「英作文は苦手・・・」、「練習しているけど上達しない・・・」、「丸暗記は嫌い・・・」。この記事ではそんな方のために、英作文の書き方のコツをご紹介しています。コツを意識して練習することで、英作文のスキルは見違えるほど向上します。ぜひ試してみてください。
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書き方をおさえれば簡単!英作文のコツ5選
英語ライティングでは避けて通れないのが英作文です。しかし、「英作文は苦手・・・」、「練習しているけど上達しない・・・」、「丸暗記は嫌い・・・」など、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
英作文には書き方のコツがある
実は英作文には書き方のコツがあり、コツを押さえて練習していけば確実にスキルアップすることが可能です。この記事では、英作文の書き方のコツを5つにまとめてご紹介しています。ぜひ、実際に試してみてください。
コツ1: 英文の基本の型を忠実になぞる
英語の文章構造は、日本語に比べて型がはっきりと決まっています。そのため、型を押さえた構造にするだけで、読む人に分かりやすく、内容が伝わりやすくなります。型に沿った書き方を意識して練習することで、英作文の出来が見違えるほど良くなります。
英語の文章は結論、理由、まとめの順番
英語を学んでいる方は、「英語では結論を先に述べるように」という文句を目にしたことがあるのではないでしょうか。これは英語という言語とお付き合いする上で最も重要なルールのひとつです。
結論を先に考え、文章を組み立てる
例えば、待ち合わせの時間に遅刻することを伝える際、日本語の場合以下のような順番で文章が組み立てられることが多いです。
理由1: 今朝、寝坊して、
理由2: さらに電車も遅延してしまったので
結論: 会議に遅れます。
一方、英語の場合は、結論が何か?を先に書いて、その結論に至る理由、まとめとしてもう一度結論を繰り返す、という順番で文章を組み立てるのが、基本的な書き方の型となります。
結論: I will be late for the meeting
理由1:because I woke up late,
理由2:and because the train got delayed.
まとめ:Therefore, I will be unable to arrive on time.
もちろん例外はありますが、英作文を練習する際にはまずは基本の型に忠実に文章を組み立てるように意識することが重要です。
基本の型を活かせば、複数パラグラフの文章も簡単
複数のパラグラフがある英作文を書く際にも、まず基本の型に沿ってポイントとなる文を書くのがおすすめです。その後、各要素をパラグラフの核になるように配置し、情報を足すことで、簡単に長文を書くことができます。先ほどの例文をパラグラフに分解して、肉付けしてみましょう。
I will be late for the meeting at 9:00am. I am sorry but there were two unexpected things happened.
9時からの打ち合わせに遅れます。申し訳ございません、想定外の事態が2つ発生しました。
First, I woke up late by an hour. The plan was to wake up at 7am to arrive at the office by 8am. However, the alerm clock did not work due to its battery issue.
まず、1時間寝坊しました。7時に起きて、オフィスに8時前に到着する予定でしたが、目覚まし時計のバッテリーに問題があり、作動しませんでした。
Second, the train got delayed by 30 minutes due to the car inspection at Shibuya station. I changed to Tokyo Metro. However it seems that I am unable to arrive at the office by 9:00am.
次に、渋谷駅での車両点検により、電車が30分遅延しました。東京メトロに乗り換えましたが、9時までにはオフィスに到着しなそうです。
Therefore, I will be late for the meeting. Please start without me.
したがって、ミーティングに遅れそうです。私抜きではじめてください。
言い訳がとても長くなりましたが、基本の型をなぞっているので、結論や理由が明瞭な文章になっています。パラグラフの冒頭に基本の型に基づいて作成した文章(下線部)を配置すると、パラグラフ間の関係性も分かりやすくなります。
コツ2: ひとつひとつの文も結論から組み立てる
英作文では、全体の構造が明瞭であるのと同時に、ひとつひとつの文を分かりやすく、正しい英語で書くことも重要です。実は、ここでも「結論から組み立てる」というテンプレートを適用することが可能です。
ひとつの文の結論=主語と動詞
一つの文の中で、結論の役割を果たすのは主語と動詞です。英作文で複数の文章を組み立てるのと同様に、ひとつの文を書く際にも、結論(主語と動詞)から組み立てると読みやすい文を書くことができます。
主語と動詞から組み立てる文章の書き方
以下の文章を結論から順番に組み立てて、英語にしてみましょう。
今朝は雨が降っていて、バスで学校に行きたいので、15分早く家をでます。
まずは、結論となる主語と動詞だけで文章を作ってみます。
I will leave home.
家を出ます。
日本語では主語が省略されることがよくありますが、英語では基本的に主語の省略は行わないので、注意が必要です。また、動詞の種類によって、目的語(家)などが必要なものもあります。
結論の部分が出来たら、他の要素を順番に追加して行きます。その際も、結論に近いものを先に書くことを意識してみてください。
This morning, I will leave home 15 minutes ealier.
今朝は15分早く家を出ます。
This morning, I will leave home 15 minutes ealier because I want to go to school by bus.
バスで行きたいので、今朝は15分早く家を出ます。
This morning, I will leave home 15 minutes ealier because I want to go to school by bus as it is raining.
雨が降っていてバスで行きたいので、今朝は15分早く家を出ます。
結論から組み立てる書き方の利点
結論から先に組み立てる文の書き方には、ふたつの利点があります。ひとつめは、どこが結論かを意識しながら書くため、伝わりやすい文が書けることです。ふたつめは、要素を追加していく際、わからない表現があれば、追加をやめることができることです。最初に結論を書いているので、一部の要素がなくてもメッセージを伝えることができます。
結論を先に書くことがなぜこんなにも重要なのか
余談になりますが、結論を先に書くことはなぜ重要なのでしょうか。日本人として生まれ育つと理解しづらいのですが、「相手の言っていることを最初から最後までちゃんと読んで理解しようと努める」人は、実は世界ではマイノリティです。はじめの一言で一番伝えたいことを言っておかないと、誰も最後まで読んでくれません。したがって、文章を書く際にはほとんどのケースではじめに言いたいこと(=結論)が配置され、結果として結論から組み立てられた構造が最も違和感なく頭に入ってくるようになるのです。
逆に、読む人を混乱させたり、「なんだ?」と思わせたい時には、あえて結論から始めない書き方も有効です。とはいえ、英作文を上達したい方は、まずは基本の型に忠実に練習することをおすすめします。
コツ3: 日本語で文案を作りこみすぎない
英作文を書く際によく陥りやすい落とし穴は、日本語で文案をしっかり作り込みすぎてしまい、それを英語で表現することができず撃沈するケースです。「いやいや、下書きなしにいきなり英語で書くなんてハードルが高すぎて無理!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実はそうでもないのです。
日本語の下書きから英作文を作るのは、実はかなり難しい作業
英語の学習では、大抵の場合、英作文を書く前にひとつの文の和文を英文にするという、和文英訳練習を繰り返すことになります。そうすると、和文を英文にする方が、一から英語で作文するより簡単と思い込みがちなのですが、実は全く逆です。英語のテキストにおける和文英訳練習では、使う単語や、文法がどれなのか、ある程度目処が立ちやすいように構成された文章を訳すから簡単なのです。
日本語で文案を作り込むほど英作文の難易度はあがる
たとえば、以下の和文の英訳を考えて見てください。
数十年に一度の勢力の大型台風の上陸に備えるために、都内の電車は20時以降全線運休となることが決まったため、お客様には大変ご迷惑をお掛け致しますが、本日は19時に閉店いたします。
一見簡単そうですが、英語に書き換えようとすると、意外と手間がかかります。「台風の上陸」「全線運休」は英語ではどう訳すのが適切でしょうか。「ご迷惑をお掛けする」はどのような表現を用いるべきでしょうか?
日本語と英語は文章構造が大きく異なり、また、非ネイティブの語彙力では表現しにくいニュアンスのある言い回しも多いため、英訳用に整えて作成されていない文章を訳すのはとても難しい作業です。英作文を楽にしようと思って日本語で文案を作り込むほど、必要な知識やスキルが増えて、対応できなくなってしまいます。
英作文で大事なのは自分の書ける英語をどう使うか
日本語の下書きは、盛り込みたいポイントだけを書いて最小限に
日本語で内容を練る場合には、「結論(=まとめ)・理由」に当たるものは何か、型に沿って盛り込みたいポイントだけを書き出し、英語を書く際の縛りを最小限にしましょう。
たとえば、先ほどの例題の場合では、
結論:19時に閉店
理由:台風
とポイントを書き出すところまでにとどめれば、英作文の難易度は格段に下がります。
まず骨格となる型を英語で作って、自分の書ける範囲で肉付け
先ほど書き出したポイントから英作文を作ってみましょう。
We will close at 7pm due to the typhoon.
台風により、7時に閉店いたします。
元の例題よりも情報量はかなり少なくなっていますが、型を押さえているので、これだけでも重要なポイントを十分に伝えることができます。このように、まずは最低限のポイントをおさえたうえで、易しい英語で英作文を書けるようにすることが大切です。
もし、あなたが「ご迷惑をお掛け致します」という表現を知っていたら、はじめに作った骨組みに追加すれば、情報量を増やすことができます。
We will close at 7pm due to the typhoon. Sorry for your inconvenience.
台風により、7時に閉店いたします。ご迷惑をお掛け致します。
知っている表現で使えるものを追加していく方が、日本語に対応する難しい英語の表現を探すよりもずっと簡単です。
コツ4: まずはこれだけ丸暗記!テンプレートを使い回す
ここでは、英作文を書く際によく使われる構造を、テンプレートとしてご紹介いたします。英作文ではたまに「たくさんの質の良い英文を丸暗記することで上達する」と謳うハウツー本を見かけますが、使いまわせる部分だけをテンプレートとして覚えて、中身の英語は自分の知識やスキルに合わせたものにする方が汎用性が高くなります。ぜひ、これだけは丸暗記して、使ってみてください。
便利なテンプレート: 意見を述べる
判断のわかれる事象に対して、賛成または反対の立場をとり、その理由を述べる際のテンプレートです。まずは、日本語で型を組み立てましょう。
日本語の型
結論:●●に対して賛成(または反対)
理由:理由は●つ
理由1:●●によって、Aというメリット(デメリット)がある。例えば…
理由2:●●の方が、他方よりも優れている。なぜなら…
理由3:…
まとめ:以上の理由から、●●に対して賛成(または反対)
テンプレート
I agree(disagree) with ●●.
There are ● reasons.
First, there is an advantage (a disadvantage) of ●●. For example, …
Second, ●● is better than the other because…
Third, …
In conclusion, I agree(disagree) with ●●.
* I agree(disagree)の代わりに I think… を用いると、賛成・反対以外の考えを伝えることができます
テンプレートの活用例
Do you agree with the introduction of “summer time”?
あなたは、サマータイムの導入に賛成ですか?
I disagree with the introduction of “summer time”.
There are two reasons.
First, there is a disadvantage of “summer time”. For example, the research shows that it is bad for our health.
Second, to start the competition earlier is better than “summer time” because only paticipants such as runners and audiences need to adjust their time.
In conclusion, I disagree with the introduction of “summer time”
私はサマータイムの導入に反対です。
理由はふたつあります。
第一に、サマータイムの導入にはデメリットがあります。例えば、研究によるとサマータイムは健康に悪いことがわかっています。
第二に、サマータイムよりも、開始時間を早める方がよい方法です。なぜなら、選手や観客など、参加者だけが時間を調整ればよいからです。
以上の理由により、私はサマータイムの導入に反対です。
活用例ではテンプレートを強調するため、最小限の要素で作成していますが、知っている単語や表現があれば、テンプレートに追加して情報量を増やすことで、より説得力のある文章に仕上げることができます。
コツ5:英作文の練習には書きやすい身近なネタを選ぶ
英作文を練習する際、いきなりTOEFLなどの問題集を開くことはおすすめできません。理由はふたつあります。ひとつめは、お題が自分に馴染みのないトピックに当たった場合、何を書くかを考えることに時間がかかってしまい、書く練習量が減ってしまうためです。ふたつめは、練習が苦行になってしまい、続けにくくなってしまうからです。
まずは身近な話題や関心のあるトピックで取り組んで、テンプレートの使い方に慣れることと、使える表現の引き出しを増やすことに集中しましょう。テンプレートをスムーズに使いこなせるようになったら、たまに腕試しのつもりで問題集を開いて、馴染みのないトピックでも内容をひねり出す経験を積む、くらいの割合がおすすめです。
おすすめのトピック
- 趣味とその活動が好きな理由
- 関心のある時事テーマ (賛否のある話題だとなおよい)
- 問題集を利用する場合は意見と理由がすぐに思い浮かんだもの
まとめ: コツを押さえて練習すれば、英作文は上手くなる
ここまで、英作文の書き方のコツを5つご紹介してきました。最後に、もう一度こちらでまとめて復習しておきましょう。
英作文の書き方のコツ
- コツ1: 英文の基本の型を忠実になぞる
- コツ2: ひとつひとつの文も結論から組み立てる
- コツ3: 日本語で文案を作りこみすぎない
- コツ4: まずはこれだけ丸暗記!テンプレートを使い回す
- コツ5: 英作文の練習には書きやすい身近なネタを選ぶ
書き方のコツを意識して練習をすることで、英作文は確実に上達します。また、数をこなすしていくと少しずつ使える表現も増えて、書けることの幅も広がっていきますので、ぜひ少しずつ実践してみてくださいね!