この記事では、「シャドーイングのやり方がわからない」「一度挑戦したが続かなかった」という方のために、シャドーイングの正しいやり方を細かく解説しています。シャドーイングを進める中で、多くの方がつまずく部分の対処法も解説していますのでぜひご覧ください!
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多忙な社会人にとって、一人で長期間コツコツと英語の学習を進めることは容易なことではないでしょう。
このような悩みをお持ちの方におすすめなのが、英語コーチングのプログリットです。
シャドーイングとは
英語学習者であれば、「シャドーイング」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
シャドーイングとは「同時通訳者のリスニングトレーニングとしても用いられている」「リスニング力を伸ばすのに最適」などと話題になっている英語学習方法のことです。
教材やスクリプトを一切見ずに英語音声を聞きながら2〜3語遅れて影(shadow)のように復唱していくので、シャドーイング(shadowing)と呼ばれています。
英語を素早く正しく認識する力を向上させることができるため、リスニング力を上げるのに最も効果的な学習方法だとされています。
以下のYouTubeでは、実際にシャドーイングを3日間やっている様子をご覧になれます。シャドーイング初心者の方や、まだやり方のイメージがついていない方は、ぜひ参考にご覧ください。
シャドーイングはこんな方におすすめ
- 効率的にリスニング力を伸ばしたい。
- 英語の学習をしたことがないけれど、まずは何か始めたい。
シャドーイングの種類
シャドーイングと一言で言っても、プロソディー・シャドーイングとコンテンツ・シャドーイングがあるのをご存知ですか?
プロソディー・シャドーイングとコンテンツ・シャドーイングでは、学習の目的ややり方、得られる効果が異なります。
プロソディー・シャドーイング(シャドーイング)
プロソディーとは「韻律」を意味する言葉です。
プロソディー・シャドーイングというのは、英語の意味は考えず、流れてくる音声のみに集中して行うシャドーイングのことを指します。
音だけに意識をおくことで、英語特有のリズムやイントネーション、抑揚を聞き取れるようになります。
これら英語特有の音声は、発音記号で表すことができないため、身につけるには、ネイティブの英語を細部まで注意して聞き取り、それを忠実に再現する練習を繰り返すしかありません。
ネイティブの話し方を体に覚えさせ、自分で発話できるようになれば、ネイティブの英語もおのずと理解し、容易にリスニングが行えるようになるのです。
コンテンツ・シャドーイング
一方で、コンテンツ・シャドーイングというのは、英語の音と同時に意味を考えながら行うシャドーイングのことを指します。
私たちが普段会話する際、相手の発話の一語一語を聞き取るのではなく、発話の内容を意識してコミュニケーションをとっている状態を思い出してみてください!
英語を聞く際もこの状態を作り出すことができれば、リスニングができるようになりますよね。
全段のプロソディー・シャドーイングでトレーニングを重ね、ある程度音を意識せずとも自動的に聞き取れるようになった方は、コンテンツ・シャドーイングで音を聞き取りながら意味も考えるという負荷の高いトレーニングを実施してみましょう。
この記事では、コンテンツ・シャドーイングには触れませんので、「シャドーイング」という言葉は全てプロソディー・シャドーイングのことだとご認識ください。
オーバーラッピング、ディクテーションとの違い
シャドーイングと類似しているものとしてオーバーラッピングとディクテーションがあります。
シャドーイング、オーバーラッピング、ディクテーションはどれもリスニング力を高めるための手段ですが、それぞれやり方と目的に違いがあります。
これらを理解し、勉強する中で使い分けに注意することで、より効率的に英語学習を進めることができます。
タイプ/形式 | スクリプト | やり方 | |
---|---|---|---|
シャドーイング | トレーニング | なし | 聞こえてきた音声から少し遅れて復唱する。 |
オーバーラッピング | トレーニング | あり | スクリプトを見て音声と同時に発話する。 |
ディクテーション | テスト | なし | 聞こえてきた音声を書き取る。 |
オーバーラッピングとは
オーバーラッピングとは、スクリプト(文字)を見ながら流れてくる音声と同時に発話するトレーニングのことです。
シャドーイングとの違いはスクリプトの有無です。
オーバーラッピングでは、聴覚と視覚の両方を使い、正しい発音を確認しながら英文と照らし合わせて発話練習していきます。
英語特有の音の変化やイントネーションを文字情報とすり合わせながら確認することで、間違って認識していた音や文字の違いを把握することができ、結果としてネイティブの英語が違和感なく耳に入ってくるようになります。
さらに、音読とは異なり英語音声に合わせて発話していくので、ネイティブの話すスピードを耳で捉え、再現することで、リスニング力だけでなく、発音の精度強化にも繋げることができます。
オーバーラッピングは、シャドーイングの事前ステップとして用いられることが多くあります。スクリプトありでオーバーラッピングした後にシャドーイングに移ることで、音声だけでは聞き取れないような細かな単語まで認識することができます。
「聞き取れなかった音が気になってシャドーイングに集中できない」という状態を事前に防ぐことができるため、シャドーイングを効率良く行えます。
オーバーラッピングのメリット
- 英語の音の変化やネイティブの英語イントネーションを聞き取れるようになる。
- 発音の精度を高め、ネイティブらしい発話ができるようになる。
ディクテーションとは
学校の授業でディクテーションをしたことがある方も多いのではないでしょうか?
ディクテーションとは、読み上げられた英語を書き取る試験のことを指します。いわゆる書き取りテストです。
シャドーイングとの違いは、聞き取った音声を「発話する」か「書き取る」かです。
ディクテーションでは、一単語一単語を集中して書き取るので、ある程度の音源に対して自分が聞き取れる音とそうでない音を明確にすることができます。
ディクテーションは現状把握のためのテストであり、繰り返し実施するトレーニングではありません。ディクテーションだけで、聞き取れない音が聞き取れるようにはならないのでご注意ください。
ディクテーションのメリット
- 細かな発音をも聞き取る意識が養われる。
- 聞き取れる音とそうでない音が把握できる。
オーバーラッピング/ディクテーションがシャドーイングに比べ非効率な理由
オーバーラッピングは、リスニング力アップに一定の効果は期待できるものの、シャドーイングよりも学習効率が低い学習とされています。
シャドーイングの場合、音声を聞いてそれを真似するトレーニングのため、その過程で否が応にも音をしっかりと聞き取る必要があります。
一方でオーバーラッピングの場合は、同時に発話するため、シャドーイングよりも自分の発話に意識が向きやすい特徴があります。
そのため、誤った発音のまま発話してしまい、それに気づかぬまま定着してしまう恐れがあるのです。
ディクテーションはどうでしょうか?
ディクテーションは、音を聞き取ることができるかをチェックするテストなので、実施だけではその音を拾えるようにはならず、音を聞き取る力が向上するとは言い難いです。
ディクテーションで書き取ることができない音とは、すなわちシャドーイングで発話できない音と同じため、シャドーイングで繰り返し練習を行うことで、聞き取れるようになっていきます。
シャドーイングの目的を理解しよう!
オーバーラッピングやディクテーションと比べ、リスニング力アップに最も効果的な学習方法だと言われるシャドーイングですが、どのようにリスニング力を鍛えているのでしょうか?
ここでは、リスニング力が向上するまでのプロセスとシャドーイングを行う目的を詳しく解説していきます。
リスニング力を鍛えられるワケ
上の図は、応用言語学・第2言語習得論に基づき、プログリットが提唱している「英語学習の5ステップ」理論です。
この理論から、英語のリスニングは「音声知覚」と「意味理解」の2ステップからなっていることがわかります。
シャドーイングで伸ばすことができる部分は音声を聞き取る最初の部分、主に音声知覚になります。
音声知覚とは
音声知覚とは、耳から入った音声を”意味を持つ言語”として知覚することを指します。
ネイティブの発した音声が「言語」として認識できていれば音声知覚ができている状態、「音」としか認識できなかった場合は音声知覚ができていないということになります。
例えば、ネイティブの方が以下のように話した際、
Can I help you?
【音声知覚ができている時の脳内】
キャナイ ヘルピュー? → Can I help you?
【音声知覚ができていない時の脳内】
パターン①:キャナイ ヘルピュー? → 〇〇〇 〇〇〇?
パターン②:キャナイ 〇〇〇? → Can I 〇〇〇?
パターン③:〇〇〇 〇〇〇? → 〇〇〇 〇〇〇?
音声知覚ができている場合とできていない場合を比較してみましょう。
最初の男性の方は聞こえた音声を「言語」として認識することができています。
一方で、2番目の方はそれぞれ、
①聞こえた音が知っている単語に置き換えられなかった
②部分的にしか聞き取れなかった
③音声自体聞き取れなかった
状態を表しています。
英語を勉強しているにも関わらず、リスニング力が思うように上達しない方の多くは、この「音声知覚」でつまずいている傾向があります。
シャドーイングでは、一言一句の音声を聞き取り、英語として正しく認識する力を鍛えていきます。
意味理解とは
意味理解とは、音声知覚した音声が文としてどういう意味なのか理解することを指します。
【意味理解ができてる場合】
Can I help you? → 何かお手伝いしましょうか?
【意味理解ができていない場合】
Can I help you? → 〇〇〇 〇〇〇?
大前提として、音声知覚ができなければ意味理解は行えません。
そして、たとえ音声知覚ができていたとしても、文全体の意味を理解できていなければ、リスニングができているとは言い難いです。
ですが、2つのステップを同時に強化しなければリスニング力が上がらないのかといえば、そうではありません。
シャドーイングを通して音声知覚を無意識でも行えるまでに強化することで、意味理解のことだけに集中できる状態を容易に作り出せます!(これを音声知覚の自動化と言います。)
これにより、音声知覚、意味理解の2つのステップをカバーできるようになるため、リスニング力を効率よく伸ばすことができるのです。
シャドーイングの目的
- リスニングができない最大の理由、音声知覚を鍛える。
- 音声知覚の自動化により、意味理解に意識を置いたリスニングをできるようにする。
こちらの「英語学習の5ステップ」理論は、リスニングだけではなく、スピーキングなど自分の英語力の不足した部分を可視化するのに役立ちます。
5ステップ理論に基づき、自分の英語力の課題をより可視化させたい方はこちらの記事もご覧ください。
シャドーイングで鍛える「音の変化」
そして、リスニング力を鍛える上で鍵となるのが「音の変化」への理解です。
音の変化とは、英単語が複数の組み合わせにより別の音に変化することを指します。これは、ネイティブがスムーズに話せるよう発音しやすい音に変えているため起こります。
音の変化のルールを知らないと「単語学習の時に覚えた発音と違う…」と焦ったり、正しく聞き取れなかったりします。
聞き取るためのルールを知り、シャドーイング学習によって実際に理解を深めることで、ネイティブの英語を正しく知覚できるようになりましょう。
音の変化は大きく分けて4パターンあります。
実際に、4つを詳しく見ていきましょう!
音の変化①:連結
子音で終わる単語の後ろに母音で始まる単語がある際に音が連結することを言います。
例1)
work at 〜 「ワーク/アット」→「ワーカット」
例2)
far away 「ファー/アウェイ」→「ファーラウェイ」
音の変化②:消失
破裂音(p, b, k, g, t, d)で終わる単語の後ろに子音で始まる単語がきた時、破裂音(p, b, k, g, t, d)が消失することを言います。
例1)
last year 「ラスト/イヤー」→「ラスィヤー」
※話者の話し方の特徴や話の内容によっては「ラスティヤー」「ラスチュヤー」と発音されることもあります。
例2)
good morning 「グッド/モーニング」→「グッモーニン」
音の変化③:フラップの t
t が母音で挟まれている際に、t の音が破裂音ではなく、ダ行またはラ行に変化することを指します。
例1)
water 「ウォーター」→「ウォラー」
※イギリス英語では「ウォーター」と発音されます。
例2)
better 「ベター」→「ベラー」
※イギリス英語では「ベター」と発音されます。
音の変化④:弱形
弱形とは、機能語と呼ばれる語句が文中で非常に弱く発音されることを指します。
(※機能語:語自体が実質的な情報や意味を持たず、文の前後を繋ぐなどの文法的な機能を果たす単語。)
機能語は、文中のメインである情報(主語や形容詞など)と比較し話の内容にあまり影響がないことから「曖昧に」「弱く」「速く」発音されます。
例)
Do you like your boss?
– Yes, I like him. 「ヒム」→「ィム」
ここで重要な情報は「Yes」か「No」であり、「誰が」の部分はすでに上の疑問文で明確になっている部分なので、[him] は強調する必要が無く弱形になっています。しかし、機能語であっても、文の中で重要な役割を果たすときは、強形で発話されるので注意しましょう。
例)
Who do you like?
– I like him. 「ヒム」
ここでは「誰」という情報が最も重要であり、それを示す him は実質的な意味を表す内容語となるため、強形で発話されます。
さらに詳しい音の変化についての詳しい解説はYouTube動画でもご覧になれます!
シャドーイングは「音の変化」を定着させるチャンス
- ネイティブの発話には、上記4つの「音の変化」が発生している箇所が複数あります。そういった部分に敏感になり、自分でも忠実に再現できるように意識的に学習してみましょう。
音の変化について、さまざまなフレーズを用いた解説をさらにご覧になりたい方は、こちらのYouTubeをご視聴ください。
シャドーイングがもたらす5つの効果とは?
ここまででシャドーイングにより、音声知覚を強化できることが分かったかと思います。
シャドーイングの目的を理解したところで、シャドーイングの効果についてもご紹介していきます。
シャドーイングの効果①:リスニング力の向上(音声知覚の自動化)
先ほどから何度も説明してきましたが、シャドーイングによって最も効果が現れるのはリスニング力の向上です。
下の図は、リスニングする際の頭のキャパシティを表しており、これを脳内ワーキングメモリと言います。
これまでリスニングができないと思われていた方の多くは、「音声知覚」だけで頭がいっぱいになり、「意味理解」まで考えが回らず、「なんとなく音を聞き取ることはできるが、何を話しているのかは分からない」という典型的な状態に陥っていたのではないでしょうか。
母語である日本語を聞く際、「なんという音か」聞き取ることに必死になっている方はいませんよね。
相手が話している時は常に「どんな内容を話しているか」という「意味理解」に意識を置いて聞いているはずです。
英語であってもリスニングの原理は同じです。
シャドーイングをすることで、音声知覚を無意識のうちに行い、話の内容に集中して聞き取れるような状態を作り出すことができます。
シャドーイングの効果②:正しい発音の定着
音を忠実に再現するシャドーイングでは、普段は意識しない細かなネイティブ特有の音の変化やアクセントにまで注意を払うようになります。
細かな音に敏感になることで、自分が発話する際にも注意するようになるため、シャドーイングを繰り返すことでネイティブらしい発話を自分でも再現する意識が生まれます。
シャドーイングの効果③:TOEICやTOEFLのリスニング対策
シャドーイングは、TOEICやTOEFLなどの英語試験のリスニング対策としてもとても効果的なトレーニングです。
ここまでお伝えしてきたように、リスニング力アップに効果的なだけではなく、シャドーイングを通して「聞く」と「話す」という行為を同時に行いながら、再生される音声を正確に追い続ける集中力を養うことができます。
英語試験のリスニングにおいては「聞く」と「読む」を同時に行いながら、英語音声をTOEICであれば45分間、TOEFLであれば60〜90分の間聴き続けなければなりません。
そのため、シャドーイングで培った集中力は必ず役に立ちます!
さらに、冒頭でご紹介したコンテンツ・シャドーイング(音と意味の両方を認識しながら行うシャドーイング)を行っている場合は、音を聞いた瞬間に意味が頭に入ってくるので、一度しか音源が流れないリスニング試験の対策としてもとても有効です。
シャドーイングの効果④:ネイティブの英語に慣れる
ネイティブの英語に慣れるには、WPMを意識した練習も大事です。WPM(Words Per Minutes)とは1分間に処理する単語の数のことを指します。
だいたいネイティブは、WPM200~250といわれています。一方、日本人の平均はWPM80〜100程度です。つまり、ネイティブの1/2〜1/3程度のスピードしかありません。
使用する教材を工夫すると、このネイティブの英語にも慣れることができます。
例えば、TOEICなどのリスニング試験で出題される音源は試験用にゆっくりはっきりと発話されているため、TOEIC対策はできても実際にネイティブが日常で使用する英語の速度に対応するには少々負荷が足りません。
一方で、TEDや海外のニュースなど生の英語が話されている音源をシャドーイング教材に使用することで、スピードが速く多少聞き取りにくい英語であっても、自分で繰り返し発話することで徐々に音を脳で知覚できるようになります。
WPMに関してもっと知りたい方は以下の記事もご覧ください。
シャドーイングの効果⑤:スピーキング力の向上
シャドーイングを通して、無意識のうちに多くの単語に触れ、それらをフレーズ単位でインプットすることでスピーキング力を向上させることができます!
意味を知っているにも関わらず、自分で英語を話す際に使いこなせていない単語はございませんか?単語だけを知っていても前後の前置詞や文法まで理解できていないとなかなか使えません。
シャドーイングでは、文やフレーズごとの区切りで復唱していくので、練習を繰り返すことで単語の言い回しが定着します。
これまで暗記してきた単語やシャドーイングを通して蓄積された単語を、実践的に使える状態に持っていくことができるということです。
シャドーイングでは効果的に伸ばせない3つの力
シャドーイングでは得られない効果①:英文読解力
後ほど詳しくご紹介していきますが、シャドーイングでは50%以上理解できる教材が適切なレベルであるとされています。
難解な文章を使用しシャドーイングをすると、脳が自然と難しい単語の意味を考えることに労力を割き「音」に完全に集中できなくなってしまうためです。
英文読解力を伸ばしたい方は、70〜80%理解できるような、より難解な文章を大量に読解することで効率に鍛えることができるので、シャドーイングではなく多読や精読の学習がおすすめです!
シャドーイングでは得られない効果②:ライティング力
シャドーイング学習の中で、文字を書くようなことはありません。
ライティング力を伸ばしたい方は、単語学習で語彙力を強化し、さらに英文を書くトレーニングを別で行った方が効率良く学習できます。
英語でビジネスメールのやり取りが多い方は、以下のテキストがおすすめです。
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シャドーイングでは得られない効果③:語彙力
上述した通り、シャドーイングでは50%以上理解できる内容の教材を使用します。
つまり、シャドーイングに合う教材を選んでいる時点で、新しい単語に出会い・習得するという機会はとても少ないです。
語彙力を伸ばしたいのであれば、シャドーイングではなく単語学習を進めるほうが効率的です。
一方で、コロケーション※やネイティブ特有の言い回しは、繰り返しシャドーイングを行う中で一定数身につきます。
シャドーイングは、単語学習という面では非効率な一方で、言い回しを定着させるには多少の効果はあると言えます。
※コロケーションとは、ある単語と単語のよく使われる組み合わせや自然な語のつながりのことを指します。
英語の勉強がどうしても続かない方へ
多忙な日々を送る社会人にとって、長期にわたって1人でコツコツと英語の学習を進めることは容易なことではありません。
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また、カリキュラムは第二言語習得論と10,000人以上ものデータに基づいた科学的なアプローチに基づいて組み立てられていることが特徴です。
英語コーチングのプログリットであれば、英語学習に挫折することなく、短い期間で飛躍的に英語力を向上させられるでしょう。
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シャドーイングの効果が現れるまでの期間
最短でリスニング力を向上できる学習法だと注目されているシャドーイングですが、どのくらいの期間で効果を実感できるのか気になりますよね。
個人差はありますが、シャドーイングは初めの1ヶ月でやり方に慣れ、効果を実感できるのは約2、3ヶ月後だと言われています。
リスニング力の習得は、文法や単語と異なり短期的な詰め込み型の学習が成立しない学習分野です。
反復して何度も練習を行い、期間をかけてゆっくりと成長するのがリスニング力の特徴です。基本的には高角度で成長することはないため、ひとつひとつ着実にステップアップすることを目指しましょう。
シャドーイングの正しい教材の選び方
シャドーイングでは、教材選びが大変重要になります。
学習を始めるにあたって、何を題材にシャドーイングに取り組んだら良いか悩んでしまう方も少なくありません。
ご自身で教材を選ぶ際は以下の4点に注意しましょう。
シャドーイング教材の選び方①:スクリプトがあるもの
大前提、シャドーイング教材を選ぶ際には、英語音声とスクリプトがあるものを選択しましょう。
スクリプトは、シャドーイングの準備段階で内容をしっかりと理解するために必ず必要になります。英文・和訳ともにスクリプトがある教材が好ましいです。
和訳があると内容を事前に把握することができるため、より「音声のみに集中」することが可能になります。
シャドーイング教材の選び方②:レベルが合っているもの
まずは、ご自身の英語レベルに合っている教材を見つけましょう。
諸説ありますが、初聴で音声を聞いた際に50〜60%程度※の内容を理解できる教材が、シャドーイング課題として最適なレベルになります。
また、声や音楽が重なった洋楽、洋画/ドラマは避けるようにしましょう。音楽やドラマといった作品は純粋な音の素材ではないため、BGMや間があり、シャドーイング教材として適切ではありません。できるだけ音に集中しやすい音源でシャドーイングをしましょう。
※説によっては80%とも言わていますが、100%理解できるものではなく“少し難しい“と感じるレベルのものが推奨という意味合いです。
シャドーイング教材の選び方③:興味関心のあるもの
シャドーイング教材の選び方2つ目のポイントは、モチベーションを下げずに継続できるもの、また学びたい英語アクセントのものを選ぶことです。
モチベーションを下げず継続できるもの
特に英語学習初心者の方は、興味のある題材を選ぶことをおすすめします。好きな有名人の演説の一部を抜粋したり、自身の仕事に関連のあるニュースなどを題材とすることで、ある程度馴染みのある英単語でシャドーイングを行えます。
シャドーイングに慣れている方は、あえて興味関心がなかったものを題材にしてみるのもいいかも知れません。ある分野の新たな専門用語に触れられたり、特定の場所で使われる言い回しを知る機会になるのでぜひ挑戦してみてください。
学びたい英語アクセントのもの
英語は世界共通語として年々多くの国と地域に浸透し、普及に伴い発音も多様化する傾向にあります。アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語にとどまらず、インド英語やシンガポール英語なども出てきました。
それぞれの国によって特徴的な発音があるため、出張先や取引先・留学先など既に決まっている場合はその国の発音に合わせて、シャドーイング教材を選ぶと、効率よく音の変化を学ぶことができ、リスニング力向上を図れます。
シャドーイング教材の選び方④:短い課題から始める
シャドーイングは基本的に1分程度の英文を課題とするのがおすすめです。
長すぎるものだと集中力や息が続かない恐れがあり、逆に短すぎるものだと英語特有の音のリズムを学びにくいためです。
ただ、英語学習初心者の方の中には1分の英文を長いと感じる方もいらっしゃるかと思います。
トレーニングに慣れるまでは時間もかかるので、無理して1分の音源に取り組む必要はありません。負荷が高いと感じた場合は、20〜40秒のものから始めてみましょう。
シャドーイングは継続し、徐々に慣れていくことが重要ですので、慣れないうちは無理なく反復できる短い課題から始めてみることをおすすめします!
スピードに慣れてきたり、文量が物足りないと感じるようになってきたら随時課題の長さを増やしていきましょう。
シャドーイングおすすめ教材・アプリ・YouTube・サイト
ここからは、プログリットが推奨するシャドーイング教材をご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
シャドーイングおすすめ教材:TOEICの公式問題集
アプリやYouTubeではなく紙の教材で学習したい方におすすめなのが、TOEICの公式問題集です。
シャドーイング用の教材ではありませんが、TOEICのリスニングパートをシャドーイング学習に活用することで、以下の3つのメリットが得られます!
①日常会話レベルの英語で学習できる
TOEICは英語圏でのビジネスシーンや日常会話を想定した問題が出題されるので、多くの方が50%ほどは理解できるレベルになっておりシャドーイングに適しています。
②なまりのない英語で学習できる
TOEICで使われる音源は、試験用にイントネーションのクセやアクセントに偏りがないように作成されているため、聞き取りやすい音源になっています。シャドーイング初心者の方はTOEICの音源から始めるのがいいかと思います。
③文量がシャドーイングにちょうど良い
TOEICのPart 3やPart 4の長文問題は、1題45~60秒ほどの内容であることがほとんどです。途中で区切ることなくそのまま1課題として使えるので便利です。
シャドーイングに特化した教材もたくさん市場に出回っていますが、もともとご自宅にTOEICの問題集を持っているのであれば、わざわざシャドーイング用の教材を購入しなくても充分活用できます!
TOEICリスニングセクションのスコアアップを狙っているのであれば、TOEICの音声に慣れることができ、そのままTOEIC対策にもなるため、こちらを活用した学習方法がおすすめです。
公式 TOEIC 問題集 7
参考価格: 7,080円
シャドーイングおすすめアプリ:シャドテン
次におすすめするのがシャドーイングに特化したサブスク型学習アプリ「シャドテン」です。
シャドテンとは、シャドーイングを効率的に行うためにつくられたサービスのことで、アプリ一つでシャドーイング学習が完結する優れものです。
英語のプロが自分のレベルに合ったシャドーイング用教材を選んでくれるので、シャドーイング初心者であっても教材選びに無駄な労力を使うことなく、適切な教材で正しく学習をスタートすることができます。
また、シャドーイング練習した音声をアプリ内で簡単に録音し提出することも可能です。
提出した音声は英語のプロが24時間以内に添削し、適切なフィードバックを返信してくれるので、効率良く自分の課題にアプローチでき、最短で英語力を上げることができます。
さらに、シャドーイングのやり方に不安を感じる方は、アプリ内に収録されたシャドーイングのやり方を確認できる学習解説動画を視聴することもできるので、常に正しい方法で学習に取り組めます。
アプリひとつで、シャドーイングの教材選びから添削まで全て完結するので、時間がなかなか取れない方や、シャドーイングのやり方に不安を感じる方におすすめです!
気になった方は【公式】シャドーイングするなら「シャドテン」をご確認ください。
シャドーイングおすすめYouTube・サイト・アプリ:TED
モチベーションを下げずに、興味のある教材でトレーニングを行いたい方にはYouTube動画を活用したやり方がおすすめです。
シャドーイングのレベルは一気に上がりますが、YouTube動画の中でもおすすめなのがTEDを使ったシャドーイングです。
TEDのプレゼンは、TOEIC音源よりスピードや音の変化がネイティブならではのナチュラルなものであることが特徴です。
世界各国の方がプレゼンターとして登壇するTEDは、音の変化がたくさん出てくる上に、地域によって英語のイントネーションの違いもみられます。こういった生の英語でシャドーイングすることは、実際の英会話でのリスニングの強化に大いに役立ちます。
TEDチャンネルでは、多数の動画がアップされており、毎日シャドーングしても動画が不足することはないため、半永久的に無料でシャドーイングできるコンテンツだと言えます。
英語字幕の有無やスピード調整はもちろんのこと、日本語字幕でも意味確認することができるため、内容までしっかりと理解しながら学習できるのでおすすめです。
TEDはYouTubeだけでなく、TED Talksのサイト、アプリからもシャドーイング学習することが可能です!
TED
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シャドーイングおすすめサイト・アプリ:VOA Learning English
最後におすすめするのが、「VOA Learning English」というアメリカ国営ラジオ局「Voice of America」が英語学習者向けに作っているサイトです。
アメリカ国営ラジオ局が運営しているものということもあり、英語の文法ミスはなく、聞き取りやすい音質のため、シャドーイングにはとても最適です。
ニュースとはいえ、使用されている英単語レベルは比較的容易なものなので、英語学習初心者の方から上級レベルの方までご活用いただけます。
再生速度を調整できたり、英語音声に合わせてスクリプトの色が変わる機能があったりと、使い勝手が良く、効率的にシャドーイング学習できるのでおすすめです。
サイトだけでなくアプリもありますので、こちらもご活用ください!
VOA Learning English – リスニングを毎
Nam Nham無料posted withアプリーチ
シャドーイングの正しいやり方
ここからはシャドーイングを行う際の手順とやり方のポイントを解説していきます。
正しい手順で継続することが、効率良くリスニング力を強化するコツになってきますので曖昧にせず「正しいやり方」にこだわって学習を進めていきましょう。
シャドーイングの正しいやり方(初日)
- 1. 自分に合ったレベルの教材を選定する。
- 2. シャドーイングする部分を1分ほど決める。
- 3. 字幕を見ずに英語音声を3回まで聞き、どれくらい聞き取れるかを確認する。
- 4. 英語音声を流し英文スクリプトを見ながら、聞き取れなかった部分を確認する。
- 5. 日本語字幕で内容を確認する。
- 6. 英語音声を流し英文スクリプトを見ながら同時に発声する(オーバーラッピング)。10回繰り返す。
- 7. スクリプトは見ず、英語音声だけを聞き復唱する(シャドーイング)。30回繰り返す。
- 8. 自分の音声を録音する。
シャドーイングの正しいやり方(2〜4日目)
- 1. 英文スクリプトを見ながら前日の録音した音声を聞き、音の変化・抑揚・リズム・発音が忠実にまねできているか確認する※1。
- 2. 改善部分を意識しながらシャドーイングを一日50回行う。
- 3. 再現精度が90%以上になったら(目安3日)次の題材を探す。
※くりかえし
※ 回数はあくまで目安です。人それぞれ最適解は異なり、効果を保証する記述ではありませんので予めご了承くださいませ。
※1 音の変化→スピード→抑揚/発話リズムの順でネイティブの発音に近づけていきましょう。
以下のYouTubeでは、シャドーイング初心者がシャドーイングに一から挑戦している様子をご覧になれます。ざっくりとした流れをイメージしたい方は、ぜひこちらをご視聴ください。
やり方のコツ①:シャドーイングの事前準備をしっかり行う
事前準備①:文章把握
初日は、初見の文章を見て、内容を理解するプロセスが必要なので、時間を十分に確保するのがコツです。
時間をかけ、わからない単語やフレーズを事前に理解しシャドーイングに臨むことで、より「音の変化」に集中できる状態で、効率よく学習できます。
事前準備②:オーバーラッピング/音読
内容理解の後に、いきなりシャドーイングを行なっても、スピードについていけなかったり、音がなかなか把握できず難しく感じてしまうでしょう。
スクリプトを確認した後は、スクリプトを見ながらまずは音声と同時に発声するオーバーラッピングを行いましょう。
オーバーラッピングは、書かれているスクリプトと聞いている音の情報を結びつける役割があります。「この単語/フレーズはこんなふうに発話するんだ!」と確認する意識をもって臨みましょう。
オーバーラッピングの際に、どうしても発音しづらい・できない箇所があれば重点的に音読も行い、シャドーイングに入る前に発話しづらい部分やセクションを減らしておくと良いでしょう。
やり方のコツ②:音に忠実になる
シャドーイングは正しく行うことが重要です。
シャドーイングを正しく行うには、アレンジや自己流は加えず「音の変化」を注意深く聞き、「聞こえたまま」発音することに集中してください。
自己流の発音でシャドーイングを続けると、間違って認識していた音が修正されず、間違ったまま脳に定着してしまい、正しく音を聞き取れなくなります。正しい音を脳内データに蓄積する意識を持ち、最短でリスニング力を強化していきましょう。
また、シャドーイングは1日30分〜1時間の間で行うことを心がけ、文章を暗記したり、何も意識せずただ発話するだけという流れ作業のように行うことがないようにしましょう。
音を真似するのがシャドーイングですので、暗記して音と同時に発話しているようであれば音を聞いてから発話するよう心がけ、シャドーイングの効果を半減させないように注意しましょう。
やり方のコツ③:すぐに別の教材へ移らない / 同じ教材を暗記するまでやらない
シャドーイングでは、1教材に対して3〜4日をかけて90%以上の再現性を目指し、正しい音の変化を耳に定着させていきます。
1〜2日で他の教材に手をつけてしまうと、再現性は低く、細かな音を定着させられないままの中途半端な状態になってしまい、効果も表れにくくなってしまいます。
一方で、5日以上同じ教材に取り組んでしまうと、文章を記憶してしまい、耳で音の変化を捉え発するトレーニングとは言い難くなってしまうので避けましょう。
音の変化の一つひとつを定着させ、音源の再現性が高まったタイミングで次の教材に移るようにしましょう!
やり方のコツ④:自分の声を必ず録音する
シャドーイングする際は、必ず自分の声を録音し、音声教材とどう違うかを聞き比べて修正する癖をつけるようにしましょう。
発話している時に聞こえてくる声だけでは音源との聴き比べが難しく、音の再現性を自分で確かめられないので成長実感も得られにくくなってしまいます。
録音した音声を改めて聞き直し、客観的に音の変化の改善ポイントや発音を確認することで、できていない部分を素早く見抜き、意識して発話練習できるのでおすすめです。
毎回録音する必要はありませんが、最低1日1回は自分の音声を録音して、発話を確認・翌日に活かすように習慣化させましょう。
シャドーイング初心者の方へのアドバイス
シャドーイング初心者の方は、根気強く学習する覚悟を持つようにしましょう。
最短でリスニング力を伸ばせる学習方法であると聞き、シャドーイングに取り組まれる方はたくさんいらっしゃいますが、想像以上に継続が難しく挫折してしまう方も多くいらっしゃいます。
毎日30分の時間を確保し、流れてくる英語音声をひたすら復唱するシャドーイングは決して楽ではありません。「初めの3ヶ月は何がなんでもやり抜く」という心持ちで学習に着手していただければと思います!
シャドーイング学習への期待値が高すぎると、なかなか効果が表れないことに焦りを感じ、学習がストレスになってきますので、毎日コツコツ気長に進めるマインドで取り組みましょう。
シャドーイングを再挑戦する方へのアドバイス
再挑戦される場合は、前回取り組まれた時にどこで挫折してしまったのか根本原因を明確にしてから再スタートし、同じ挫折を繰り返さないようにしましょう。
挫折原因は必ずどこかにあるのですが、ご自身でわからない場合は、正しいシャドーイングをわかりやすく解説しているシャドーイング徹底解剖オンラインセミナーに一度参加してみるのがおすすめです!
シャドーイングが上手くいかない時の対処法
実際にシャドーイングをする中で、上手くいかないと感じる部分が出てくるかと思います。
独学で学習していると、誰からもアドバイスを貰えないので、できない部分をいつまでも引きずってしまいますよね。
ここでは、シャドーイング学習者がよくつまずくシチュエーションを3つあげ、その対処法を解説していきます。
「口が上手く回らない」時の対処法
シャドーイングをやっていると、「音声は聞こえているし、音も理解できているのに、上手に発話できない」という状況が出てきてしまうことがあります。
こんな時、原因として考えられるのは「口がうまく回っていない」ということです。
英語と日本語では、発話するのに使用する口周りの筋肉が異なっているため、普段日本語ばかり話している我々は、英語を話すのに必要な筋肉が発達していないのです。
それが原因で、しっかり音はキャッチできているのに、うまく発話できないということが起きます。
対処法:徐々にスピードを上げる
そんな時は、いきなりトップスピードで課題に取り組むのではなく、WPMを20〜30ほど落とした状態からスタートしてみましょう!
そうすることで、耳も、口も英語に慣れていき、何度も口を動かすことで、英語を発音する時の筋肉の動かし方を体が覚えるので、綺麗に発話ができるようになってきます。
そして十分に鍛えられると、スピードを元に戻しても、同じように滑らかに発話ができるようになります。
スピードを下げたとしても、音の変化の総量は変化しないので、課題のレベルを変えることなく、少しずつ負荷を上げて自分に合ったシャドーイングができるおすすめの方法です!
「自分が発話してると音源が聞こえない」時の対処法
シャドーイング学習のあるあるとしてよく挙がるのが「自分の発話によって、音源の次の音が聞こえなくなってしまう」というお悩みです。
シャドーイングは2〜3語遅れて話者が発話した音を再現するので、話者が今喋っていることと、自分が発話している音が異なってしまい、そのせいで上手くシャドーイングが成立しない時があります。
対処法:片耳だけイヤホンをする
そんなときの対処法として有効なのが、ズバリ片耳イヤホンです。
イヤホンを片耳だけして、もう片方の耳は外すというやり方です。
この時、両耳にイヤホンをしないというのがポイントです。
両方の耳にイヤホンをしてしまうと、自分の声があまり聞こえないのと、耳を塞ぐことで普段よりも口が動かしづらくなってしまうというデメリットが発生します。
イヤホンを片耳だけにすることで、自分の声の反響を抑えることができますし、音源もよく聞くことができるので、スピーカーで行う時、両耳イヤホンをつける時の良いところ取りができます。
「ゆっくり聞いても何と言ってるかわからない」時の対処法
聞き取りづらい箇所があり、「音声のスピードを落として、何度も聞いてみたはいいものの、結局何と言っているかよく分からない」というのもよくあるお悩みです。
そもそも何と言っているか理解できない場合、再現しようにもしようがないので、困ってしまいますよね。
客観的にその箇所を指摘してもらう
まずは、音声をゆっくり複数回聞き込んで、冒頭でご紹介した4つの音の変化(連結・消失・フラップT・弱形)のどれに当てはまるのかを考えてみましょう。
それでもうまく音が当てはめられない場合、自分の音声のデータベースに該当する音がないため、照合できていない状態であることが考えられます。
この場合、そもそも自分の知識にない音を拾おうとしていることになるので、再現は不可能に近いです。
対処法として有効なのは、英語が堪能なプロの方にどういう理屈でどのような音になっているのかを教えてもらうことです。
そうすることで、新しい音のデータを頭の中に取り組むことができ、理屈も理解しておけばまた別の音源で同じ音に出会った際は、自分で認識できるようになります!
その際に、プログリットではあなた専用のコンサルタントがプロ視点で具体的なアドバイスを行います。
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「どうしても学習が続かない」時の対処法
シャドーイング学習のあるあるとして、なかなか学習が続かないということが挙げられます。
何度も同じ文章を繰り返す中で、学習に飽きてしまったり、続かないことがあると思います。
その際に、学習を習慣化することが必要です。
習慣化の3ステップを取り入れる
プログリットでは、行動経済学の観点から、学習の習慣化に対して3つのステップを提唱しています。具体的に、以下の三つを繰り返し行うことが求められます。
- トリガー(=行動が生じるきっかけ)
- 行動(=目標とする行動)
- 報酬(=行動によって得られるもの)
「トリガー」とは行動が生じるきっかけで、日常の小さな習慣や特定の場所・時間がこれに該当します。次に「行動」は目標とされる具体的な行為であり、心理的・物理的・知識的な障壁が少ないほど、特定の行動を継続させやすくなります。「報酬」は行動を続ける動機付けとなるもので、直接的かつ多面的な報酬が効果的です。これらのステップを学習に適用することで、習慣化を促進し、より効率的に目標を達成することができます。
この、「習慣化の3ステップ」に関して、この記事では詳しく解説をしております。具体的に3ステップをシャドーイングをはじめとした英語学習の継続にどう繋げるかを知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
シャドーイングが辛くなったら
シャドーイングのやり方以外の部分で挫折することもよくある話です。
特に「時間の確保が難しい」「モチベーションの維持ができない」「学習の効果が実感できない」といった3つの理由でシャドーイングが辛くなってしまう方が一定数いらっしゃいます。
このように感じた際に上手く切り抜けられるよう、それぞれ解決方法をお伝えします。
陥りやすいシチュエーション①:時間の確保が難しい
シャドーイングのやり方のところでお伝えしましたが、シャドーイングは1分程度の英語音声を、最低30分から、できれば1時間かけて行うトレーニングです。
プライベートや仕事が忙しく英語学習の優先度が下がってしまったり、初めから完璧を求めすぎて学習予定を詰め込みすぎてしまうと継続が困難になってしまいます。
英語学習の時間を捻出できずに困っている方は、強制力のあるコーチングに申し込んだり、毎日タスクが課されるアプリなどを使用すると良いでしょう。
特に、コーチングでは「どんな目標」があって「いつまでに」英語力アップしたいか、ヒアリングした上で学習スケジュールを組んでくれるので、時間を逆算して捻出できるようになります!
気になる方は一度、プログリットの無料カウンセリングに行ってみるのも良いかも知れません。
陥りやすいシチュエーション②:モチベーション維持ができない
繰り返しにはなりますが、シャドーイングを始めたからといってすぐに効果が出るわけではありません。
根気強く学習に取り組む姿勢を持ち、成長過程を楽しむことができるかどうか、がシャドーイングで英語力を伸ばすコツになります。
「日を重ねるごとに発話が楽になった」「単語がクリアに聞き取れるようになった」というような小さな進歩に目を向け、英語力の向上をポジティブに捉えることがモチベーションを維持するコツです!
毎日の小さな進歩が積み重なり「知らないうちに英語が聞き取れるようになっていた!」と効果を感じる日が必ず訪れます。
自分で進歩を実感するためにも、ぜひ毎日シャドーイング音声を録音し聴き比べてみてください。
普段は気付けていなかったご自身の成長に目を向けることができ、モチベーションUPにも効果的です。
陥りやすいシチュエーション③:学習の効果が実感できない
シャドーイングの効果が実感できない場合、まずはシャドーイングの目的を再確認してみてください。
なんのためにシャドーイングを行っているのかが意識できていないと、やり方が正しくても学習効果が半減し、それによりモチベーションが低下してしまう恐れがあります。
シャドーイングの目的は「音声知覚の自動化」です。
少しでも英語の音が聞き取りやすくなっていれば、音声知覚に対して効果は確実に出ています!
リスニング力自体、短期的な成果を感じづらいスキルのため、シャドーイングが効率的と言えど、2〜3ヶ月ほどでやっと効果が実感できるようになり、さらに半年〜1年と継続することで、ようやく目に見えた成果が出てくるトレーニングであることは頭に置いておくと良いでしょう。
シャドーイングまとめ
いかがだったでしょうか?
ここまで、シャドーイングの基本的な概要からシャドーイングの目的やその効果、正しいやり方と教材選びのコツまでご紹介してきました。
この記事をきっかけに、早速シャドーイングに挑戦してみよう、今までのシャドーイングのやり方を見返してみようと思っていただけていたら幸いです。
【無料】シャドーイング7日間トライアル実施中
シャドーイングについての理解は深まった一方で、自分に適したレベルの教材を見つけ、自分の発話を自身で改善していくことに不安を感じてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「正しいやり方で進めましょう」と言われても自分で学習を見直し、間違いに気づいて改めることができる方は少数です。
そこでおすすめなのが、やはりシャドーイング教材をプロに選んでもらい、添削までしてもらうことです。
最短でリスニング力を上げるには、専門知識を持った第三者から客観的にアドバイスもらうことに尽きます。
記事の中間部でもご紹介した、英語コーチングのプログリットが運営している「シャドテン」では、アプリひとつで手軽にシャドーイングを行うことができ、プロのスタッフが毎日添削し、細かな改善点まで教えてくれます。
教材に関しても、自分の英語力や英語を使うシチュエーションに合わせ、WPMをもとにスタッフと決めていくため、自分にとってベストの教材で効率よく英語力を伸ばすことができます。
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