「リスニング力アップに役立つ勉強法を知りたい」
「英語が上手く聞き取れないんだけど、なんでだろう…」
「リスニングの勉強におすすめの教材やアプリを知りたい」
英語学習、特にリスニングの学習に力を入れている方でこのような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?
リスニング力が苦手なのは、リスニング中の脳のプロセスである「音声知覚」あるいは「意味理解」いずれかに問題があるからです。
自分がどちらのプロセスでつまずいているのか正しく判断し、その弱点を克服するために適した勉強法や教材・アプリに取り組むことで、誰でもリスニング力を向上させられます。
本記事では、英語のリスニング力向上に効果的な勉強方法やおすすめの教材・アプリを英語レベル別に紹介します。
読み終わる頃には、リスニング力向上のために何をすべきか道筋が見えて、実際に行動に移せるようになるでしょう。
リスニングの学習に苦手意識を感じている方は必読です!
プログリットは、短期集中で英語力を伸ばす完全パーソナルトレーニング
「どうしても1人で英語の勉強を続けていくのは難しい」
「3ヶ月後に迫っている海外赴任までに、英語力を高めなければならない」
多忙な社会人にとって、一人で長期間コツコツと英語の学習を進めることは容易なことではないでしょう。
このような悩みをお持ちの方におすすめなのが、英語コーチングのプログリットです。
そもそもなぜ英語が聞き取れないの?
プログリットでは英会話には下記の5つのステップがあると考えています。
このなかで「リスニング」に該当するのは、STEP1の「音声知覚」とSTEP2の「意味理解」です。
リスニングをしているときの脳のプロセス | 定義・状態 |
音声知覚 | 耳が音をキャッチして何の単語であるかを判断するプロセス |
意味理解 | 音声知覚を通じて聞き取れた単語や英文の意味を理解するプロセス |
英語が聞き取れないのは、「音声知覚」あるいは「意味理解」のどちらかに問題を抱えているからです。
リスニング力を向上させるためには、自分がどちらのプロセスを苦手にしているのか明確にして、それを克服するのに適した勉強法に取り組むことが求められます。
次章では、英語のレベル別に「音声知覚」と「意味理解」それぞれの苦手克服に適した勉強法を紹介します。
【レベル別】リスニング力を向上させるためのおすすめ勉強法
下記の表は、英語のレベル別にリスニング力を向上させるためのおすすめ勉強法をまとめたものです。
英語のレベル | おすすめ勉強法 |
基礎 | 語彙力強化音の変化4パターンの理解母音と子音の発音の練習 |
初級 | 音読リピーティングオーバーラッピング |
中級 | シャドーイングディクテーション多読 |
上級 | ネイティブが使う映像・音声コンテンツでシャドーイングオンライン英会話 |
本章では、それぞれの勉強法について詳しく紹介します。
【基礎編】おすすめリスニング勉強法
初級者から上級者の学習方法を紹介する前に、下記の3つをマスターしておくことが大切です。
- 語彙力強化
- 音の変化4パターンの理解
- 母音と子音の発音練習
これらをマスターしておくことで、音声知覚が自動化され意味理解に集中しやすくなります。
ここでは、それぞれの点について詳しく解説します。
語彙力強化
まずは、聞こえた音声がどの単語なのか判断できるようにするため、基礎的な語彙数を増やしましょう。
単語・文法のバリエーションが乏しいと、聞こえてきた音声に該当する単語を引き出してくることができないので、
Did you make a ○※△*? I’m afraid we are ◎*?$ now. You might have to wait for □$%& X&%#…?
(なんて言っていたんだろう…)
このように、部分的な音声知覚にとどまってしまい、意味理解ができない状態をつくってしまいます。
単語・文法学習により知識データベースを強化することで、聞こえた音声を瞬時に単語として置き換えられるようにしましょう!
単語の覚えた方のコツなどについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
音の変化4パターンの理解
次に、ネイティブの英語が聞き取りづらい最大の要因である音の変化を理解し、音に意識を向けなくても英語を知覚できるよう練習しましょう。
英単語は複数の組み合わせにより別の音に変化することがあります。これは、ネイティブがスムーズに話せるよう発音しやすい音に変えているためです。単語学習の時に覚えた発音と違う…と焦ることがないよう、聞き取るためのルールを知っておきましょう。
音の変化は大きく分けて4パターンあります。
実際に、4つを詳しく見ていきましょう。
①音の連結(リンキング)
子音で終わる単語の後ろに母音で始まる単語がある際に音が連結することを言います。
(例)
work at 〜 「ワーク アット」→「ワーカット」
far away 「ファー アウェイ」→「ファーラウェイ」
Nice to meet you. 「ナイス トゥ ミート ユー」→「ナイス トゥ ミーチュー」
Didn’t you 〜? 「ディドゥント ユー」→「ディドゥンチュー」
(※子音の後にyouが来る場合も例外としてリンキングが行われます。)
②音の消失(リダクション)
破裂音(p, b, k, g, t, d)で終わる単語の後ろに子音で始まる単語がきた時、破裂音(p, b, k, g, t, d)が消失することを言います。
(例)
last year 「ラスト イヤー」→「ラスィヤー」
good morning 「グッド モーニング」→「グッモーニン」
③フラップの t
単語の真ん中にある「t」の音が消えることがあります。母音+ t +母音の時には、t の音がダ行またはラ行に変化します。
(例)
water 「ウォーター」→「ウォラ」
better 「ベター」→「ベラ」
④弱形
弱形とは、機能語と呼ばれる語句が文中で非常に弱く発音されることを指します。
(※機能語:あまり意味のある情報を持たない単語。文法的な機能を果たす単語。)
文中のメインである情報(主語や形容詞など)を際立たせるため、機能語は「曖昧に」「弱く」「速く」発音されます。
(例)
I said that they cancelled the party.
私は、彼らがパーティーをキャンセルしたと言った。
↓
下の単語を次のように発音している。
機能語の例
(代名詞)I, my, me, that, which
(前置詞)at, in, of, from
(冠詞) a, an, the
(接続詞)and, or, but
(助動詞)do, can, must may, will
(Be動詞)be, am, was, been
音の変化に関して詳しい解説を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
母音と子音の発音の練習
英語と日本語では、下記のように母音と子音の種類と数が大きく異なります。
母音の数 | 子音の数 | |
日本語 | 5個 | 13個 |
英語 | 15個 | 24個 |
参考:東京大学教養学部英語部会「英語の発音と発音記号」/ 東京外語大学「日本語 ことばの概説」
英語は日本語のおよそ3倍もの数の母音があり、日本人が発音しない音が数多くあります。
そのため、英語特有の発音を聞き取れるようにするためには、英語ならではの母音や子音を正確に発音できるようトレーニングすることが大切です。
音声付きの教材やアプリを活用して発音練習をしましょう。
【初級者編】おすすめのリスニング勉強法
それではこの章から、初級者・中級者・上級者と英語のレベル別におすすめのリスニング勉強法を紹介します。
まず、初級者におすすめのリスニング勉強法は下記の3つです。
- 音読
- リピーティング
- オーバーラッピング
本章では、それぞれの勉強法について詳しく紹介します。
音読
音読とは、英語の文章を声に出して発音する勉強法で、意味理解の向上に役立ちます。
学習効果を上げるためには、ただ英文を読み上げるのではなく、英文の意味を頭の中で思い浮かべながら音読することが大切です。
音読は黙読とは異なり、前から順に読まざるをえません。
そのため、返り読みができず、英語の文章を英語の語順で理解することを習慣にするのに最適な学習方法であると言えます。
英語の文章を英語の語順で理解できるようになると、聞こえてくる順に英語を理解できるようになるため、結果としてリスニング力の向上につながるのです。
下記のステップを踏んで、音読に取り組んでみてください。
音読の正しいやり方【TOEIC公式問題集を題材として使用した場合】
①TOEIC本番と同様の気持ちで問題を解く。 その際に、文章を読むのにかかった時間を計測しておき、WPM(“word per minute”の略で「1分間で読めた単語数」を意味する)を計算する。
②解答や解説を読みながら、分からない単語やフレーズの意味を調べて英文全体を理解する。
③ 音読を30回行う。 ただ英文を読み上げるのではなく、英文の意味を考えながら音読すること、自分が内容を理解できる最高スピードで読み上げることが大切。
④再度問題を解くように文章を黙読して、かかった時間を計測してWPMを計算する
⑤音読トレーニング前とレーニング後のWPMをExcelに記入する
⑥次の文章に移る
日常会話や仕事で問題なくリスニングできるようになるためには、WPM150になることが目標です。
WPMや音読を活用した勉強法についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▼あわせて読みたい記事
リピーティング
リピーティングとは、聞こえてくる英語の音声の後に英語の文章を読み上げる勉強法で、意味理解力の向上に役立ちます。
最初はスクリプトを見ながらリピーティングし、慣れきたらスクリプトを見ずにリピーティングを行います。
聞こえてくる音声に100%集中して取り組めるようになるため、スクリプトを見ないでリピーティングする方が学習効果が高いです。
意味や語句のまとまりなど短く区切って慣れてきたら1文ずつ、あるいは2文ずつと区切りを徐々に長くしていきましょう。
リピーティングは、下記のステップを踏んで取り組んでください。
リピーティングの正しいやり方
① 英文を聞いて意味を理解する
② 語句のまとまりや1文ごとに英語の音声を止めて、聞こえてきた通りに発音する
③スクリプトを見て、発話と原文が一致しているか確認する
④ 次の英文に移り、STEP2とSTEP3を繰り返す
オーバーラッピング
オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら英語の音声と同時に英文を読み上げる勉強法です。
英語の音声と同じスピードで発音するため、速いスピードの英語に慣れることができるとともに、英語の自然な発音やアクセント・音声変化・リズムなどが習得しやすくなります。
また、オーバーラッピングのトレーニングを継続することで、音声知覚よりも意味理解に集中しやすくなるため、聞こえてきた英語の音声の内容を理解しやすくなるという効果もあります。
下記のステップを踏んで、オーバーラッピングにチャレンジしてみてください。
オーバーラッピングのやり方の詳細やおすすめの教材について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
オーバーラッピングの正しいやり方
①英文全体に目を通し、分からない単語やフレーズの意味を調べる。
② オーバーラッピングに挑戦し、聞き取れない箇所や音声についていけない箇所をチェックする。
③録音し、音声とズレがないか確認する
④ 繰り返し行う
【中級者編】おすすめのリスニング勉強法
中級者におすすめのリスニング勉強法は、下記の3つです。
- シャドーイング
- ディクテーション
- 多読
ここでは、それぞれの勉強法について解説します。
シャドーイング
シャドーイングは、冒頭でお伝えした音声知覚の自動化(聞こえた音声と同時に意味まで理解する状態)を創り出す一番効果的な勉強方法だと言われています。
シャドーイングは、何も見ずに英語音声を聞きながらそれと同じ音をそっくりそのまま、影(shadow)のように少し遅れて発音するトレーニングです。
聞こえた英語音声を瞬時にリピートするため、聞こえた音声とご自身が知る単語を素早く照合する力が身につきます。このように意図的にスピード感を持たせることで脳内に負荷をかけ、聞こえてきた音声と知識データベース内にある単語知識の照合スピードを速めることで、最終的には自動化を促します。
シャドーイングの正しいやり方
シャドーイングをする上で最も重要となるのが、音を忠実に真似することです。ネイティブ特有の「音の変化」や「イントネーション」を実際に自分の口で発音し、ネイティブの発音や抑揚を体感することで、ネイティブが発した音声をもとに知識データベースの単語と照合できるようになります。
シャドーイングの正しいやり方
①単語の意味を事前に確認する。
音声を忠実に再現・素早く照合することを念頭に置いているため、スクリプトをみてわからない単語は事前に意味を調べておきます。
②音声に合わせてスクリプトを読む。
英語音声に合わせてスクリプトを読んでいきます。ご自身の復唱する音声を録音し、音源と比較してみることもおすすめです。発音や抑揚に違いがあればその都度スクリプトに印をつけ、比較することでネイティブの特徴を理解します。
(※初めからスクリプトなしのシャドーイングをしてしまうと、あやふやな部分を見逃してしまい、音声の自動化を効率的に行えなくなるので始めの内はスクリプトを読みましょう。)
③文章を復唱することに慣れてきたら、本格的にシャドーイングを行う。
何も見ずに英語音声を忠実に復唱していきます。1日に30〜50回程度を3日ほど繰り返し、完璧に復唱できるようになるまで同じ音声で練習します。
最終的に音声を聞き、発声と同時に「今何の単語を発しているか」音と単語の一致ができていれば、音声知覚の自動化が鍛えられたことになります。
以下の記事を参考にして、シャドーイングのトレーニングを進めてみてください。
ディクテーション
ディクテーションとは、英語の音声を聞きながら英語を一字一句文字起こししていく勉強法です。
リスニング力の向上に役立つと考えられていますが、ディクテーションでリスニング力が向上することはほとんどありません。
ノートに書き込むことで、自分がどの程度音声知覚ができているのか可視化できます。
つまり、ディクテーションを通じて下記のような自分の弱点を把握するのに役立つということです。
- 単語や熟語の知識が不十分である
- 英文法の知識が不十分である
- 英語の音の変化が苦手である
- 単語の発音やアクセントを誤って覚えていた
- 英語のスペリングが苦手である
ディクテーションを通じて自分の弱点を把握できたら、その弱点克服に向けた勉強に取り組みましょう。
ディクテーションのやり方は、下記の通りです。
ディクテーションの詳しいやり方やおすすめの教材・アプリについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
ディクテーションの正しいやり方
① スクリプトを見ないで英語の音声を聞き、大まかな内容を把握する。必要があれば2〜3回聞く。
②1文ごとに音声を区切って、聞き取れた英語をノートに書き取る。
③ 聞き取れなかった箇所を中心に何度も聞き直す。
④スクリプトと書き取ったノートを照らし合わせて、聞き取れなかった場所の確認をする。
⑤聞き取れなかった原因を分析する。
多読
次に、意味理解のスピードを上げるのに最適な多読に挑戦してみましょう。
ここにきて、リスニング力を伸ばしたいのにリーディングをするんですか?と思われた方もいらっしゃるかと思います。
そもそも意味理解の強化というのは、聞こえてきた英語音声を素早く英語語順のまま理解することを指します。「多読」で培う英文を左から右へと意味を理解しながら読み進める力と、「ネイティブが発した英語」を聞こえてきた順に処理する力が同じであることから、多読を通して効率よくリスニング力をあげることができると言われています。
このトレーニングをする上で大切なことは、実際のリスニング環境を想定して行うことです。
実際にネイティブと会話する時に会話を巻き戻したり、知らない単語が出てきたときに一つひとつ辞書で調べるようなことはしませんよね。
つまり、多読をする際に「返り読みしない」「わからない単語は前後の文脈から推測する」を意識し、英語を一度で正確に捉える力を培いましょう。
多読の正しいやり方
多読の正しいやり方
①教材選択
多読の目的は、「大量のインプットをすることで、英語を左から右へと英語の語順で理解できるようになる」ことですので、教材の難易度としては、ある程度文字数があり、わからない単語がほぼ存在しないものを選びましょう!
少し優しいレベルの文章を大量に読むことで、難しい単語に気を取られることなく英語語順のまま理解する力を育成します。
②目標選定
英語の意味理解までのスピードを徐々にあげていくことが目的なので、1分間に何ワード読めるようになるか目標を立て、効果を可視化できるようにしましょう。(WPM=読んだ単語数 ÷ 読むのにかかった時間)
参考)WPM150: ネイティブのスピーチ / WPM200: ネイティブの日常会話
③実際に読む
時間を測りながら実際に文章を読み進めます。文章の7〜8割が理解できるスピードで読み進めると、英語の語順のまま意味を処理する力が効率的に身につきます。
(※英語の語順に慣れていない方も返り読みはせず、文章をかたまりごとに分けてスラッシュ(/)を入れながら読むチャンクリーディングから始めましょう!)
④目標の振り返り
文章を読む際に計測していた時間をもとに、返り読みせずにどの程度意味理解がスムーズに行われるようになったか振り返りましょう!
100万語分多読すると、英語の回路が定着しいわゆる英語脳が出来上がるといわれています。できるだけ多くの文章に触れ、意味理解の処理スピードを上げていきましょう!
Q. なぜ多聴ではなく多読なんですか?
A. 多聴をすると音に意識がいってしまうため、意味理解の強化を促すことができません。一方多読は、英語の語順のまま早く理解する英語回路を鍛え、意味理解に意識をおく癖をつけることができます。
【上級者編】おすすめのリスニング勉強法
上級者におすすめのリスニング勉強法は、下記の2つです。
- ネイティブが使う映像・音声コンテンツでシャドーイング
- オンライン英会話
本章では、それぞれの勉強法について詳しく紹介します。
ネイティブが使う映像・音声コンテンツでシャドーイング
教材では学ぶことが難しい、”ネイティブが使う生きた表現”に触れることができます!
実践的な英会話のシーンに遭遇した際、教材に出てこない砕けた表現が使われないという確証はありません。また、教材で扱われる題材には偏りがあるため、幅広いシーンに対応すべく、映画やニュースなどのコンテンツを通し、生きた英語の習得をしていきましょう。
動画を視聴する際のポイント
- まずは「日本語字幕」「英語音声」
- 問題なければ「英語字幕」「英語音声」
- 最終的には「英語音声」のみ
洋画・ドラマ
生きた英語に触れるという意味では、一番おすすめなのが洋画やドラマです。ネイティブによる話の展開やスピード感を一番リアルに体感できます。
日常シーンからビジネスシーンまで幅広い場面において、ネイティブが実際に使っている表現や流行っているスラングにも触れられます。
リスニングの効果を実感したい方は、視覚に頼りすぎないよう、お気に入りの場面や少し長めのセリフをシャドーイングしてみたり、会話の中での「音の変化」や使われている単語に意識をおきながら見ることをおすすめします!
オンライン英会話
コミュニケーションを取る際、相手の言っていることが正しく理解できなければ、上手な受け答えもできないでしょう。リスニングは英語でのコミュニケーションを図る上で最も重要なスキルと言っても過言ではありません。
実際に目の前の人と会話をしてみて、教材だけでは気づけなかった「音の変化」や抑揚に慣れ、速度の速い実践的なリスニングに挑戦してみましょう。
オンライン英会話の練習ではネイティブが5W1H(Who, When, Where, What, Why, How)で話を振ってくれることが多いので、初めのうちは文頭をしっかり聞き取ることで、文脈を理解し適切な返答ができるよう心がけてみましょう!
【レベル別】リスニング力向上におすすめの教材&アプリ
下記の表は、英語のレベル別にリスニング力の向上に役立つ教材とアプリをまとめたものです。
英語のレベル | おすすめの教材・アプリ |
初心者 | 【アプリ】シャドテンVOA Learning English【教材】究極の英語リスニング Vol.1 |
中級者 | 【アプリ】6 Minutes English【教材】Grammar in Use-Intermediate- 公式TOEIC Listening&Reading問題集 |
上級者 | 【アプリ】TED TalksBBC News 【教材】究極のビジネス英語リスニングvol.3 |
本章では、それぞれの教材やアプリの特徴や魅力について詳しく解説します。
教材選びに役立ててください。
【初心者向け】リスニングの勉強に役立つ教材&アプリ
初心者のリスニングの勉強に役立つ教材・アプリは下記の3つです。
- 【アプリ】シャドテン
- 【アプリ】VOA Learning English
- 【教材】究極の英語リスニング Vol.1
ここでは、それぞれの教材とアプリについて詳しく紹介します。
【アプリ】シャドテン
シャドテンは、リスニング力向上のための英語学習アプリです。
学習者のレベルと目的に合わせた課題で、1日30分間のシャドーイングのトレーニングを行います。
トレーニング終了後には録音・提出された音声を毎日英語のプロフェッショナルが添削してくれるため、英語の正しい発音を身につけることが可能です。
英語の正しい発音が身につけられれば、英語の音声を「音」と認識できるようになるため、結果としてリスニング力が向上することにつながります。
有料アプリではありますが、7日間の無料トライアルがあるため興味がある方はぜひトライしてみてください。
【アプリ】VOA Learning English
VOAは” Voice of America”の略で、アメリカ政府が運営する国営放送のことです。
このアプリは、英語を第二外国語として勉強する学習者を対象に作られています。
レベルが3段階あるため、自分に合ったレベルから始められる点が嬉しいところです。
1本3〜5分程度の動画であるため、日々のスキマ時間でサクッとリスニングの勉強ができてしまいます。
時事ニュースやエンタメなど幅広いトピックを扱っていますが、いずれも中学校で学ぶ英単語や熟語の知識があれば理解できる内容となっているため、初心者でも安心です。
慣れてきたら徐々にレベルを上げていきましょう。
【教材】究極の英語リスニング Vol.1
『究極の英語リスニング Vo.1』は、シリーズ累計80万部を突破するベストセラー本です。
「ウェストミンスター寺院の紹介」や「新商品のプレゼン」など1,000語レベルの英語をたくさん聞いて、リスニング力の基礎固めを目指します。下記の3つのモードから聞き方を選べるため、自分のレベルに合わせて勉強することが可能です。
- ヒントなし
- ヒントあり
- 和訳あり
また、ページを追うごとに英文のレベルが上がっていくため、やりごたえを感じられるでしょう。
>> 『究極の英語リスニング Vol.1』についてさらに詳しく知りたい人はこちらへ
【中級者向け】リスニングの勉強に役立つ教材&アプリ
中級者のリスニングの学習におすすめの教材・アプリは、下記の3つです。
- 【アプリ】6 Minutes English
- 【教材】Grammar in Use-Intermediate-
- 【教材】公式TOEIC Listening&Reading問題集
ここでは、それぞれの教材とアプリの特徴や魅力を詳しくお伝えします。
【アプリ】6 Minutes English
“6 Minutes English”とは、BBC Learning Englishが提供する英語学習プログラムの1つです。
その名の通り、1プログラムがわずか6分間で完結します。
週1回更新され、「外来種を食べてはどうか?」や「100歳まで生きる方法」など興味深いテーマが多く、6分間があっという間に感じられるでしょう。
仕事や家事・育児などで忙しくまとまった学習時間が取れない人でも、サクッとリスニングの勉強ができます。
筆者も長らく使っていますが、非常におすすめです。
【教材】Grammar in Use -Intermediate-
“Gramma in Use”は、イギリスで制作された世界中でベストセラーの英文法書です。
中級レベルの英語学習者とはいえ、まだまだ英文法の知識は十分であるとは言えません。
上記にもあるように、英文法の知識を高めることは、リスニング力を高めることにつながります。
そのため、この本を使って英語で英語の文法を学び直すことで、実用的な英文法の知識を身につけられるでしょう。
見開きで左ページが文法説明、右ページが問題演習というシンプルな構成になっています。
本の構成に従って、文法説明を読んで問題を解き、答え合わせをして間違いを確認するという流れで進めてください。
【教材】公式TOEIC Listening&Reading問題集
『公式TOEICListening&Reading問題集』は、TOEICの運営団体であるETSが制作している問題集です。
リスニングはPart1〜Part4の4つのセクションに分かれており、パートが先に行くほど難易度も上がります。
まずは一通り問題を解いて答え合わせをした後に、強化したいセクションでシャドーイングやディクテーションに取り組みましょう。
このテキストを使ってリスニングの勉強をする場合、自身の成長が可視化されてモチベーションの維持もしやすくなるため、定期的にTOEICを受験することをおすすめします。
>> 『公式TOEIC Listening&Reading問題集』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ
【上級者向け】リスニングの勉強に役立つ教材&アプリ
最後に、上級者向けのリスニングの勉強に役立つ教材・アプリは、下記の3つです。
- 【アプリ】TED Talks
- 【アプリ】BBC News
- 【教材】究極のビジネス英語リスニングvol.3
ここでは、それぞれのアプリや教材の特徴について詳しく説明します。
【アプリ】TED Talks
アプリ・YouTube上どちらからでも無料で動画が見れます。
幅広い分野のプレゼンテーションを見ることで、アカデミックな単語を身につけながらフォーマルな場面での生きた英語に触れられます。ビジネスシーンではどのような英語が使われるのか聞き取りの練習をしてみましょう!
英語スクリプトもみられるようになっているので、視聴するだけでなくシャドーイングまで挑戦してみることをおすすめします。
【アプリ】BBC News
BBC Newは、イギリスの主要な放送局であるBBCのニュースアプリです。
イギリス国内だけでなく、世界各国のさまざまなニュースを取り扱っています。
更新頻度も高く、常に最新の情報を入手することが可能です。
イギリスのニュースサイトであることから、スクリプトはイギリス英語で記載されており、キャスターが話す英語もイギリス英語です。
そのため、上級レベルのイギリス英語を学びたい人におすすめします。
音声や動画もついているため、上級者のリスニングの学習に最適です。
【教材】究極のビジネス英語リスニングvol.3
この本は、社員育成から新チームの立ち上げまでドラマ仕立てのストーリーで、白熱するビジネスの現場をリアルに体験できる教材です。
下記のように、ビジネスにおけるさまざまなシーンの英語を学べます。
- 上司との交渉
- 海外出張
- 工場見学
- 重役へのプレゼン
また、アメリカやイギリスなど英語圏の国々の英語だけでなく、中国、ベトナム、タイ、中東などグローバルビジネスでは避けて通れないノンネイティブスピーカーの英語の発音に耳を慣らすこともできます。
上級レベルのビジネス英語を身につけたい方、あるいはノンネイティブスピーカーの英語に慣れたい方は検討してみてください。
初心者にありがち!NGリスニング勉強法
特に初心者にありがちなのですが、下記のリスニング勉強法は学習効果が薄いためおすすめできません。
- BGMのように英語を聞き流す
- 洋楽や海外ドラマ、洋画を使う
- スクリプトのない教材を使って学習する
- 自分のレベルに合っていない教材を使って勉強する
- 毎日継続的に学習に取り組まない
- 分からない単語やフレーズを放置する
- 日本語に訳して理解しようとする
- 次から次へと新しい問題集や勉強法に取り組む
本章では、それぞれの勉強法が良くない理由について詳しく解説します。
これを読むことで、学習効果の薄い勉強方法に取り組んで時間や労力を無駄にしてしまうリスクを軽減できるでしょう。
BGMのように英語を聞き流す
レベルに合っていても、聴き流しているだけでは残念ながらリスニングはできないままです。
冒頭でお伝えした、脳内ワーキングメモリの話を思い出してみてください。
音を意識しているだけでは、意味理解に繋がらないとお伝えしました。
「聞くだけ」や「睡眠中」英語が聞き取れるようになる学習方法などもありますが、聴き流すだけでは意味のない大量のインプットを行うことになってしまうため、残念ながら効率よくありません。
洋楽や海外ドラマ、洋画を使う
「楽しそう」という理由で、洋楽や海外ドラマ、洋画を英語学習に活用する方がいらっしゃいますが、スラングなど馴染みのない単語やフレーズも数多く使われており、話すスピードも早くてレベルが高いため初心者や中級者には不向きです。
どうしてもこれらを教材として使いたい場合は、ストーリーの一場面や歌詞の一部など限定的に活用することをおすすめします。
スクリプトのない教材を使って学習する
スクリプトのない教材を使って学習すると高い学習効果を得られません。
それは、リスニング力を向上させるためには、音声の「内容」を正しく把握することが必要であるからです。
文字情報を取り入れず、耳から得た情報だけで聞き取りをしても聞き間違えに気づくことが難しいです。
また、単語のスペリングも確認できません。
リスニングの学習をする際には、必ずスクリプトのある教材を使って学習しましょう。
自分のレベルに合っていない教材を使って勉強する
聞いていて全く内容を理解できないような教材、つまり自分のレベルに合っていない教材を使って勉強することは、おすすめではありません。
理由は、全く理解できないものは何回聴いても理解できない可能性が高く、時間と労力を無駄にする可能性が高いからです。
繰り返し聞いても内容がさっぱり理解できない教材は使用を中止して、さらに易しい教材を探してみてください。
スクリプトを見ないで音声だけを聴いた際に、70〜80%程度内容が理解できる教材が理想的です。
毎日継続的に学習に取り組まない
毎日継続的に学習に取り組まないと、リスニング力の向上を期待するのは難しいでしょう。
なぜならば、毎日学習しないと学習内容が定着しづらいからです。
大阪教育大学付属天王寺中学校の研究「記憶の保持率と時間の関係から考える効果的な復習方法」によると、被験者に単語テストを実施し、下記の4つのグループに分けて2回目のテストの点数を比較してみたところ、30分後に復習、2時間後に復習、1日後に復習の順にテストの点数が高かったそうです。
- 1回目の試験後に復習しないグループ
- 1回目の試験から30分後に復習するグループ
- 1回目の試験から2時間後に復習するグループ
- 1回目の試験から1日後に復習するグループ
この結果から、学習してから復習するまでのスパンが短いほど学習内容の定着が早いことが分かります。
そのため、リスニング力を向上させるためには、週に1回まとめて1時間学習するよりも、毎日5〜10分ほどの短時間であっても毎日コツコツと学習する方が効果的です。
短時間であっても、毎日継続的にリスニングの勉強に取り組んでください。
分からない単語やフレーズを放置する
リスニングしていて分からない単語やフレーズがあっても、何回もリスニングをしていれば理解できるようになると考える方がいますが、それは誤りです。
知らない単語やフレーズを放置して、意味を理解できない状態で身につけることは難しいです。
分からない単語やフレーズが出てきた際には、放置せずにその場で意味を調べましょう。
リスニング力を向上させるためには、単語やフレーズの知識も不可欠です。
つまり、単語やフレーズの意味調べが、リスニング力向上に直結するということです。
面倒では合っても分からない単語やフレーズを見かけたら、辞書で意味を調べることを習慣づけてください。
日本語に訳して理解しようとする
聞こえてきた内容を「日本語に訳して理解しようとする」のもNGです。
リスニング中に日本語に訳してしまうと、脳内で言葉を2度処理する必要があり、音源のスピードについていけず内容が理解できなくなってしまいます。
そのため、英語を英語で理解できるようにトレーニングすることが大切です。
スクリプトを見なくても内容が80〜90%ほど理解できる簡単な教材を使うことで、英語を英語のままで理解できるようになります。
慣れてきたら徐々にレベルを上げていきましょう。
ただし、スクリプトを読んでも理解できなかった部分や、単語やフレーズの意味を調べる際に日本語を挟むのは問題ありません。
次から次へと新しい問題集や勉強法に取り組む
次から次へと新しい問題集や勉強法に取り組むのもおすすめできません。
近年さまざまな英語学習の問題集や勉強法が存在しますが、いずれの学習方法も学習効果を感じるまでには数ヶ月ほどの時間がかかります。
また、全ての学習方法やテキストがあなたに合っているとは限りません。
それは、それぞれの学習者でレベルやニーズ、性格などが大きく異なるからです。
そのため、次から次へと新しい問題集や勉強法に目移りしてしまうと、英語力が向上しない可能性が高いです。
まずは1つの勉強法あるいは1冊の問題集に、3ヶ月は取り組んでみてください。
それでも学習効果が感じない場合や、新しい勉強法・問題集が気になる際には、周囲の英語の専門家に相談してみましょう。
あなたの英語レベルや性格などに合った勉強法や問題集を教えてくれるかもしれません。
リスニングの勉強が続かない方へ
リスニングのコツをご紹介してきましたが、これらを自力で対策するのは難しいですよね。
そんなあなたにおすすめしたいのが、英語コーチングのプログリットです。
英語コーチングとは、学習計画の作成や進捗管理によって学習を導く指導方法。自分の弱点を重点的にトレーニングするためには、ただ学習時間を多くするだけでなく学習の生産性を高めることが重要となります。コーチングによって学習方法を提案してもらうことで学習生産性が高い効率的な方法で勉強できるので、短期間で英語力を高めることができます。
「プログリット」ではあなた専用のコンサルタントが、英語学習をサポートします。リスニングの学習をどう始めたらいいのかわからない、勉強しているけれど伸び悩みを感じているなど、勉強方法についてお困りごとがあるなら、語学学習のプロによるコーチングで効率的かつ着実に英語を身につけてみませんか?プログリットには、ビジネス英語専用のコースや資格試験に合わせた対策コースがあり、英語のプロによるコーチングで目標達成を目指すことができます。まずは無料でカウンセリングが受けられるので、ぜひお気軽にお申し込みください。
プログリットは、短期集中で英語力を伸ばす完全パーソナルトレーニング
忙しい社会人にでも
何度も英語に挫折してきた人でも
あなた専用の学習プランで英語力をアップ!
3か月で英語に自信を持った自分へ
実践的なリスニング力をつける勉強法まとめ
ここまで、ネイティブの英語が聞き取れるようになるための勉強法についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
試験のリスニングとは異なり、実用的な英会話を聞き取れるようになるためには、繰り返し学習する中でネイティブの発音やスピードに体感で慣れていくことが重要です。
ぜひ、今回ご紹介した勉強方法の中からご自身のレベルに合った方法を見つけ、実践してみてください!
とはいえ、自分一人で英語学習をするのはなかなか難しいと思います。特に先ほど説明したシャドーイングは、効率的にリスニング力を向上させる勉強法である一方で、一人で取り組むには難しい部分も多いです。
英語コーチングのプログリットを受講してみてはいかがでしょうか。プログリットは、あなたの英語のレベルや目的に合わせて弱点の発見・カリキュラムの作成・日々の英語学習をサポートします。
また、カリキュラムは第二言語習得論と10,000人以上ものデータに基づいた科学的なアプローチに基づいて組み立てられていることが特徴です。
英語コーチングのプログリットであれば、英語学習に挫折することなく、短い期間で飛躍的にスピーキング力を向上させられるでしょう。
プログリットは、短期集中で英語力を伸ばす完全パーソナルトレーニング
「どうしても1人で英語の勉強を続けていくのは難しい」
「3ヶ月後に迫っている海外赴任までに、英語力を高めなければならない」
多忙な社会人にとって、一人で長期間コツコツと英語の学習を進めることは容易なことではないでしょう。
このような悩みをお持ちの方におすすめなのが、英語コーチングのプログリットです。