することです。
あくまで、スラッシュは文章を理解するための手段として、文の構造や意味を把握することを優先してください。
どこで区切るかで悩んでしまうと効率が悪い
英文をどこで区切るかで考え込みすぎるのも禁物です。
この記事でもスラッシュリーディングでの区切り方を紹介しました。
しかし、前述の通り、読解をしやすくするための区切り方の目安はあっても区切る場所の正解はありません。
正しく区切ろうとする心構えも大切ですが、あまりに厳密にやろうとすると区切り方に迷ってしまい、逆に時間がかかることがあります。
スラッシュリーディングは「文章の構造を理解して語順通りに意味を読み取っていくための手段」であることを忘れず、練習を繰り返しながら自分にぴったりの区切り方を探し当てていくような気持ちで取り組みましょう。
和訳を意識しすぎると失敗しやすい
スラッシュリーディングでは、きれいな日本語に訳す必要はありません。
英語の語順でそのまま理解することが目標であるため、和訳がどのような日本語の並びになっていたとしても、全体の意味の読み取りができていればそれで十分です。
(例)
She is / walking / with my sister.
(彼女は〜です/ 歩いている / 私の姉と)
上記は別の章でも扱った英文ですが、「彼女は〜です / 歩いている / 私の姉と」という句の集まりから、「彼女が私の姉と歩いている」というイメージが持てれば、語順の整った日本語に直す必要はありません。
文章を読んでからスラッシュを引くと意味がない
スラッシュリーディング実践のポイントは、文章を区切るのと同時に意味の読み取りをしていくことです。
文章の構造をつかんで意味を頭から理解していくテクニックなので、文章をひと通り読んだあとでスラッシュを引くのでは、その効果が薄れてしまいます。
区切りながら読み進めて文全体を理解しようとすることで、学習効果が最大化されます。
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スラッシュリーディングの教材の選び方
スラッシュリーディングの学習効果を高めるでためには、適切な教材を選ぶことが重要です。
下記3つのポイントを意識して教材を選ぶようにしましょう。
- 自分の英語レベルより少しだけ上のレベルのものを選ぶ
- 音源付きの長文読解教材を選ぶ
- 和訳や解説がついているものを選ぶ
本章では、それぞれの選び方のポイントを詳しくご紹介します。
自分の英語レベルより少しだけ上のレベルのものを選ぶ
教材選びでは、内容の50〜70%が理解できるような、自分の英語レベルより少し上に感じるものを選ぶのが効果的です。
自分の英語レベルより少し上のものを使うと、英文の構造把握のどのあたりで苦戦しているのかがつかめたり、語彙力や文法の知識を無理なく身につけたりすることが可能です。
あまり難しすぎる教材を選んでしまうと理解が追いつかず、スラッシュリーディングの練習に集中しづらくなってしまいます。
逆に、簡単過ぎる教材ではスラッシュを引かずとも構造を理解できてしまい、文を塊で捉える練習ができなかったり、語彙力強化にならなかったりして高い学習効果が期待できません。
自分のレベルに合った教材で練習を進めて、少しずつ難易度を上げていくようにしてください。
音源付きの長文読解教材を選ぶ
音源付きや音声ダウンロードが可能な参考書を教材とするのも大事なポイントです。
音声が聞ける教材であれば、リスニングも行うことで文章の理解度を試すことができます。
ひと通りスラッシュリーディングを終えて音源を聞けば、語順通りに意味の理解ができているか確認でき、リスニング力の向上も図れます。
和訳や解説がついているものを選ぶ
和訳や、わかりやすい解説がついている教材を選ぶことも非常に重要です。
自分の理解に間違いがないか確認をしやすく、単語や文法の解説により間違ってしまった理由を分析しやすくなります。
ただし、スラッシュリーディングの効果を活かして読解力を向上させるため、和訳や解説書を確認するのは必ず最後にしましょう。
スラッシュリーディングの練習におすすめの教材
本章では、スラッシュリーディングにおすすめな下記の教材をご紹介します。
- 【書籍】ネイティブ流 奇跡の英速読
- 【書籍】英文直読 TRY AGAIN!
- 【書籍】改訂版 究極の英語リーディング Vol. 1
- 【書籍】TOEIC(R)L&Rテスト Part 7を全部読んでスコアを稼ぐ本
- 【書籍】TOEIC公式問題集
- 【アプリ】AnnoReader (アノリーダー)
- 【サイト】DigitalCast
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
おすすめの教材①【書籍】『ネイティブ流 奇跡の英速読』

本の長さ | 208ページ |
出版社 | 秀和システム |
発売日 | 2015年3月19日 |
価格(税込) | 1,430円 |
『ネイティブ流 奇跡の英速読』では、ネイティブが英語をどのように区切っているのかを簡単なクイズ形式で紹介しており、英語初心者の方でもネイティブ流の英語の読み方を身につけられます。
また、ネイティブ流の区切りに沿った音声の無料ダウンロードサービスも付いており、スラッシュリーディングを習得するにあたってとても効果的な教材です。
>>『ネイティブ流 奇跡の英速読』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
おすすめの教材②【書籍】『英文直読 TRY AGAIN!』

本の長さ | 204ページ |
出版社 | 語学春秋社 |
発売日 | 2006年9月1日 |
価格(税込) | 2,200円 |
『英文直読 TRY AGAIN!』では、英語を英語の語順のまま理解していく読み方を「直読法」と名して、その直読法のやり方を講義形式で紹介しています。
さらに詳しい解説を収録した音声CDも付いており、前から英語を読むという読解法を習得するにはもってこいの教材です。
>>『英文直読 TRY AGAIN!』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
おすすめの教材③【書籍】『改訂版 究極の英語リーディング Vol. 1』

本の長さ | 260ページ |
出版社 | アルク |
発売日 | 2024年9月25日 |
価格(税込) | 1,870円 |
『改訂版 究極の英語リーディング Vol. 1』は、日本人英語学習者が網羅しておきたい単語リストのなかから選ばれた入門レベルの1,000語をベースに作られており、平易な英文を「読む」ことに集中して学べる1冊です。
第1章はスラッシュリーディングにフォーカスしており、さまざまなジャンルの英文を読んでリーディング練習ができるようになっています。
スピードを意識した読み方についても学べ、エッセイや物語、TOEICに出やすいタイプの文章など多くの英文に触れられます。
Vol.3まであるので、上達とともにレベルを上げていくことも可能です。
>>『改訂版 究極の英語リーディング Vol. 1』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
おすすめの教材④【書籍】『【音声DL付】TOEIC®L&Rテスト Part 7を全部読んでスコアを稼ぐ本』

本の長さ | 263ページ |
出版社 | アルク |
発売日 | 2020年4月16日 |
価格(税込) | 1,980円 |
『TOEIC(R)L&Rテスト Part 7を全部読んでスコアを稼ぐ本』では、英語の語順通りに情報を読み取る方法を「一直線読み」と命名し、その実践のトレーニングの1つとしてスラッシュリーディングを解説しています。
英文の区切り方が丁寧に解説され、スラッシュリーディングで効率よく読んでいくための手順が細かく示されているのでおすすめです。
TOEIC対策用の教材ではありますが、スラッシュリーディングの入門書としてもおすすめの1冊です。
>>『TOEIC ®L&Rテスト Part7を全部読んでスコアを稼ぐ本』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
おすすめの教材⑤【書籍】『TOEIC公式問題集』

本の長さ | 312ページ |
出版社 | 国際ビジネスコミュニケーション協会 |
発売日 | 2024年7月17日 |
価格(税込) | 3,300円 |
TOEIC対策に欠かせない「TOEIC公式問題集」も音声のダウンロードができることもあり、スラッシュリーディングの練習教材としてもおすすめです。
こちらの教材はすでにスラッシュリーディングのやり方を理解できており、進め方に慣れている人に向いています。
TOEICテスト2回分が収録されているので、練習問題を多くこなしたい人にもおすすめです。
>>『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
おすすめの教材⑥【アプリ】「AnnoReader (アノリーダー)」

レビュー (App Store) | 星4.6 (615件) |
料金 (税込) | 無料 (有料プランはプランに応じて月額180円〜1,780円) |
「AnnoReader (アノリーダー)」は、読み込んだ英文の単語やフレーズの品詞をわかりやすく表示し、文の構造や修飾関係を視覚的に示してくれるアプリです。
5文型(SVOC)が可視化されるため、文章を区切る練習の補助になります。
翻訳機能や音声読み上げ機能もあるため、ひと通り文章を読み終えた後にチェックがしやすいところも便利です。
Web版のAnnoReaderでも50文字までの英文の構文解析が可能です。
おすすめの教材⑦【サイト】「DigitalCast」

「DigitalCast」では、TEDの動画を活用しながらスラッシュリーディングを学べます。
下記3種類のスクリプトが用意されています。
- 英/日
- 英語
- 日本語
「英/日」のスクリプトではあらかじめ英文に区切りが入っているため、区切り方のお手本としたり、自分で思った区切り方が適切だったかチェックできたりして便利です。
主語や動詞などの色分けがされており、単語にカーソルを当てれば日本語訳が表示されるため、英語の意味を頭から読み取っていく練習を効率的に進められます。
>> DigitalCastについてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
リーディング学習がどうしても続かない方へ
リーディング学習のあるあるとして、なかなか学習が続かないということがあります。
成果が目に見えるまで時間のかかる点や、学生時代からリーディングに苦手意識を持っているなど、モチベーションを維持するのが難しいと感じる方が多いのも事実です。
しかし、学習の成果を実感するためには「学習の習慣化」が不可欠です。
学習の習慣化について、行動経済学では次の3つのステップを繰り返し行うことが重要だとしています。
- トリガー
- 行動
- 報酬
「トリガー」とは行動が生じるきっかけのことで、たとえば「夕食を食べたら英文をスラッシュリーディングで読む」など、特定の時間や場所を決めておくイメージです。
次に「行動」は目標とされる具体的な行為であり、心理的・物理的・知識的な障壁が少ないほど継続されやすいため「いつでも取り組みやすいアプリで学習する」などの対応ができます。
「報酬」は行動を続ける動機付けとなるものです。
スラッシュリーディングは成果をすぐに実感できるものではありませんが、たとえば、最初は学習に取り組めた日はカレンダーに丸をつけるというものでも良いでしょう。丸のついた日が多くなってくると達成感が湧いてくるものです。
このように3つのステップを学習に適用することで、習慣化を促進し、より効率的に目標を達成できます。
下記の記事では、この「習慣化の3ステップ」に関してより詳しく解説しています。
学習の継続にどうつなげるかを知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。
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英語学習の習慣化で効率よく英語力を身につけるならプログリット
前章では英語学習の習慣化の話を挙げましたが、頭ではわかっていても実際に行うとなると難しいと感じる方も多いでしょう。
特に、多忙な日々を過ごす社会人にとっては、毎日コツコツと学習を積み重ねていくことは簡単なことではありません。
そんなときに提案したいのが、プログリットの英語コーチングです。
プログリットでは、行動経済学に基づいた習慣化の理論を活用した英語コーチングをおこなっています。
プログリットを通じて、英語学習を無理なく習慣化することが可能です。
さらに、英語学習のプロと一緒に学習スケジュールを設定し、あなたの弱点に効果的にアプローチする学習に取り組むことで、短期間で効率よく英語力の向上を目指します。
苦手に感じやすい読解力の向上だけでなく、英語の4技能全体のスキルアップを目指すことも可能です。
まずは、無料カウンセリングで英語学習のプロと一緒に、現在の英語力から目標までの最短学習ルートを考えてみましょう。
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ネットにある勉強法の中で、どれを試せばいいのだろう…
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まとめ
この記事では、スラッシュリーディングについて、その効果ややり方、おすすめの練習教材まで紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
スラッシュリーディングをマスターすると、ビジネス書類や新聞、洋書を読むのが格段に楽になります。それだけでなくリスニング力アップにも効果的となると、やらない理由が見当たりませんね。
スラッシュリーディングに慣れてくると、わざわざスラッシュを入れなくても、頭から自然に長文を読めるようになります。
慣れるまではなかなか読みづらく感じてしまうかもしれませんが、是非教材などを使って練習し、スラッシュリーディングをマスターしてみてください!
読解力を高めるリーディング法についてさらに詳しく知りたい方は、プログリットまでお気軽にお問い合わせください。
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その原因、学習法にあるかも。
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