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スラッシュリーディングのやり方とは?英語長文の区切り方を知って楽々読解!

みなさんは、スラッシュリーディングという言葉を耳にしたことがありますか?スラッシュリーディングとは、英語を英語の語順のままで読んでいくための読解方法です。この記事では、スラッシュリーディングの効果ややり方、おすすめの練習教材までご紹介していきます。

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もくじ

スラッシュリーディングってなに?

みなさんは、この英文をどのように訳しますか?

例)
I will never forget the time when we first met.


関係代名詞節の「when we first met」の部分を最初に、続いて文頭の「I will never forget the time」の部分を和訳し、「私達が初めて会った時のことを、決して忘れません。」と訳した方が多いのではないでしょうか?

このような英文の訳し方、読み方を、後ろから前に返って読むことから「返り読み」と言います。英文を読む時、この「返り読み」をしている日本人は多く、文法をしっかり勉強してきた方は、特にその読み方に慣れています。

しかし、簡単な文章であればその訳し方でも問題ありませんが、複雑な長文になってきたとき、この返り読みでは読解スピードがかなり落ちてしまいます。

では、長文の読解力・スピードを上げるには、どうしたらいいのでしょうか?その方法が、「スラッシュリーディング」です!

長文読解力アップに効果的なスラッシュリーディング!

スラッシュリーディングという言葉を聞いたことはあるでしょうか?

スラッシュリーディングは英語長文の読解方法の一つであり、先程の返り読みが後ろから後ろから英語を訳していたのに対し、スラッシュリーディングは、前から順に英語を訳していきます。

先程の文章を例にとって、スラッシュリーディングのやり方をみてみましょう。

例)
I will never forget/the time/when we first met.
私は忘れないでしょう/その時を/私達が初めて会った

このように、前から順々にスラッシュを入れ、文章を塊に区切りながら訳していきます。
先程と違ってあまり綺麗な和訳ではありませんね。しかしそれで良いのです。英文を読む際、一文一文綺麗な日本語にする必要は全くありません。

英語を英語の語順のまま理解していく、これが読解力をアップさせる上でとても重要なことです。そして、その力を養うために効果的なのがスラッシュリーディングなのです。

スラッシュリーディングの効果とは?

スラッシュリーディングのやり方はわかりましたが、具体的にどのような効果があるのでしょうか?

スラッシュリーディングの効果とは?

スラッシュリーディングをすることで、下記のような効果が期待できます。

  • 長文読解のスピードが上がる
  • 複雑な文章の読解ができるようになる
  • リスニング力がアップする

リスニング力アップにも効果があるって本当?

スラッシュリーディングは、読解力を上げるだけでなく、リスニング力アップにも効果的です。

リスニングをする時のことを思い出してみてください。英語だけの話ではありませんが、言葉を聞く時、後ろから前にさかのぼって聞くことはできませんよね。返り読みをすることに慣れてしまっていると、英語を英語の語順のままに理解する力が鍛えられないため、英語の音を聞き取れても理解することが出来なくなってしまいます。

スラッシュリーディングによって、英語を英語の語順のまま前から理解することに慣れておくことは、リスニング時の理解力アップにとても効果的なのです。

スラッシュリーディングのやり方は?

それでは、実際に英語の区切り方をご説明していきます。スラッシュを入れて区切る位置には、基本的にはいくつかルールがあります。

  • 前置詞の前
  • 関係代名詞の前
  • 現在分詞・過去分詞の前
  • 接続詞の前
  • カンマ、コロン等の前か後
  • 長い主語の後
  • 長い目的語の前

上記の区切り方以外にも、会話文の前や分詞構文の前で区切ると、英文が読みやすくなります。慣れるまでは上記のルールに忠実にスラッシュを入れた方が良いですが、慣れてきたらそこまでルールにこだわる必要はありません。前置詞節が短ければ、前置詞の前であってもスラッシュしなくて良いでしょう。

読みやすい位置で区切る、ということが大切です。

前置詞の前での区切り方

前置詞の前での区切り方は、比較的覚えやすく簡単です。

例)
I visited my grandparents/during summer vacation.
私は祖父母のところに行きました/夏休みの間

関係代名詞の前での区切り方

関係代名詞は、中学レベルは理解しやすいですが、高校レベルになると文法構造が複雑で理解しにくいときがあるので、スラッシュリーディングはとても効果的です。

例)
The man/who has a telescope/is my brother.
その男性/望遠鏡を持っている/私の兄です

「The man who has a telescope」というやや長めの主語ですが、「who」の前でスラッシュを入れることによって文の構造が明確になり、簡単なSVCの文章であることが分かります。このように、スラッシュを入れて文を区切ると英文の構造がとてもクリアになります。

接続詞の前での区切り方

文章と文章や単語と単語の間に、「and」や「because」などの接続詞が使われている場合は、その接続詞の前にスラッシュを入れます。

例)
I stayed away from school/because I had a fever.
私は学校を休んだ/熱があったから

カンマやコロンの前での区切り方

カンマやコロンは長い英文を書く際にとても使いやすく便利ですが、その分文章が長く複雑になります。カンマやコロンの前か後ではスラッシュを入れて切りましょう。

例)
I have 3 kinds of pets/: a cat, a dog, and a bird.
私はペットを3種類飼っている/猫と犬と鳥

スラッシュリーディングの練習におすすめの教材

ここまで、スラッシュリーディングの効果ややり方をご説明してきましたが、今までの自分のやり方から急にスラッシュリーディングに切り替えるのはなかなか難しいと思います。

たしかに、スラッシュリーディングに慣れるまでは、今までのやり方の方が速く読めると感じることもあるかもしれません。しかし、慣れてしまえば、スラッシュリーディングの方が確実に読解力が上がります。

ここでは、スラッシュリーディングのやり方に慣れるためにおすすめの教材を、いくつかご紹介しておきます。

おすすめ教材①「ネイティブ流 奇跡の英速読」

ネイティブ流 奇跡の英速読

参考価格: 4,802円

こちらの教材では、ネイティブが英語をどのように区切っているのかを簡単なクイズ形式で紹介しており、英語初心者の方でもネイティブ流の英語の読み方を身につけることができます。

また、ネイティブ流の区切りに沿った音声の無料ダウンロードサービスも付いており、スラッシュリーディングを習得するにあたってとても効果的な教材です。

おすすめ教材②「英文直読 TRY AGAIN!」

英文直読 TRY AGAIN!

参考価格: 2,200円

こちらの教材では、英語を英語の語順のまま理解していく読み方を「直読法」と名して、その直読法のやり方を講義形式で紹介しています。更に詳しい解説を収録した音声CDも付いており、前から英語を読むという読解法を習得するにはもってこいの教材です。

リーディング学習がどうしても続かない方へ

リーディング学習のあるあるとして、なかなか学習が続かないということが挙げられます。

成果が目に見えるまで時間のかかる点や、学生時代からリーディングに苦手意識を持っているなど。

その際に、学習を習慣化することが必要となります。

習慣化の3ステップを取り入れる

プログリットでは、行動経済学の観点から、学習の習慣化に対して3つのステップを提唱しています。具体的に、以下の三つを繰り返し行うことが求められます。

  • トリガー(=行動が生じるきっかけ)
  • 行動(=目標とする行動)
  • 報酬(=行動によって得られるもの)


「トリガー」とは行動が生じるきっかけで、日常の小さな習慣や特定の場所・時間がこれに該当します。次に「行動」目標とされる具体的な行為であり、心理的・物理的・知識的な障壁が少ないほど、特定の行動を継続させやすくなります。「報酬」行動を続ける動機付けとなるもので、直接的かつ多面的な報酬が効果的です。これらのステップをリーディング学習に適用することで、習慣化を促進し、より効率的に目標を達成することができます。

この「習慣化の3ステップ」に関して、この記事では詳しく解説をしております。具体的に3ステップを英語学習の継続にどう繋げるかを知りたい方はこちらの記事をご確認ください。

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まとめ

この記事では、スラッシュリーディングについて、その効果ややり方、おすすめの練習教材までご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

スラッシュリーディングをマスターすると、ビジネス書類や新聞、洋書を読むのが格段に楽になります。それだけでなくリスニング力アップにも効果的となると、やらない理由が見当たりませんね。

スラッシュリーディングに慣れてくると、わざわざスラッシュを入れなくても、頭から自然に長文を読めるようになります。慣れるまではなかなか読みづらく感じてしまうかもしれませんが、是非教材などを使って練習し、スラッシュリーディングをマスターしてみてください!

Daisuke|監修者
プログリットのカリキュラム開発部:PGUマネージャー
英語コンサルタントを経験後、英語学習に関するデータ分析や自然言語処理・音声処理技術を用いた専用カリキュラムの設計・アルゴリズム開発に従事。現在は、「最高の英語学習を追求し、サービスをアップデートする」チーム(PGU)で、応用言語学や第二言語習得論などの学術的観点と最新AI技術などテクノロジーの両面からサービス開発・改善に携わっています。
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